まいにちポップス(My Niche Pops)

令和元年初日から毎日更新中〜1日1ポップス。エピソード、歌詞の和訳、謎解き、マニアックな捜査、勝手な推理、などで紹介していきます。text by 堀克巳(VOZ Records)

「ウェイク・アップ・エヴリバディ(Wake Up Everybody)」ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツ(1975)

  おはようございます。

  ウェイク・アップ・エブリバディ、ですから朝にぴったりな感じがしますが、朝ですよ、ということじゃなく、平和のために目を覚ますんだ、という強く真摯なメッセージをこめたフィラデルフィア・ソウルの代表的な1曲がこれです。

 

 ”みんな、目を覚ますんだ、もうベッドで眠ってる場合じゃない

 後ろ向きな考えはすてて これから先のことを考える時なんだ

 世界はとんでもなく変わってしまった 昔とは全然違う

 憎しみと戦争と貧困であふれている

 教師たちも 目を覚ますんだ 新しい生き方を教える時なんだ

 そうすれば、生徒たちもあなたが言わなきゃいけないことに 

 耳を傾けるかもしれない

   だって彼らはこれから世に出て行って 世界は彼らの手にかかっているから

 子供たちに教える時は 出来る限り最善を尽くして

 僕たちが放っておいたら 世界は良くなることはない

 世界は良くならないから 僕たちで世界を変えて行かなくちゃ

 そう、僕と君たちで

 医師たちも 目を覚ますんだ 老人たちを元気にするんだ

 彼らは苦しみ ひどい目に合っている 

 だけど、最後の審判の日までそう長くない だからせめて亡くなるときまでは

 幸せな気持ちになってもらおうよ

    建設者たちも 目を覚ますんだ 新しい土地を作るときなんだ

 もしみんな協力しあえれば できるはず

 ただひとつ心に留めておくべきことは そのことだけ

 そうすればきっとうまくいくよ いつだってそうなのだから”

 

 ついついほぼ全部訳してしまいました。

 中でも

 "The World Won't Get No Better If We Just Let It Be"

 (そのままなるように任せてしまったら、世界は良くならない)

 という言葉は、今の時代により説得力があるように思います。

 

 ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツは、ザ・ブルー・ノーツという名前で1954年に結成されたといいますから、昨日ご紹介したオージェイズ以上にヒットを出すまでに長い年月がかかったグループです。

 1970年にバック・バンドのドラマーとしてテディ・ペンダグラスを採用したのち、彼をメイン・ボーカルに抜擢したことが大きな飛躍のきっかけになりました。

 


Harold Melvin & The Blue Notes - Wake Up Everybody 1975

  2004年の米大統領選(ブッシュとジョン・ケリー)に合わせてリリースされたカバー・ヴァージョン。当然、ブッシュを非難し、ジョン・ケリーに投票しようという意図ですね。ベイビーフェイスとラッセル・シモンズ(デフ・ジャム)のプロデュース。メアリー・J・ブライジ、ブランディ、モニカ、ミッシー・エリオット、エイコンなどこの時代のR&Bのスターが揃い踏みしています。


Wake Up Everybody 2008

 

  2010年にリリースされたジョン・レジェンドザ・ルーツのカバーも素晴らしい。


John Legend, The Roots - Wake Up Everybody (Video) ft. Melanie Fiona, Com

Wake Up Everybody

Wake Up Everybody

 

 

 

Wake Up Everybody

Wake Up Everybody