まいにちポップス(My Niche Pops)

令和元年初日から毎日更新中〜1日1ポップス。エピソード、歌詞の和訳、謎解き、マニアックな捜査、勝手な推理、などで紹介していきます。text by 堀克巳(VOZ Records)

「ウェルカム・バック(Welcome Back)」ジョン・セバスチャン(1976)

 おはようございます。

 今年は帰省をあきらめた方が数多くいらっしゃると思いますが(僕もそうですが)、気持ちだけでも帰省しましょう、ということで、今日はジョン・セバスチャンの「ウェルカム・バック」を。


Welcome Back (Theme from Welcome Back, Kotter)

 

  ”お帰り、君の夢はこの町を出てゆく切符のことだったね

         お帰り、君が笑いごとにしていた、変わらない懐かしい場所へ

         君がいた頃から、みんな名前が変わってしまったけど

    だけどあの頃の夢は残っていて 変わり続けている

    そんな夢が君を導いて

    君を必要としているこの場所に連れ戻すなんて

    誰も思っちゃいなかっただろう

          僕らは彼に会ったらその場で思いっきりからかうのさ

    お帰り、お帰り、お帰り、帰ってきてくれてうれしいよ

   

   僕たちはいつだって誰が友達か見抜くことができたね、お帰り

   そして、君がどう過ごしてきたかを考えると微笑んでしまう

         僕たちは君がどんな現場で学んできたかわかってる

   そこに君が戻ってくることにしたきっかけがあったんだね

         何が君を導いて

    君を必要としているこの場所に連れ戻したんだろう?

    僕らは彼に会ったらその場で思いっきりからかうのさ

   お帰り、お帰り、お帰り、帰ってきてくれてうれしいよ

 

         僕らは彼に会ったらその場で思いっきりからかうのさ

   お帰り、お帰り、お帰り、帰ってきてくれてうれしいよ ” (拙訳)

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Welcome back, your dreams were your ticket out
Welcome back, to that same old place that you laughed about
Well the names have all changed since you hung around
But those dreams have remained and they've turned around
Who'd have thought they'd lead ya
(Who'd have thought they'd lead ya)
Back here where we need ya
(Back here where we need ya)
Yeah we tease him a lot 'cause we got him on the spot
Welcome back, welcome back, welcome back, welcome back
Welcome back, welcome back, welcome back

We always could spot a friend, welcome back
And I smile when I think how you must have been
And I know what a scene you were learning in
Was there something that made you come back again
And what could ever lead ya
(What could ever lead ya)
Back here where we need ya
(Back here where we need ya)
Yeah we tease him a lot 'cause we got him on the spot
Welcome back, welcome back, welcome back, welcome back
Welcome back, welcome back

And I know what a scene you were learning in
Was there something that made you come back again
And what could ever lead ya
(What could ever lead ya)
Back here where we need ya
(Back here where we need ya)
Yeah we tease him a lot 'cause we got him on the spot
Welcome back, welcome back, welcome back, welcome back
Welcome back, welcome back

Yeah we tease him a lot, welcome back, welcome back
Cause we got him on the spot, welcome back, welcome back

Yeah we tease him a lot 'cause we got him on the spot
Welcome back, welcome back, welcome back, welcome back
Welcome back, welcome back, welcome back
Welcome back, welcome back, welcome back

 

Writer/s: JOHN BENSON SEBASTIAN

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  この曲は1975年から始まったアメリカのTVドラマ「Welcome Back, Kotter」

の主題歌として、全米NO.1ヒットになりました。

 この番組のプロデューサーがテーマ曲はラヴィン・スプーンフルジョン・セバスチャンみたいな曲がいいと考えていて、そのことをあるエージェントに話したところ、たまたまその彼がジョンのエージェンントでもあったという、そんなうまい話があるのかとちょっと疑ってしまいたくなる経緯で決まったのだそうです。

 

 曲の依頼を受けたジョンはドラマの脚本を読んで、これはいける、と確信したそうです。

 番組は母校の教師として戻ってきた先生が、問題児たちを相手に繰り広げられる、シットコムシチュエーション・コメディ)でした。(「サタデー・ナイト・フィーバー」に主演する前のジョン・トラヴォルタが不良役で出演し、このドラマで最初のブレイクを果たしています)

 なので、歌詞もドラマの内容に即したものになっています。

 

 当初、ドラマのタイトルはただ「Kotter」(主人公の名前)だったのですが、ジョンの作ってきた「ウェルカム・バック」の出来があまりに良かったので、ドラマのタイトルも「Welcom Back、Kotter」に変更されたと言います。

 

 ドラマの映像を背景にジョンが歌っている動画がありました。


John Sebastian Welcome Back

 

 

 放送が開始されると曲の反響が大きく、ワンコーラスしかなかった曲に急遽2番を作りレコード化されました。

 そして、この曲はジョン・セバスチャンにとっても特別な曲になりました。

 大ヒット曲を連発していたラヴィン・スプーンフルを辞めて以降、ジョンはソロとして全くシングル・ヒットを飛ばせていなかったのです。それが、全米1位の大ヒットになり、彼自身の”カムバック”にもなったのです。

 後年、彼は自分にとってこの曲は心の中のあたたかい場所にある、と語っています。

「それは、この曲が僕に家を買ってくれたからだ」と(笑。

 

  この曲はジョンと共同でスティーヴ・バリ(ダンヒル・レコードでグラス・ルーツなどを手がけた人です)がプロデュースを行っています。

 

 今年、アメリカで約2000店あるというファミレスの大手チェーン”アップルビーズ”が、コロナ禍で数ヶ月間クローズしたあと再開が決まった時に、TVCMでこの「ウェルカム・バック」を使ってお客さんを歓迎したそうです。

   しかし、その後状況の深刻化にともなって11月には、系列チェーンふくめて100店舗閉店などというニュースも流れていました。

 

 世の中は、以前と同じに戻ることはないとは思いますが、自分の懐かしい場所、馴染みの場所に帰ることができて、「おかえり」と言ったり、言われたりする日が1日も早く戻ってくることを心から願うばかりです。

 

 今年もこのブログを読んでいただいてありがとうございました!

 来年も、いけるところまで毎日書いていこうと思っていますので、お時間がありましたらのぞいてみてください。

 皆さん、どうぞよいお年を!

 

 

 去年の大晦日はこんな曲をアップしていました 

popups.hatenablog.com

 

 

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