おはようございます。
今日もスタイリスティックスの「誓い」です。
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My love
I'll never find the words my love
To tell you how I feel my love
Mere words could not explain
Precious love
You held my life within your hands
Created everything I am
Taught me how to live again
Only you
Cared when I needed a friend
Believed in me through thick and thin
This song is for you, filled with gratitude and love
God bless you
You make me feel brand new
For God blessed me with you
You make me feel brand new
I sing this song 'cause you
Make me feel brand new
My love
Whenever I was insecure
You built me up and made me sure
You gave my pride back to me
Precious friend
With you I'll always have a friend
You're someone who I can depend
To walk a path that sometimes bends
Without you
Life has no meaning or rhyme
Like notes to a song out of time
How can I repay you for having faith in me
God bless you
You make me feel brand new
For God blessed me with you
You make me feel brand new
I sing this song for you
You
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”愛しい人よ 言葉が何も見つからないんだ
僕がどんな気持ちかを伝えるための
ただの言葉じゃ説明できない
大切な人よ 僕の人生は君の手の中に包まれている
僕のすべてを一から作り上げて
もう一度生きるすべを教えてくれた
君だけが 僕に友人が必要な時に気にかけてくれて
良い時も悪い時も 信じてくれた
この歌は君のための歌 感謝と愛を込めて、、、
君が幸せでありますように
君は僕を生まれ変わらせてくれた
君こそ、神様が僕にくれた恵み
君は僕を生まれ変わらせてくれた
僕はこの歌を歌うよ
だって君が僕を真っ新な気持ちにしてくれるから
愛しい人よ 僕が不安な時はいつも
君が心を満たして 安心させてくれた
君のおかげで僕がプライドを取り戻せたよ
大切な友よ 君と一緒なら 僕にはいつも友がいることになる
君は僕が時に曲がりくねった道を歩くとき 頼れる人なんだ
君がいなけりゃ 人生に意味も何もないんだ
調子っぱずれの歌みたいさ
どうすれば報いることができるだろう? 僕を信じてくれる君に
君が幸せでありますように
君は僕を生まれ変わらせてくれた
君こそ、神様が僕にくれた恵み
君は僕を生まれ変わらせてくれた
僕はこの歌を歌うよ
だって君が僕を真っ新な気持ちにしてくれるから "
(拙訳)
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昨日このブログに登場した「ベッチャ・バイ・ゴーリー・ワウ」、そして「ユー・アー・エブリシング」「ストップ、ルック、リッスン」など、最高にロマンティックな作品を作っていたプロデューサー、作曲・編曲家トム・ベルとその世界観を最大限にまで広げるような歌詞を書いた作詞家のリンダ・クリード。
このコンビの最高傑作はやはりこの「誓い」でしょう。いや、古今東西数多あるラヴ・バラードの中でも”究極”、”これ以上いけないレベルまでいききった”ような曲だとかねがね僕は思っていました。
この究極にロマンチックな世界を体現したのが、スタイリスティックス、特にリード・ボーカルのラッセル・トンプキンス・ジュニアのファルセット・ボイスでした。
スタイリスティックスをプロデュースすることになったトムは最初からラッセルだけを呼び出して歌わせたそうですから、彼の声をイメージすることで、トムのロマンティックな世界観もますますエスカレートしていった側面も当然あったように思います。
そして、スタイリスティックスの前身グループ時代からラッセルと一緒だったのが、エアリオン・ラヴでした。エアリオンと仲が良かったラッセルは、トムにエアリオンも歌わせるよう薦めていたそうです。
その甲斐あってか、エアリオンは「ユー・アー・エブリシング」でラッセルのハーモニーをやり、ついにこの「誓い」ではデュエットすることになったのだそうです。
その後どんないざこざがあったのかわかりませんが、2000年にラッセルがスタイリスティックスを脱退しエアリオン中心になり、ラッセルは”ニュー・スタイリスティックス”を結成しています。
残念ながら、現状ではコンサートでラッセルとエアリオンによる「誓い」は聴くことができないわけですね。別々に相方を立てているのでしょう。
これほどの名曲ですが、当初はアルバムのメイン・シングルではありませんでした。
最初のシングルはアルバム・タイトル曲でもある「ロッキンロール・ベイビー」でした。
The Stylistics - Rockin' Roll Baby
バラード路線に行き詰まりを感じたのか、ポップ・ナンバーですね。
しかし、「誓い」の評判がすごく良かったからでしょうか、その翌年に、アルバムに入っていたヴァージョンを5分以内に短く編集してシングルカットすると、全米2位にあがる大ヒットになりました。
しかし、この頃トム・ベルとスタイリスティックスは袂を分かってしまいます。
その後、トム・ベルはスピナーズやディオンヌ・ワーウィックでヒットを飛ばし、彼の作品に憧れたエルトン・ジョンからプロデュース依頼があったりしますが、ディスコ・ブームに押し切られていくように、メイン・ストリームから後退していってしまいます。それは、スタイリスティックスも同様でした。
トム・ベルの最良の仕事は、ダンス・ナンバーはスピナーズ、バラードはスタイリスティックスだったというのは一般的な評価だと思いますが、僕も同感です。