おはようございます。
今日はビーチ・ボーイズの「サーフィン・U.S.A.」です。
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If everybody had an ocean
Across the U.S.A
Then everybody'd be surfin'
Like Californi-a
You'd see them wearing their baggies
Huarache sandals too
A bushy bushy blond hairdo
Surfin' U.S.A
You'd catch 'em surfin' at Del Mar
(Inside, outside, U.S.A.)
Ventura County line
(Inside, outside, U.S.A.)
Santa Cruz and Trestles
(Inside, outside, U.S.A.)
Australia's Narrabeen
(Inside, outside, U.S.A.)
All over Manhattan
(Inside, outside, U.S.A.)
And down Doheny Way
(Inside, outside)
Everybody's gone surfin'
Surfin' U.S.A
We'll all be planning that route
We're gonna take real soon
We're waxing down our surfboards
We can't wait for June
We'll all be gone for the summer
We're on surfari to stay
Tell the teacher we're surfin'
Surfin' U.S.A
Haggerties and Swami's
(Inside, outside, U.S.A.)
Pacific Palisades
(Inside, outside, U.S.A.)
San Onofre and Sunset
(Inside, outside, U.S.A.)
Redondo Beach LA
(Inside, outside, U.S.A.)
All over La Jolla
(Inside, outside, U.S.A.)
At Wa'imea Bay
(Inside, outside)
Everybody's gone surfin'
Surfin' U.S.A
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もし、アメリカ中のみんなが海のそばに住んでいたら
みんながサーフィンをしているだろうな
カリフォルニアのようにね
みんなバギーをはいているだろう
ワラチサンダルもね
ボサボサのブロンドのヘアスタイルで
サーフィン U.S.A
デル・マーでサーフィンしている彼らを見かけるかもね
(アメリカの中でも外でも)
ヴェンチュラ・カントリー・ライン
(アメリカの中でも外でも)
サンタクルズにトレットルズ
(アメリカの中でも外でも)
オーストラリアのナラビーン
(アメリカの中でも外でも)
マンハッタン・ビーチ中で
(アメリカの中でも外でも)
そして、ドヘニー・ウェイ
(中でも外でも)
みんなサーフィンに行っちゃった
サーフィンU.S.A
みんなであのルートを計画して
すぐに出発するのさ
サーフボードにワックスをかけて
6月が待ち遠しいよ
みんなで夏に飛び込もう
僕らはワゴン車で寝泊まりさ
先生に伝えてよ 僕らはサーフィンをしているって
サーフィンU.S.A
ハガーティーズにスワミス
(アメリカの中でも外でも)
パシフィック・パリセーズ
(アメリカの中でも外でも)
サン・オノフルとサンセット・ビーチ
(アメリカの中でも外でも)
レドンド・ビーチ
(アメリカの中でも外でも)
ラホーヤ全域で
(アメリカの中でも外でも)
ワイメア湾
(中でも外でも)
みんなサーフィンに行っちゃった
Surfin' U.S.A.
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デル・マーとかハガーティーズ、とか日本人には馴染みのないカタカナは、すべてサーフ・スポットの名前。オーストラリアのナラビーンとハワイのワイメア湾以外は全部カリフォルニア州にあるそうです。
「ジュディ・ボウルズという女の子とつきあっていたんだけど、彼女の弟のジミーがサーファーだったんだ。サーフィンのスポットをすべて知っていた。『スウィート・リトル・シックスティーン』のメロディーを鼻歌で歌い始めたら、それに夢中になってしまったんだ。そして、頭の中でこう思ったんだ”神様!『スウィート・リトル・シックスティーン』のメロディにサーフィンの歌詞をつけてみたらどうだろう?コンセプトは、『彼らはこの街でもやって、あの街でもやっている』というものだった。それで、ジミーに『ヘイ、ジミー、サーフ・スポット全部をのせた歌を作りたいんだ』と言った。そしたら彼は僕にリストをくれたんだ」
(Keith Badman「The Beach Boys」)
「スウィート・リトル・シックスティーン」はチャック・ベリーが1957年にリリースし全米2位になった大ヒット曲です。
ハワイの神事が起源になっているというサーフィンは、太平洋を挟んだカリフォルニアでは20世紀初めころにはよく知られるようになり、1950年代後半には若者に大変人気のスポーツになっていました。
メンバーの中でサーファーは一人しかいなかったというビーチ・ボーイズが最初にサーフィンを取り上げた歌が「サーフィン」でした。
「ぼくはピアノを即興で弾いていた。デニスが帰ってきて、他の友だちはみんなサーフィンに行ってるよとぼくらに告げた。このグループではデニスだけが本物のサーファーだった。彼の考えでは、もしぼくらがサーフィンの曲を書けば最高だろうし、ブームに乗ってクールにやれるんじゃないかって。ぼくはいろいろと考えを練りはじめ、<サーフィン>という一語だけを歌って、そこから曲にしてみようと試みた」
(「ブライアン・ウィルソン自伝」)
この曲が彼らをデビューへと導き、全米チャート入り(75位)したことで、サーフ・ミュージックがカリフォルニア以外にも広がっていきました。
そして、全国区になったのがこの「サーフィンU.S.A」で全米3位、1963年のビルボード年間チャート1位という大ヒットになりました。
同時期にサーフ・ミュージックの中心人物としてディック・デイルというギタリストがいました。当時、レコードショップも経営していてそこはサーファーの溜まり場になったそうで、彼らの好む音楽をつかみ、自らサーフィンもするようになった経験を音楽に生かすことで成功を収めました。
1961年の全米60位「Leat's Go Trippin'」
ビーチ・ボーイズもアルバム「サーフィン・U.S.A」でこの曲をカバーしていますから人気曲だったんですね。
カリフォルニア・ローカルのサーファー・ブームを反映していたサーフ・ミュージックをそのタイトルの通り、アメリカ全国区にしたのがこの「サーフィン・U.S.A」。サーフィンをよく知らない人たちの興味も引き、憧れさせるような魅力があったのでしょう。
懐かしいレイフ・ギャレット、1977年のカバー。全米3位まで上がっていますから大ヒットだったんですね。