おはようございます。
今日は久しぶりに、全く屈託のない楽しく軽快な曲を。
Electric Light Orchestra All Over The World
世界中のみんな 今聞いたばかりのニュースを伝えるよ
世界中でパーティが行われるんだ
ラジオからメッセージを受け取った
どこから発信されたか 正直わからないけど
世界中から呼びかけてくる声を聞いたんだ
*世界中のあらゆる場所で みんながメッセージを受け取った
みんながあらゆる場所で感じるんだ 今夜
誰もが通りにくりだして
誰もがビート合わせて 体を動かす
アメリカじゃみんな熱くなって楽しむのさ
(ニューヨーク、デトロイト、L.A)
海を越えて旅に出よう
みんな僕についておいで
花のパリで夜を楽しもう
(紅茶のカップ片手に、セ・ラ・ヴィ〜それが人生)
*繰り返し
ロンドン、ハンブルグ、パリ、ローマ、リオ、香港、東京
L.A、ニューヨーク、アムステルダム、モンテカルロ、シャード・エンド
*
世界中のみんな 今聞いたばかりのニュースを言うよ
誰もが通りにくりだして
僕たちみんなが会える場所を知ってるんだ
誰もが楽しめる 誰もが朝が来るまで輝けるんだ
世界中どこでも、みんながメッセージを受け取った” (拙訳)
この曲はオリビア・ニュートン・ジョン主演の映画「ザナドゥ」で使われたもので、同名のサントラ盤からの4番目のシングル、全米13位まであがっています。
僕はこのサントラ盤はポップな曲が目白押しで当時好きでよく聴いたのですが、映画はあまりに評判が悪かったので見ていませんでした。
たったいまネットを見ても、批評家から酷評され興行的にも大失敗したっていうふうに書かれています。
で、今回公開から40年目にしてついに、初めて観てみました。そして、感想はというと、確かにネットに書いてある通り、でした(苦笑。
唯一の長所は、歌のシーンが多いこと。ですから、この映画のサントラ好きの僕は寛容な気持ちでそこそこ楽しんで観れましたが、、。
ジェフ・リンは後年インタビューで、映像を見ずに「ザナドゥ」の音楽を作ったといっています。しかも、サントラの半分の曲を別の人間(ジョン・ファーラー)が作っていることさえ知らなかったらしいです。ただ、映画は本当にひどいと思われているけど、音楽自体にはすごく満足しているんだ、とも言っています。
僕もレビューを読んでいたら絶対この映画を見てないだろう、でも、オリビア・ニュートン・ジョン、彼女は素晴らしい、彼女に会えたんだからいいんじゃないか、と言う風に今では受け止めているようです。
映画の内容はともかく、この時期のE.L.Oのジェフ・リンの超ポップさは比類ないレベルだったと僕はあらためて思いました。キャッチーでポップなものほど世間から軽く見られる宿命にありますが、主題歌の「ザナドゥ」もそうだと思います。
Olivia Newton John Xanadu Original Version Remastered HD (1980)
でも、こうやって聴き直してみると、これほど細部にまで渡って”ポップ”な曲はちょっと尋常じゃないレベルだと思います。
この「オール・オーバー・ザ・ワールド」は長いキャリアを持つジェフ・リンにとってもお気に入りの曲の一つのようです。
この曲は決して静まることがなく、とてもキャッチーで楽観的だ、と。
最後に動画を一つ。何年か前に流行った”フラッシュ・モブ”(ネットで呼びかけて集まった不特定多数の人たちが公共の場で突然踊り出すゲリラ・パフォーマンス)でこの曲を使っているもので、なんと2000万回以上再生されていました。なぜこんなに再生されたか理由はわかりませんが、曲のムードとパフォーマンスのムードがこれ以上ないくらいマッチしているのは確かです。そして、本物のポップスってこういう効果があるのかもしれないですね。
音楽マニア、芸術好きに限って屈託がすごくあって、あまりに楽観的なものには抵抗を感じるものですが、こういう楽観的でもよく出来たポップス全身にゆきわたらせることは、何かいい効能がありそうだなあ、などと僕は思ってしまいました(僕自身はこの手のイベントには絶対参加しないタイプですが、、)。
そして、こういうノリやテンションがまた世の中に戻って来てほしいなあ、とも。
E.L.O (Electric Light Orchestra) All Over The World