まいにちポップス(My Niche Pops)

令和元年初日から毎日更新中〜1日1ポップス。エピソード、歌詞の和訳、謎解き、マニアックな捜査、勝手な推理、などで紹介していきます

「ジョニー・エンジェル(Johnny Angel)」シェリー・フェブレー(1962)

 おはようございます。

 今日はシェリー・フェブレーの「ジョニー・エンジェル」を。

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(Johnny Angel, Johnny Angel, Johnny Angel, Johnny Angel)
You're an angel to me

Johnny Angel, how I love him
He's got something that I can't resist
But he doesn't even know that I exist

Johnny Angel, how I want him
How I tingle when he passes by
Every time he says "Hello" my heart begins to fly

(I'm in heaven) I get carried away
I dream of him and me and how it's gonna be
(Other fellas) call me up for a date
But I just sit and wait, I'd rather concentrate

On Johnny Angel (Johnny Angel)
'Cause I love him ('cause I love him)
And I pray that someday he'll love me
And together we will see how lovely heaven will be

(I'm in heaven) I get carried away
I dream of him and me and how it's gonna be
(Other fellas) call me up for a date
But I just sit and wait, I'd rather concentrate

On Johnny Angel (Johnny Angel)
'Cause I love him ('cause I love him)
And I pray that someday he'll love me
And together we will see how lovely heaven will be

(Johnny Angel, Johnny Angel)
Johnny Angel (Johnny Angel) you're an angel to me

(Johnny Angel, Johnny Angel)
Johnny Angel (Johnny Angel) you're an angel to me

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(ジョニー・エンジェル、ジョニー・エンジェル、ジョニー・エンジェル)

あなたは私のエンジェル

 

ジョニー・エンジェル、どれだけ彼のこと愛してしまったの
彼には抗えない何かがあるの

だけど彼は私の存在さえ気づかない

 

ジョニー・エンジェル、どれだけ彼のことを求めているの

彼が通り過ぎると胸がうずいてしまうなんて
彼にハローと言われるたびに 心は舞い上がるの

(天国にいるみたいに)われを忘れて

夢見るの、彼と私がどうなっていくか

(他の男の子たちが)デートに誘ってきても

座って待つわ、彼に気持ちを集中させて

 

ああ、ジョニー・エンジェル

愛しているから

いつか彼に愛されることを祈るの

そして一緒に見るの、どれだけ天国が美しいか

 

(天国にいるみたいに)われを忘れて

夢見るの、彼と私がどうなっていくか

(他の男の子たちが)デートに誘ってきても

座って待つわ、彼に気持ちを集中させて

 

ああ、ジョニー・エンジェル

愛しているから

いつか彼に愛されることを祈るの

そして一緒に見るの、どれだけ天国が美しいか

 

(ジョニー・エンジェル、ジョニー・エンジェル、ジョニー・エンジェル)

あなたは私のエンジェル             (拙訳)

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 僕は昔からこの曲のAメロの2行目”He's got something that I can't resist”(彼には抗えないなにかがあるの)というところのメロディーに、いつもまさに”抗えない何か”を感じてしまって、胸が疼いてしまいます。何気ないメロディーなんですけど、ツボなんですよね。こういうのってなんなんでしょう(苦笑)。

 

 さて、この「ジョニー・エンジェル」は1958年から1966年までアメリカで放送されていたTVドラマ『うちのママは世界一』(原題”The Donna Reed Show")  の第4シーズンの中のエピソード「Donna's Prima Donna」で初公開されました。冒頭の映像はそのドラマのシーンです。

 歌っているシェリー・フェブレーはこのドラマでドナ・リード演じる主役の長女役をやっていました。

 『うちのママは世界一』のプロデューサー、トニー・オーウェンはそのときドナ・リードの旦那さんだったそうですが、彼はシェリーと、同じくドラマで彼女の弟役をやっていたポール・ピーターセンに、ドラマの中で歌を歌うように指示しました。

 

 二人とも歌の経験がなかったので躊躇しましたが、プロデューサーの命令には逆らえずやってみた、というわけです。

 そしてポールの方も「じらさないでね(She Can't Find Her Keys)」という曲をドラマで披露し、その後やはり同じドラマで披露した「僕のパパ(My Dad)」が全米6位になっています。

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 この曲を書いたのは「ふられた気持ち」(ライチャス・ブラザース)など数々の名曲を書いた夫婦作家チーム、バリー・マン&シンシア・ワイルです。

 ちなみに、前にこのブログでも書きましたが、その後ポール・ピーターセンは人気歌手となり、グレン・キャンベルの代表曲「恋はフェニックス」ももともと彼のために書かれたものだったそうです。

 

 話を「ジョニー・エンジェル」に戻します。

   この曲、実はシェリー・フェブレーがオリジナルではありません。最初に録音したのは、1960年にジョージア・リーが、その少し後にローリー・ローマンという女性シンガーが録音していました。

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 曲を書いたのはリー・ポクリスとリン・ダディ。リー・ポクリスは、ブライアン・ハイランドの「ビキニスタイルのお嬢さん」(1960年)を書いた人です。

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 シェリー・フェブレーのヴァージョンをプロデュースしたのが、ドラマの音楽も担当していたステュ・フィリップス。のちに『宇宙空母ギャラクティカ』や『ナイトライダーなど人気TVドラマや映画を手がける人です。

 彼がレコーディングに集めたのが”レッキング・クルー”。ドラムスがハル・ブレイン、ベースがキャロル・ケイ、ギターがグレン・キャンベル。そしてコーラスはダーレン・ラヴ率いるブロッサムスがつとめています。

 この凄腕のメンツの演奏と歌声に、シェリーは圧倒されてしまったそうです。

 

 彼女はこの曲の3ヶ月後に続編となる「ジョニー・ラヴズ・ミー」という曲をリリースし、全米21位のまあまあのヒットになっています。”ジョニーは私を愛している。昨夜そう言ってくれたの”というハッピー・エンドとなるこの曲を書いたのは、バリー・マン&シンシア・ワイルでした。

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 ちなみに彼女はこの曲の2年後に、プロデューサーのルー・アドラーと結婚しています。1966年には別居し1980年に正式に離婚したようですが、アドラーが中心になって立ち上げた”ダンヒル・レコード”(ママス&パパスの「夢のカリフォルニア」、スリー・ドッグ・ナイトなどをリリース)の記念すべき第1号シングルは彼女の「MY PRAYER」という曲でした。

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 さて、「ジョニー・エンジェル」は日米それぞれの究極のポップス・ヴォーカルとも呼ぶべき二人がこの曲を歌っていますので、それを最後に。

 カーペンターズ、そして竹内まりやです。

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