おはようございます。
筒美京平さんが亡くなられた(今月7日)ということで、きっとたくさんの方がSNSやブログなどで好きだった彼の曲について思いを綴っているかと思います。紛れもなく日本のポップス史上最大の作曲家ですから。
洋楽ポップスの要素を日本の歌謡曲のフォーマットの中で巧みに活かすことで、日本のポップスを、そして一般大衆の”ポップスを聴く耳”を大きく向上させた人なのだと僕は彼のことをとらえています。
また、一世風靡した大ヒット曲をたくさん出しながら、マニア心をくすぐるレア・トラックも実に数多くあることが、彼を”無双”の存在にしているわけですが、ここではこのブログらしく(?)”レア・トラック”をピックアップしようと思います。
1960年代A&Mレーベルの歌姫、元祖ウィスパー・ボイス、クロディーヌ・ロンジェが歌う筒美作品です。
しかも、いしだあゆみの「ブルーライト・ヨコハマ」など、彼と名コンビだった作詞家橋本淳が書いた日本語詞を歌っています。
それが「絵本の中で」という曲です。
Claudine Longet - Ehon No Nakade 絵本の中で
いきなり”夜明けのまてぃで〜”と歌っていて、彼女が歌うための歌詞カードをアルファベットで書きおこす時に「街」を”MACHI"じゃなく”MATI”ってスタッフが書いちゃったんじゃないかなんて、余計な心配をしてしまいますが、これは1970年に彼女が来日した時に録音したものだそうです。もう1曲なぜか「五木の子守唄」も録音しています。
Claudine Longet - Itsuki no komoriuta 五木の子守歌
この2曲が1971年リリースの彼女の日本編集のベスト盤に収録されていました。
そして、2009年にロシアでリリースされた彼女のビートルズ・カバーを集めた「Sings The Beatles」というコンピレーションがあるのですが、ビートルズのカバーが7曲に対して、レア音源を集めたボーナストラックが15曲もあるというバランスが不思議な構成になっていますが、そのボーナストラックにもこの2曲が収録されています。
この時期の筒美は1969年に「ブルーライト・ヨコハマ」が大ヒットしていたので、非常に忙しかったと思いますが、洋楽に大変詳しい彼にとっては是非やってみたい仕事だったのだろうと推測します。
プロデュースはニック・デカロで、アレンジは筒美本人のようですが、ミュージシャンは誰だったのかぜひ知りたいところです。
サウンドに合わせてメロディも基本洋楽っぽいのですが、時おり歌謡曲になるところが、ちょっとくせになりそうな感じ(?)が僕にはすごくします、、。
そして、この「絵本の中で」をいしだあゆみが1972年にカバーしています。このヴァージョンも素晴らしいです。クロディーヌよりもいいかも、とさえ思います。
バカラックとディオンヌ・ワーウィックの関係ように、本質的な相性の良さが筒美京平といしだあゆみにはあったような気がします。
あと僕が思うのは、筒美作品の魅力のひとつは、ものすごく品がいいことじゃないでしょうか。一聴してけっこうベタな感じのするヒット曲でも、彼の場合は品の良さがあるんですよね。こういうのは単にテクニカルなことだけじゃなくて、パーソナリティとかトータルな人間性も関わってくる要素のように僕は思います。ヒット曲に”品”なんているか?なんて思われる人もいるかもしれませんが、”品”があるものはどんなジャンルにせよ、なかなか劣化しないものなのだと僕は感じています。

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