まいにちポップス(My Niche Pops)

令和元年初日から毎日更新中〜1日1ポップス。エピソード、歌詞の和訳、謎解き、マニアックな捜査、勝手な推理、などで紹介していきます。text by 堀克巳(VOZ Records)

「ラブ・トレイン」オージェイズ(1972)

 おはようございます。

 今日はフィラデルフィア・ソウルを。

 ディスコの最初のサウンド的基盤を作ったのは”フィラデルフィア・ソウルでした。

 ケニー・ギャンブルとレオン・ハフというソングライター/プロデューサー・チームが

 フィラデルフィアのシグマ・サウンド・スタジオで、そのほとんどをMFSB(Mother Father Sister Brother)というミュージシャン・グループで作られたため、特定のスタイル、サウンドを持つことになりました。特にストリングスの印象が強く、その後のディスコ・ソングもストリングスをフィーチャーしたものが多くなりました。

   

 そして、1971年のスタートした、R&Bとダンスに特化した初めてのTV番組「ソウル・トレイン」のテーマ曲として1974年にMFSBがリリースした「TSOP(The Sound of Philadelfia)」が大ヒット。初期のディスコ・ミュージックの象徴的な曲となりました。

 


TSOP The Sound Of Philadelphia MFSB featuring The Three Degrees 1974

 

    さて、フィラデルフィア・ソウルの大ブームの口火を切ったのはオージェイズでした。彼らはフィラデルフィアじゃなくオハイオのグループです。

  1958年結成と歴史は古く、当初は違う名前で活動していましたが、自分たちを後押ししてくれたクリーヴランドのDJ、エディ・オージェイにちなんでオージェイズと改名します。

 そして、長い下積みを経て1972年いくつか仕事をしてことのあるギャンブル&ハフの会社と契約すると、運命が激変、「裏切り者のテーマ」が大ヒット。そして、この「ラブ・トレイン」は全米1位の大ヒットになりました。

   

 フィラデルフィア・ソウルはサウンド的な特徴に合わせて、平和や友愛を歌う歌詞が多いことも特徴です。

 この「ラブ・トレイン」はその代表的なものでしょう。

 

 ”世界中のみんな 手を取り合おう  愛の列車を出発させるんだ

 もうすぐ次の駅に到着すると、ロシアや中国のみんなにも伝えよう

 さあ、乗り込む時間なんだ この列車をずっとずっと走らせよう

 アフリカの兄弟たちみんな そしてエジプト、イスラエルの人たちにも

 伝えよう  どうか乗り遅れないようにと 

 もしキミが乗れなかったら 僕はすごく残念だ

 世界中のみんな 手を取り合おう  愛の列車を出発させるんだ ”

 

 軽快な曲に、友愛のメッセージを乗せているわけですが、抽象的な表現で終わらせずに、ロシア、中国、エジプト、イスラエルと、具体的に切り込んでいるところが素晴らしいですね。

  

 


The O'Jays - Love Train

 

Love Train

Love Train