まいにちポップス(My Niche Pops)

令和元年初日から毎日更新中〜1日1ポップス。エピソード、歌詞の和訳、謎解き、マニアックな捜査、勝手な推理、などで紹介していきます。text by 堀克巳(VOZ Records)

「In A Hurry」ポール・マッカートニー(2019)

  おはようございます。

  今日はポール・マッカートニーの新曲を。

 


Paul McCartney - In A Hurry (Audio)

 この曲はアメリカのブラック・フライデー(11月29日)にあわせて行われた”レコード・ストア・デイ”の限定アイテムとしてピクチャー・ディスクのシングルとしてリリースされたそうです。それに先駆けて、デジタル配信もされています。

 

 曲は今年発売されて大きな反響があった彼のニュー・アルバム「エジプト・ステーション」のセッション時に作られ、アルバムには収録されていなかったものらしいです。なんでボツにしたの?と疑問に思うくらいいい仕上がりです。

 77歳にしてこんな曲をバリバリ書いているなんて、もう、ただただひれ伏すしかない感じですね。アデル、ベック、レディ・ガガフー・ファイターズ、シーアなどを手掛けている現在のNO.1プロデューサー、グレッグ・カースティンの手腕もすごいということでしょう。プロデューサーの力でこれだけ良くなるんだという証明でもあると思います。

 歌の内容はこんな感じです。

 

 ”彼女はいつも急いでる ゆっくりまわりを見ようとしない

 いつも地面をじっと見ながら 何か不安に思いあせっている”

 そんな彼女に、夢の中でこんな声が聴こえます

  ”Never too late to celebrate”(今からでも遅くない、楽しく生きようよ!)

 

  思えば、彼の音楽から、そしてその立ち振る舞いも含めて、昔からずっと一貫して

  ”人生難しく考えないで、楽しもうよ”

 というメッセージを送られてきたように思うんです。

  そのスタイルをず~っと貫徹している、そんなアーティストは、世界中探しても他にいないでしょう。昔は、その飄々とした佇まいのせいで、ちょっと軽んじられた時期もありましたが、そのぶれなさ加減は今となってはもはや神々しい(?)とすら感じられます。

 

 さて、「In A Hurry」は両A面シングル(懐かしい表現!)ですので、もう1曲も紹介します。

 


Paul McCartney - Home Tonight (Audio)

 ”今夜君を家に連れていくよ 君が大丈夫か確かめたいんだ

 冷たい風が吹き始めたから、君のコートは薄すぎるから 

 今夜君を家に連れていくよ”

 

  2曲ともクリスマス・シーズンにぴったりの内容なんですね。

 

 さて、”難しいことはいいから、ただ楽しもうよ”という彼らしいメッセージが、最もシンプルに表現された有名なクリスマス・ソングもアップしておきます。

 くり返されるフレーズが"Simply Having a Wonderful Christmas Time"。

 メロディとサウンドも、クリスマス・ソングにありがちな、意図的に演出された情感やドラマ性はいっさいなし。ただただ、心が軽快になってゆく、これぞポール・マッカートニー、だと思います。

 


Paul McCartney - Wonderful Christmastime

 

 

In A Hurry

In A Hurry

 
Home Tonight

Home Tonight

  

 

ワンダフル・クリスマスタイム(エディット・ヴァージョン)

ワンダフル・クリスマスタイム(エディット・ヴァージョン)