まいにちポップス(My Niche Pops)

令和初日から毎日、1000日連続で1000曲(せんきょく)を選曲(せんきょく)しました。。。古今東西のポップ・ソングのエピソード、洋楽和訳、マニアックなネタ、勝手な推理、などで紹介しています。キャッチーでメロディアスなポップスは今の時代では”ニッチ”なものになってしまったのかなあとも思いますが、このブログを読んでくださる方の音楽鑑賞生活に少しでもお役に立てればと願っています。みなさんからの追加情報や曲にまつわる思い出などコメントも絶賛募集中です!text by 堀克巳(VOZ Records)

70年代邦楽

「 YELLOW MAGIC CARNIVAL」MANNA(マナ)(1979)

あけましておめでとうございます。 新年第一回目はマナの「 YELLOW MAGIC CARNIVAL」です。 www.youtube.com この曲は細野晴臣の作詞作曲したもので、彼がいたバンド<ティン・パン・アレイ>のアルバム「キャラメル・ママ」に収録されていました。 www.yout…

「青春の影」チューリップ(1974)

おはようございます。 今日はチューリップの「青春の影」です。 www.youtube.com 「今日まで、四十一年間欠かさずにコンサートで歌っている曲ですが、当初はアルバムの片隅にあるような歌としてつくったんです。 じわじわと人の心にしみて、スタンダード・ナ…

「魔法の黄色い靴」チューリップ(1972)

おはようございます。 今日はチューリップの「魔法の黄色い靴」です。 www.youtube.com 「魔法の黄色い靴」は財津和夫率いるチューリップのデビュー・シングルでした。 僕が知ったのは発売された4、5年後だったのですが、あらためて1972年当時の曲と並べて聴…

「LADY PINK PANTHER」鈴木茂(1976)

おはようございます。 今日は鈴木茂の「LADY PINK PANTHER」です。 www.youtube.com シティポップの舞台が都会からリゾートへ移ってゆく先駆けとなった作品 はっぴいえんど解散後、単身LAで向こうのミュージシャンと渡り合いながら作ったファースト・ソロ「…

「シンプル・ラブ」大橋純子 & 美乃家セントラル・ステイション (1977)

おはようございます。 今日は大橋純子 & 美乃家セントラル・ステイションの「シンプル・ラブ」です。 www.youtube.com 「シンプル・ラブ」が発売された1977年。演歌、歌謡曲、フォークばかりしか流れてこなかったTVから、洗練されたポップスを歌う日本人アー…

「こぬか雨」伊藤銀次(1977)

おはようございます。 今日は伊藤銀次の「こぬか雨」です。 www.youtube.com こぬか雨。糠(ぬか)の粉のような粒の細かい雨、霧雨のことですね。 作者の伊藤銀次は、<こぬか雨降る御堂筋〜♩>の欧陽菲菲(オーヤン・フィーフィー)の「雨の御堂筋」(1971…

「時よ」山下達郎(1978)

おはようございます。 今日は、ドラマーの村上秀一さんが亡くなったということで彼の演奏した曲の中から選びました。山下達郎のライヴ・アルバム「イッツ・ア・ポッピン・タイム」から、吉田美奈子の作品「時よ」です。 山下 達郎 - 時よ (1978) ***********…

「終わりの季節」細野晴臣(1973)

おはようございます。 今日は細野晴臣の「終わりの季節」です。 www.youtube.com ******************************************************************************** 扉の陰で 息を殺した かすかな言葉はさようなら 6時発の 貨物列車が 窓の彼方で ガタゴ…

「風をあつめて」はっぴいえんど(1971)

おはようございます。 今日は、はっぴいえんどの「風をあつめて」です。 【高音質】はっぴいえんど 風をあつめて 僕が中学生の頃、細野晴臣はYMOで大瀧詠一は「A LONG VACATION」、松本隆は歌謡曲の作詞家、鈴木茂は編曲家として最初に認知してそういった作…

「異邦人-シルクロードのテーマ-」久保田早紀(1979)

おはようございます。 今日は久保田早紀の「異邦人」です。 www.youtube.com まず、この曲が誕生した経緯をプロデューサーの酒井政利はこう語っています。 「このときは三洋電機の亀山太一専務という、私が尊敬するプロデューサーとの仕事でした。亀山さんは…

「哀しい妖精」南沙織(1976)

おはようございます。 昨日このブログに登場したジャニス・イアン。彼女の曲の中で僕が一番好きなのがこの「哀しい妖精」です。 www.youtube.com ************************************************************************************* 南沙織は沖縄生ま…

「哀愁トゥナイト」桑名正博(1977)

おはようございます。 今日も筒美京平作品を。桑名正博の「哀愁トゥナイト」です。 www.youtube.com これは桑名正博のソロ・デビュー・シングル。彼はそれまでは、地元大阪でファニー・カンパニーというバンドを組んでいて、矢沢永吉率いるキャロルと比肩さ…

「絵本の中で」クロディーヌ・ロンジェ(1971)

おはようございます。 筒美京平さんが亡くなられた(今月7日)ということで、きっとたくさんの方がSNSやブログなどで好きだった彼の曲について思いを綴っているかと思います。 紛れもなく日本のポップス史上最大の作曲家ですから。 洋楽ポップスの要素を日本…

「潮騒 (THE WHISPERING SEA)」山下達郎(1978)

今日は山下達郎の「潮騒」です。 山下達郎・潮騒 この曲は彼の三枚目のオリジナル・アルバム「GO AHEAD」(1978)に収録されていた曲です。僕はシングル「愛を描いて –LET'S KISS THE SUN-」のB面の曲として知りました。 この当時の彼はレコードが全く売れず…

「勝手にシンドバット」サザン・オールスターズ(1978)

おはようございます。 今日はサザンの「勝手にシンドバット」を。 www.youtube.com 「勝手にシンドバット」をリアルタイムで聴いた人には、タイトルが沢田研二の「勝手にしやがれ」とピンク・レディの「渚のシンドバット」を合わせたものだということはすっ…

「Mr.サマータイム(ミスター・サマータイム)」サーカス(1978)

おはようございます。 今日はサーカスの「Mr.サマータイム」を。 Mr. サマータイム - サーカス この曲は1978年のカネボウの夏のキャンペーンソングとして大ヒットしました。 この頃は、資生堂とカネボウの2大化粧品会社のCMソングというのが、”最も売れるCM…

「浅い夢」来生たかお(1976)

おはようございます。 今日は来生たかおのデビュー曲「浅い夢」を。 夏の歌① 浅い夢/ 来生たかお 椎名林檎(兄の椎名純平にこの曲を薦めてカバーさせた)、小林武史(この曲の入ったアルバム「浅い夢」を自身の選ぶ名盤の一つにリストアップしている)など…

「二人の夏」愛奴(1975)

おはようございます。 今日は浜田省吾が在籍していたポップ・グループ”愛奴”の「二人の夏」です。 しかし、動画がなかったので、浜田省吾のちにセルフカバーしたヴァージョンで。 www.youtube.com この曲の印象的な間奏に使われているのは、ザ・ビーチ・ボー…

「あの頃のまま」ブレッド&バター(1979)

おはようございます。 今日はブレッド&バターの「あの頃のまま」です。 Bread & Butter - あの頃のまま この曲は作詞、作曲はユーミン(呉田軽穂)、編曲は細野晴臣と松任谷正隆というすばらしい布陣で作られています。ユーミンが他のアーティストに楽曲提…

「マイ・ピュア・レディ」尾崎亜美(1977)

おはようございます。 今日は尾崎亜美の「マイ・ピュア・レディ」です。 www.youtube.com 歌謡曲、フォーク全盛の時代を大きく変えた都会的なポップスの象徴としてこのブログで僕は原田真二の名前を挙げましたが、それ以前にも”シティポップ”的な音楽の波が…

「時間よ止まれ」矢沢永吉(1978)

おはようございます。 今日は矢沢永吉の「時間よ止まれ」です。 www.youtube.com 1970年代後半〜80年代にかけて、ニュー・ミュージック〜シティポップスが盛り上がった時期に10代を過ごしたが為に、僕は田舎者なのに、いや田舎者だからこそいっそう都会的な…

「ある日この夏~two way summer」山本達彦(1979)

おはようございます。 今日は、山本達彦の「ある日この夏~two way summer」です。YouTubeにはオリジナル音源の動画がないので、今日はライヴヴァージョンで。 www.youtube.com これは当時コーセー化粧品のTVCMで使われていて、僕が初めて聴いた彼の曲でした…

「真夜中のドア」松原みき(1979)

おはようございます。 今日は松原みきの「真夜中のドア」を。 松原みき 真夜中のドア STAY WITH ME ちなみに、その後リリースされたアルバム「Pocket Park」に入っているヴァージョンは、イントロのコーラスを本人が歌っていません。ちょっとしたところだと…

「Dead End - Love Flowers Prophecy」ゴダイゴ(1977)

おはようございます。 今日は、ブレイク以前のゴダイゴの作品をもう1曲ピックアップします。 Dead End - Love Flowers Prophecy "夜の炎のように 愛が感情を照らし出す 何が間違っていて 何が正しいのか やがて君にもわかるだろう ”怖れ”を消し去るんだ 僕た…

「想い出を君に託そう(IF YOU ARE PASSING BY THAT WAY)」ゴダイゴ(1976)

おはようございます。 今日はゴダイゴ。 1970年代半ばから後半にかけての日本のポップ・ミュージックは、とにかく洋楽に近づこう、というのが一番の命題だったように思います。 それまで人気の高かった、日常的で叙情的なフォークソングを押しのける勢いで、…

「きみの朝」岸田智史(1979)

おはようございます。 昨日登場したキャット・スティーヴンスの「雨にぬれた朝」のように、ピアノが曲の重要な役割を果たしている”朝の歌”が日本にもありました。 www.youtube.com 岸田智史の「きみの朝」。1979年にオリコン最高1位、売り上げは50万枚を超え…

「ワインの匂い」オフコース(1975)

おはようございます。 今日はオフコースです。 オフコース ワインの匂い 日本のポップスの巨人たち、ユーミンも大瀧詠一、山下達郎、桑田佳祐も、みんな自身のオリジナルソングで世に出ましたが、小田和正、オフコースは違いました。 1969年にヤマハのライト…

「扉の冬」吉田美奈子(1973)

おはようございます。 昨日に続いて吉田美奈子。彼女のデビューアルバムのタイトルソングです。 Minako Yoshida - 扉の冬 (1973) [Japan, Soul] ユーミンをキャロル・キングとすると吉田美奈子はローラ・ニーロ、こういう譬え方は、音楽でうんちくを語りたが…

「てぃーんずぶるーす」原田真二(1977)

おはようございます。 今日は原田真二のデビュー曲。彼の登場で、それまでの音楽シーンが一気に変わったような印象を当時の僕は持ちました。 てぃーんずぶるーす/ 原田真二 この曲が出てくるまで、TVや巷でよく耳にする日本の音楽はフォーク・ソングと歌謡曲…

「グッド・ラック」野口五郎(1978)

おはようございます。 今日は1970年代の歌謡曲から、CITY POPの名曲とも言われているこの曲を。 野口五郎 - グッド・ラック(音質改良版) 1975年を起点に、日本の流行歌は洋楽的になり、都会的に洗練された方向へ進んでいきます。今振り返ると、70年代後半の…