おはようございます。
今日はジェームス・テイラーの「人生の秘密」を。
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The secret of life is enjoying the passage of time
Any fool can do it
There ain't nothing to it
Nobody knows how we got to the top of the hill
But since we're on our way down
We might as well enjoy the ride
The secret of love is in opening up your heart
It's okay to feel afraid
But don't let that stand in your way
Because anyone knows that love is the only road
And since we're only here for a while
Might as well show some style
Give us a smile
Isn't it a lovely ride?
Sliding down, gliding down
Try not to try too hard
It's just a lovely ride
Now the thing about time is that time isn't really real
It's just your point of view
How does it feel for you?
Einstein said he could never understand it all
Planets a-spinning through space
The smile upon your face
Welcome to the human race
Some kind of lovely ride
I'll be sliding down
I'll be gliding down
Try not to try too hard
It's just a lovely ride
Isn't it a lovely ride?
See me sliding down
Gliding down
Try not to try too hard
It's just a lovely ride
The secret of life is enjoying the passage of time
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生きる秘訣とは 時の流れを楽しむことさ
どんなバカにだってできるよ
全然むずかしいことじゃない
丘のてっぺんにどうやってたどりつけるかなんて
誰にもわからない
だけど、みんな下ってゆくんだから
そのみちのりを楽しんだほうがいいよ
愛の秘訣とは君の心を開くことさ
不安になってもいいんだよ
だけど、その不安に邪魔されないようにしないとね
だって、みんな愛こそがたったひとつの道だって知っているから
僕らがこの世界にいるのはほんのつかの間なんだから
何か自分の生き方を示すことができたらいいね
笑顔を見せてよ
素敵な旅じゃない？
ずり落ちたり 滑り落ちたり
無理しすぎないようにして
生きることは素敵な旅なんだよ
時間について言っておきたいのは
時間というのは本当は現実じゃないってこと
それは、ただ君のものの見方なんだ
それを君はどう感じる？
アインシュタインは、まったくわからないと言った
惑星は宇宙空間を回転している
君の顔に浮かぶスマイル
人間社会へようこそ
なかなか素敵な旅さ
ずり落ちたり 滑り落ちたり
無理しすぎないようにして
生きることは素敵な旅なんだよ
素敵な旅じゃない？
ほら僕は滑って転んでいる
無理しすぎないようにして
生きることは素敵な旅なんだよ
生きる秘訣とは 時の流れを楽しむことさ （拙訳）
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この「人生の秘密」は1977年に発売になったアルバム「JT」の中に収録されていたもので、シングルにはなりませんでしたが時とともに、彼の隠れた人気曲として定着してきたものです。
2015年に”ローリング・ストーン”誌に掲載された「私の人生の15曲（My Life In 15 Songs）」という記事で彼はこの曲を選んでいて、このように語っています。
「マーサズ・ヴィニヤード（註：マサチューセッツ州にある島）に建設中だった家の階段に腰掛けて、小さな陽だまりの中でこの曲書いたんだ。10分くらいしかかからなかった。まるでギターの中にその歌が座ってたみたいに。あれほど簡単にできた曲はそうはないよ。
『生きる秘訣は時の流れを楽しむこと』という一節があるんだ。それは歌詞にすると大げさでばかげたことなので、曲のタイトルは、Life SaversのフレーバーであるPep-O-MintやBut-O-Rumを連想させるものにしたんだ。これは、"The Secret of Life "という曲を書くことのおこがましさを牽制する意味なんだ」
まるでギターの中に歌が座っていたみたいに、というのは面白い表現ですね。
このブログで取り上げた曲のなかで、作者が自分の中から出てきたと思えないほど、あっという間に書けたものが少なくなくて、だいたい名曲です。
しかも、こういうことは、それまでかなりの長い時間とエネルギーを曲作りに注いできた人にだけおとずれることのようです。
ちなみにLife Saversはアメリカのキャンディのブランドです。
生きる秘訣を真剣に語っているわけじゃないよという、照れ、のようなものを「SECRET O'LIFE」というタイトルに反映させたんですね。
また彼は他のインタビューで、もう少し突っ込んでこの曲について語っています。
「この曲には哲学があって、つまり時の流れを楽しむということなんだけど、それが、これほどまでに歌で表現されたことはなかったんだ。
まあ、実際もっともらしく言っているということではあるんだけど。時の流れを楽しむことと、というのは化学療法で行うのとはまた別のことなんだ。簡単な歌詞なんだよ。僕はこの曲を作るときに、それが口先だけのものだって意識していた。うわべの言い方だと。でけど、僕は今でもこの曲が好きだし、たくさんの人がこの曲を本当に好きだと言ってくれるんだ。この曲の思想は使い古されたものだよ。今この瞬間にいること、今ここにいることを許容できるようになること、これから起こることに執着したり、過去に起こったことを何度も何度も思い出したりするのではなくね。未来など存在しない、過去は変えられない、僕たちにあるのは今この瞬間だけだ、ということ。それが、この曲のシンプルなメッセージなんだ」
（bluerailroad July 5 2005）
この歌で、人生のことを”Ride"と言ってますね。ある場所からある場所まで乗り物で移動するときに使われる言葉です。
適切な言葉が見つからなかったので”旅”としましたが、”Journey"のようなおおげさにとらえたものじゃないんですね。
人生はつかの間の移動にしか過ぎないんだから、今の時間を受け入れて楽しもうよ、ということなんでしょうね。
最後にこの曲のカバーを。この曲を大好きだったというのがローズマリー・クルーニー、1950年代に活躍したシンガー、女優です。1998年のレコーディング。
そして、JTと交流もあったアート・ガーファンクル
