おはようございます。
今日はラーセン・フェイトン・バンドの「今夜は気まぐれ」です。
I was captivated
And I waited for you, babe
Every lonely night
So fascinated
Hesitated just a bit too long
You got me wonderin, if
I'll be missing you
Will he be kissing you
I guess we're gonna have to wait and see
Who’ll be the fool tonight
Cmon baby
Who’ll be the fool tonight
Cmon baby
Now sweet sensation
All around you
Oh, you better look before you leap
Gonna keep on tryin, babe
I want you close to me
Then we would be just like those lovers that I see
Now ya got me wonderin, if
I'll be missing you
Now baby, will he be kissing you
I guess were gonna have to wait and see
Who’ll be the fool tonight
I guess we're gonna wait
Cmon baby
Who’ll be the fool tonight
I guess we're gonna wait
Cmon baby
Who’ll be the fool tonight
I guess we're gonna have to wait and see
I'll be missing you
Will he be kissing you
I guess we're gonna have to wait and see
Who’ll be the fool tonight
I guess we're gonna wait
Cmon baby
Who’ll be the fool tonight
I guess we're gonna wait
Cmon baby
Who’ll be the fool tonight
I guess we're gonna have to wait and see
I guess we're gonna wait
I guess we're gonna wait
I guess we're gonna have to wait and see
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虜になってしまった
そして君を待っていたんだ、ベイブ
孤独な夜ごとに
心から魅了されて
ほんの少しだけ長くためらって
君は僕に、もし、って疑問を抱かせたんだ
君を恋しくなるだろう
ヤツは君にキスするのだろうか
成り行きを見守るしかないのかもな
今夜、バカはみるのは誰だ
さあ、ベイビー
今夜、バカはみるのは誰なんだ
なあ、ベイビー
いま甘い感覚が君を取り巻いている
ああ、飛ぶ前にちゃんと見たほうがいい
僕はやり続けるつもりさ、ベイブ
僕のそばにいてほしいんだ
そうすれば、恋人たちみたいになる
いま君は僕に、もし、って疑問を抱かせるんだ
君を恋しくなるだろう
ベイビー、ヤツは君にキスするのだろうか
成り行きを見守るしかないのかもな
今夜、バカはみるのは誰だ
待つしかないのだろう
さあ、ベイビー
今夜、バカはみるのは誰なんだ
なあ、ベイビー
成り行きを見守るしかないのかもな
君を恋しくなるだろう
ベイビー、ヤツは君にキスするのだろうか
成り行きを見守るしかないのかもな
今夜、バカはみるのは誰だ
待つしかないのだろう
さあ、ベイビー
今夜、バカはみるのは誰なんだ
なあ、ベイビー
成り行きを見守るしかないのかもな
待つしかないだろう
待つしかないのだろう
成り行きを見守るしかないんだろう、、
(拙訳)
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ラーセン=フェイトン・バンドは、キーボーディストのニール・ラーセンとギタリストのバジー(バズ)・フェイトンの双頭バンドです。
ニール・ラーセンはオハイオ州クリーヴランドの出身でニューヨークで音楽活動を始めています。
” バジー”・フェイトンことハワード・フェイトンはニューヨークで育ち、1960年代後半にバターフィールド・ブルース・バンドに参加し、1970年代前半にはラスカルズのメンバーになっています(アルバム「ピースフル・ワールド」、「アイランド・オブ・リアル」)。
1972年に、フェイトンと同時期にバターフィールド・ブルース・バンドで演奏していたフレッド・ベックマイヤー(B)とフィリップ・ウィルソン(Dr)、ブラザー・ジーン・ディンウィディ(Sax)に、ニール・ラーセンが加わる形で”フル・ムーン”というバンドを結成しアルバムを一枚リリースしています。
このアルバムは、ジャズのプロデューサー、アラン・ダグラスが運営するダグラスという小さなレーベルから発売されたこともあり、のちにレア・アイテムになって、80年代には日本の中古レコード店で1万円くらいの値がついていました(その後CD化されました)。
レコードが売れなかったこともあってバンドは解散し、二人はスタジオ・ミュージシャンとして活動を続けます。
その後、彼らはLAに拠点を移しますが、ラーセンはA&Mレコードのホライズン・レーベルと契約し、1978年に「ジャングル・フィーヴァー」、1979年に「ハイ・ギア」の2枚のソロアルバムをリリースし、そこにフェイトンも参加しています。
「ジャングル・フィーバー」は同じ年にホライズンに迎え入れられたトミー・リピューマのプロデュース作品でもありました。
「最初のレコードはニール・ラーセンの『ジャングル・フィーヴァー』だった。曲はすべて彼のオリジナルで、ギターのバジー・フェイトンが素晴らしかった。ハーブ・アルパートが僕に電話して来て、『このレコードは本当にいいね』と言ってくれたのを覚えているけど、さっぱり売れなかったね。多分こういったジャズ/ポップものを出すのには少し早すぎたのかも。そのころのラジオから流れていたものとは全然似ても似つかなかったからね」
(「トミー・リピューマのバラード」)
ホライズンは財政的に破綻してしまい、トミー・リピューマは1980年に、以前に在籍していたワーナーにジャズ担当部長として戻ることになります。
そしてすぐに手がけたのが、このラーセン・フェイトン・バンドのアルバムでした。ホライズンが倒産したこともあり、トミーが義理堅く彼らを引っ張ったという見方もできますが、もうひとつ不思議な因縁があります。
それが、先日このブログでピックアップしたリッキー・リー・ジョーンズです。
1979年の彼女のデビューアルバム「浪漫」には、ラーセンとフェイトンの二人ともバックで参加していますが、彼女はもともとトミー・リピューマが惚れ込み、ホライズンからリリースする契約の寸前までいっていたんですね。土壇場でワーナーがもっと高い契約金を積んで逆転したそうなんです。
ラーセンもフェイトンもミュージシャンとしてすでにワーナーとのつながりもあったので、トミーがワーナーに来た時にすぐにやりやすいプロジェクトでもあったのだと思います。
ラーセン=フェイトン・バンドの他のメンツは、やはり「浪漫」に参加していたウィーリー・ウィークス(B)、それにレニー・カストロ(Per)、アート・ロドリゲス(Dr)という凄腕のミュージシャンたちです。
「ジャングル・フィーヴァー」の頃はまだ早かったポップなフュージョンのサウンドがちょうど時代に合い始め、「今夜は気まぐれ」(全米29位)のようなヴォーカルの入ったAOR風の曲を入れることでよりタイムリーな作品になったように思います。
ちなみにこのアルバムのジャケット写真は、リッキー・リー・ジョーンズの「浪漫」と同じくノーマン・シーフが手がけたものです。
そして、ウィークス以外のメンバーは1981年のジョーンズのアルバム「パイレーツ」に参加しています。
その後、1982年に「フルムーン(原題:Full Moon feat. Neil Larsen & Buzz Feiten)」というアルバムをリリース。10年前に成功しなかった”フルムーン”を新たなメンバーでやろうというものだったのかもしれません。内容は悪くはなかったのですが、セールス的には成功を収めることはできませんでした。
最後はアルバム「ラーセン=フェイトン・バンド」からもう1曲「She's Not In Love」を。
トミー・リピューマ!