おはようございます。
どうも古い感覚で、9月に入ったら秋って思ってしまうんですが、今の時代は9月半ばぐらいまでは全然夏って感じですね。気温が40度になったところもありましたし(僕が通っていた高校がある市(新潟県三条市)なんですが、、)。
というわけで、今日は夏の歌。ラヴィン・スプーンフルの「サマー・イン・ザ・シティ」です。
The Lovin' Spoonful - Summer in the City (Audio)
”灼けた街角 この街の夏
僕の襟は汚れて砂混じり
暑さにやられて かわいそうじゃないか?
この街には影ひとつ見えない
周りの人たちはみな半分死んだようさ
マッチの先っぽよりも熱い 歩道を歩いてる
だけど、夜になったら世界は変わる
出かけて女の子を見つけよう
さあ、さあ、朝まで踊ろう
暑さなんて 気にしないさ
涼しくなった この街の夕暮れ
思いっきりおしゃれして すごくかわいく見える
イカしたヤツが かわいい子猫ちゃんを探してる
この街の隅々をチェックするんだ
バス停まで走ったみたいに息が切れるまで
階段を駆け上がり 屋上で君に会うんだ
だけど、夜になったら世界は変わる
出かけて女の子を見つけよう
さあ、さあ、朝まで踊ろう
暑さなんて 気にしないさ
でもさ あんまりじゃないか
昼間は夜みたいに楽しめないなんて
夏の間 この街じゃ
夏の間 この街じゃ
灼けるような街角 この街の夏
僕の襟は汚れて砂混じり
暑さにやられて かわいそうじゃないか?
この街には影ひとつ見えない
周りの人たちはみな半分死んだようさ
マッチの先っぽよりも熱い 歩道を歩いてる
だけど、夜になったら世界は変わる
出かけて女の子を見つけよう
さあ、さあ、朝まで踊ろう
暑さなんて 気にしないさ
でもさ あんまりじゃないか
昼間は夜みたいに楽しめないなんて
夏の間 この街じゃ
夏の間 この街じゃ ” (拙訳)
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Hot town, summer in the city
Back of my neck getting dirty and gritty
Been down, isn't it a pity
Doesn't seem to be a shadow in the city
All around, people looking half dead
Walking on the sidewalk, hotter than a match head
But at night it's a different world
Go out and find a girl
Come-on come-on and dance all night
Despite the heat it'll be alright
And babe, don't you know it's a pity
That the days can't be like the nights
In the summer, in the city
In the summer, in the city
Cool town, evening in the city
Dressing so fine and looking so pretty
Cool cat, looking for a kitty
Gonna look in every corner of the city
Till I'm wheezing like a bus stop
Running up the stairs, gonna meet you on the rooftop
But at night it's a different world
Go out and find a girl
Come-on come-on and dance all night
Despite the heat it'll be alright
And babe, don't you know it's a pity
That the days can't be like the nights
In the summer, in the city
In the summer, in the city
Hot town, summer in the city
Back of my neck getting dirty and gritty
Been down, isn't it a pity
Doesn't seem to be a shadow in the city
All around, people looking half dead
Walking on the sidewalk, hotter than a match head
But at night it's a different world
Go out and find a girl
Come-on come-on and dance all night
Despite the heat it'll be alright
And babe, don't you know it's a pity
That the days can't be like the nights
In the summer, in the city In the summer, in the city
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「サマー・イン・ザ・シティ(Summer in the City)」楽譜はこちら
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昨日このブログに登場した「デイドリーム」の”お日様浴びてのんびり夢うつつ”という世界とは打って変わって、同じバンドとは思えない”アグレッシヴ”さを感じる曲ですね。
1966年の8月、3週間にわたって全米チャートの1位を独走し、まさに真夏の大ヒット曲になりました。
ラヴィン・スプーンフルは1960年代のイギリスのバンドに大変人気があって、ビートルズの「グッデイ・サンシャイン」は彼らの「デイドリーム」をモデルにして書かれたと、あとでポール・マッカートニーが”自白”したことを、昨日書きましたが、この「サマー・イン・ザ・シティ」の影響で曲を書いたと、後になって”自白”したイギリスの超大物アーティストがいます。
それが、エリック・クラプトン。曲はクリームの「英雄ユリシーズ(Tales of Brave Ulysses)」です。
ジョン・セバスチャン本人は「みんなおたがい盗みあっていたんだよ。それがまた楽しみのひとつでもあったんだ」とおおらかに語っています。
そして、この曲についてはこう語っています。
「あの曲は、僕の兄弟のマークが持っていたアイディアから生まれたんだ。彼はこの曲の素晴らしいサビの部分を作っていて、終わりの余韻がすごく大きかった。その余韻を強くするために、サビ終わりの前半に僕はある種の緊張感をもたらす必要があった。あのギザギザしたピアノのフレーズはそこから生まれたんだ」
「(バンドのベーシストの)スティーヴが間奏部(ミドルエイト)に貢献してくれた、僕はガーシュイン(「巴里のアメリカ人」)みたいだって思ったんだ、それで僕らはラジオの音響エンジニアを雇って、レコードに車のホーンや交通音を録音したんだ、リアルなニューヨークシティの音さ」
本来、自然体で親しみやすいスタイルの曲を書くジョン・セバスチャンが、こういう少しタイプの違う曲を書いたのは、自分の兄弟のアイディアがベースにそれを広げていったからなんですね。
そして、”街のノイズ”が曲中に出てくるヒット曲は、この「サマー・イン・ザ・シティ」が最初だと言われていますが、単に効果音を集めたレコードを使うのではなく、ラジオのエンジニアを雇って彼が実際に集めた”本物の街の音”の膨大なライブラリーをチェックして選んだのだそうです。
そういう細部に徹底してこだわることも、作品をより魅力的にするためには欠かせないことなのでしょう。
のちにジョンは自分のバンドについて
「僕らは他のアーティストが既にやっている方法をやったことは一度もない」
と語っています。
そして、こうも言っています。
「僕はいつも自分がそんなヘヴィな音楽をやっていると感じたことはない。いつだって、僕らはいい曲を書いてただ楽しもうとしていただけなんだ」
最後はクインシー・ジョーンズのカバー(1973)を。まさに、1970年代前半のニューヨークって感じのサウンドです。