おはようございます。
今日はザ・ビーチ・ボーイズ「カリフォルニア・ガールズ」です。
The Beach Boys - California Girls
Well, East Coast girls are hip
I really dig those styles they wear
And the Southern girls with the way they talk
They knock me out when I'm down there
The Midwest farmer's daughters
Really make you feel alright
And the Northern girls with the way they kiss
They keep their boyfriends warm at night
I wish they all could be California girls
I wish they all could be California girls
The West Coast has the sunshine
And the girls all get so tanned
I dig a French bikini on Hawaii island Dolls
By a palm tree in the sand
I've been all around this great big world
And I seen all kind of girls
Yeah, but I couldn't wait to get back in the states
Back to the cutest girls in the world
I wish they all could be California girls
I wish they all could be California girls
I wish they all could be California (Girls, girls, girls yeah, I dig the—)
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ファッションもホント最高
あと、南部の子のしゃべり方 僕はノックアウトされちゃうな
中西部の農家の娘たちはいい気分にさせてくれるよ
あと、北部の女の子のキスのやり方、
夜はそれで彼氏をあたためてあげるんだ
そんな女の子たちがみんなカリフィオルニア・ガールだったらなあ、、
西海岸は太陽にあふれてるし
女の子はみんな陽に灼けている
僕はハワイの人形みたいな女の子たちのフレンチ・ビキニを楽しむんだ
砂浜の椰子の木陰でね
この広い世界中を回って いろんな女の子たちを見て来たよ
でも、アメリカに帰りたくてしょうがなくなるんだ
世界で一番キュートな女の子のいるところにね
そんな素敵な女の子たちがみんなカリフォルニア・ガールだったらなあ、、、”
(拙訳)
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僕はこの曲を ” カリフォルニアの女の子賛歌”だと僕はずっと思い込んでいたんですが、カリフォルニア・ガールズについては直接、具体的に褒めてないんですね(ビキニ姿だけ楽しんでおいて、、)。直接、具体的に褒めてるのはアメリカの他の地域の女の子たちだけ、という。
ブライアン・ウィルソンはこう語っています。
「<カリフォルニア・ガールズ>のアイディアのもとは、女の子のことばかり考えている男の子だった。女の子のことを考え出すと頭がいっぱい。あらゆるタイプの女の子を思い浮かべるんだけど、本当にいてほしいタイプはひとつだけ。そして、そんな女の子は、まさにこの地元にいるってわけ」 (「ブライアン・ウィルソン自伝」)
"I wish they all could be California girls”
(女の子たちがみんなカリフォルニア・ガールだったらなあ)
というフレーズがまさにポイントなんでしょう。
このフレーズだけは作曲したブライアン・ウィルソンが考えたもので、それをもとにメンバーのマイク・ラヴが歌詞を書いていったと言われています。
他のエリアの女の子とカリフォルニア・ガールをどっちがいいとか”比較”せずに、全ての女の子を肯定しながら、その中でもカリフォルニア・ガールを最も賛美していることがわかる、という、夢想家で平和主義的なブライアンらしさがよく出た言い回しだなあ、と僕は感心してしまいます。
ちなみに、この曲の歌詞がビートルズの曲にも影響を与えているんです。
それが「バック・イン・ザ・U.S.S.R」。
The Beatles - Back In The U.S.S.R. (2018 Mix / Lyric Video)
ビートルズのメンバーがマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーの元で瞑想を学んでいる時に、ポールがこの曲を思いつき、同じプログラムに参加したマイク・ラヴに歌って聞かせたそうです。すると、マイクは「ロシアの女の子や、ウクライナの女の子や”ジョージア(英語ではグルジアと同じ綴り)・オン・マイ・マインド”とか、そういう歌詞にすべきだ」と言ったと彼は語っています。
それでポールは「カリフォルニア・ガールズ」をヒントに歌詞を書き、コーラスもビーチ・ボーイズ風にしたようです。
”ウクライナ・ガールズにはほんと、ノックアウトさ
西側の女の子なんて全然かなわないよ
モスクワ・ガールズは僕を歌わせシャウトさせてしまう
ジョージア(グルジア)・オン・マイ・マインドってね、、” (拙訳)
1985年には、ヴァン・ヘイレンのヴォーカリストだったデイヴィッド・リー・ロスがカバー。ビーチ・ボーイズのドリーミーなムードは失せ、いかにも80年代らしい明快でパロディっぽい仕上がりなっています。
David Lee Roth - California Girls (Music Video)
そして、2010年にはケイティ・ペリーがカバーじゃなく、同タイトル(表記は”
California Gurls”ですが)のオリジナル曲をリリース。ラップでスヌープ・ドッギー・ドッグが"I wish they all could be California girls”と言っているので、ビーチ・ボーイズサイドから訴えられたそうですが、
それがなくても、ビーチ・ボーイズのオリジナルを受けて、現代版カリフォルニア・ガールズが自画自賛する内容になっていると思います。
Katy Perry - California Gurls (Official) ft. Snoop Dogg
”カリフォルニア・ガールズ”は時代を超えて、いまでも明快でインパクトのある”イメージ”なんでしょうね。