まいにちポップス(My Niche Pops)

令和初日から毎日、1000日連続で1000曲(せんきょく)を選曲(せんきょく)しました。。。古今東西のポップ・ソングのエピソード、洋楽和訳、マニアックなネタ、勝手な推理、などで紹介しています。キャッチーでメロディアスなポップスは今の時代では”ニッチ”なものになってしまったのかなあとも思いますが、このブログを読んでくださる方の音楽鑑賞生活に少しでもお役に立てればと願っています。みなさんからの追加情報や曲にまつわる思い出などコメントも絶賛募集中です!text by 堀克巳(VOZ Records)

「You Can Feel It」ヤング・ガン・シルヴァー・フォックス(2015)

 おはようございます。

 今日はヤング・ガン・シルヴァー・フォックスの「You Can Feel It」です。


Young Gun Silver Fox - You Can Feel It (Official Video)

 

It's coming around again, change is in the air
It doesn't always need a name
You don't have to see it
To know it's there

But you can feel it
You can feel it
You can feel it
In the air

Everything's changing, it happens all the time
Don't think too much about it, it'll leave you mystified

'Cause you can feel it
You can feel it
You can feel it
You can feel it
In the air
In the air

It's coming around again, change is in the air
It doesn't always need a name
You don't have to see it
To know it's there

 

'Cause you can feel it
You can feel it
You can feel it
You can feel it

In the air

You can feel it
You can feel it
You can feel it

In the air

 

**************************************************************

またやってくる、変化は空気の中に
それはいつも名前を必要としない
見る必要もないのさ
それがそこにあることを知るためには

 

だけど君は感じることができる
感じられるのさ
感じることができる
その空気の中に

 

すべてが変化している、それはいつだって起きていることだ
考え過ぎちゃダメさ けむに巻かれてしまうだろう

 

だって君は感じることができる
感じられのさ
感じることができる
空気のなかに

 

またやってくる、変化は空気の中に
それはいつも名前を必要としない
見る必要もないのさ
それがそこにあることを知るためには

 

だけど君は感じることができる
感じられるのさ
感じることができる
その空気の中に

 

だって君は感じることができる
感じられのさ
感じることができる
空気のなかに             (拙訳)

***************************************************************

 ロンドンで活動するアンディ・プラッツとショーン・リー(この人は米国出身)の男性二人組。ちなみに、アンディがヤング・ガン。銀髪のロン毛のショーンが、シルヴァー・フォックスらしいです。

 アンディはママズ・ガンというR&Bバンドのボーカル、ショーンはゲームミュージックからクラブ・ミュージックまで様々なプロジェクトで活躍してきたマルチミュージシャンです。

 この「You Can Feel It」は彼らのデビュー作「ウエスト・エンド・コースト(WEST END COAST)」に収録されていた楽曲です。

 

「ウエスト・コースト・エンド」とは、彼らのスタジオがあるロンドンの”ウエスト・エンド”と彼らの好きな音楽を生み出したアメリカの”ウエスト・コースト”を合体させたものらしく、まさにそんな音楽になっています。

 

 十数年前からアメリカで”ヨット・ロック”というジャンルが一部でウケはじめました。1970年代から80年代のAORやメロディアスなロック、中でも主にアメリカ西海岸ものを指します。

 ヨットの上でパーティーしているときにかかっていそうな音楽ということです。以前に紹介したドゥービー・ブラザーズの「ある愚か者の場合」などはその代表的アンセムです。

popups.hatenablog.com

  そして、今の時代にまさにヨット・ロックをやっているのが彼ら。ヨット・ロックはちょっと茶化したところもあるのですが、彼らの場合は真剣に昔のアメリカ西海岸AORサウンドに取り組んでいます。

 ショーンは今50代ですので、彼が十代の頃に聴きなじんだ音楽だったのでしょう。

  もちろん、古い音楽のただの再現じゃなくて、今の時代にも自然に馴染んでくるような肌合いを感じます。

 同じ音楽に影響を受けても、その個人によって作品の質は変わりますし、世代が違えばそこに自然と新しいセンスが加わることになります。

 スマートホンひとつで、古今東西世界中のいろんなジャンルの音楽を瞬時に聴ける世界になりましたから、今の流行とは関係なくその中から気に入ったジャンルの音楽をヒントに自分なりの曲を作ってみると、また何かしら新しいものになっている。そんなサイクルがこれからもずっと続いていってほしいなあと思います。

 

 彼らはその後もコンスタントに作品をリリースしており、相変わらず”ウエスト・エンド”から”ウエスト・コースト・サウンド”を届けてくれています。

 

「Take It Or Leave It」(2018)

www.youtube.com

 

 日本のために録音されたネッド・ドヒニー「Whatcha Gonna Do For Me」のカバー。

www.youtube.com

popups.hatenablog.com

popups.hatenablog.com

popups.hatenablog.com

popups.hatenablog.com

 

 

楽器買取専門店【楽器の買取屋さん】最短30分の無料の出張見積もり

ネットオフ