おはようございます。
「The Bell That Couldn't Jingle」、ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラスです。
Then Santa said: "Jack Frost will bring my Christmas gift to you
And on Christmas Eve you'll jingle, just like you were brand new!"
A Christmas bell was crying, then Santa heard it say:
"I just can't seem to jingle and I can't go on the sleigh!"
Then Santa soon discovered the reason that it cried –
The bell that couldn't jingle, it had nothing there inside!
Then Santa said: "Jack Frost will bring my Christmas gift to you
And on Christmas Eve you'll jingle, just like you were brand new!"
Then Jack Frost froze a teardrop, so each time that it swayed
The bell that couldn't jingle, it went jingling all the way!
The bell that couldn't jingle, it went jingling all the way!
Then Santa said: "Jack Frost will bring my Christmas gift to you
And on Christmas Eve you'll jingle, just like you were brand new!"
Then Jack Frost froze a teardrop, so each time that it swayed –
The Bell That Couldn't Jingle, it went jingling all the way!
The bell that couldn't jingle, it went jingling all the way!
It went jingling all the way!
It went jingling all the way!
It went jingling all the way!
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そしてサンタは言いました
「ジャック・フロスト(雪男)がクリスマス・プレゼントを持ってくるよ。
そして、クリスマス・イヴには、おまえは鳴り響くんだ。まるで新品みたいにさ"
クリスマス・ベルは泣いていました:サンタは彼がこう言うのを耳にします
"どうやら鐘が鳴らないみたいて、これじゃそりに乗れないよ!"
するとサンタはすぐに、ベルが泣いている原因を見つけました
ジャラジャラ鳴らないベルの中には何も入っていませんでした!
そしてサンタは言いました
「ジャック・フロストがクリスマス・プレゼントを持ってくるよ。
そして、クリスマス・イヴには、おまえは鳴り響くんだ。まるで新品みたいにさ"
それでジャック・フロストは涙のしずくを凍らせて、それが揺れるたびに
鳴らなかったベルはずっと鳴り続けましたとさ
鳴らなかったベルはずっとなり続けましたとさ
そしてサンタは言いました
「ジャック・フロストがクリスマス・プレゼントを持ってくるよ。
そして、クリスマス・イヴには、おまえは鳴り響くんだ。まるで新品みたいにさ"
それでジャック・フロストは涙のしずくを凍らせて、それが揺れるたびに
鳴らなかったベルはずっと鳴り続けましとさ
ベルはずっと鳴り続けましとさ、、、 (拙訳)
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この曲は「ジングル・ベル」がモチーフになっています。オリジナルは1962年、ポール・エバンスというシンガー・ソングライターが歌っていました。
Paul Evans – “The Bell That Couldn’t Jingle” (Kapp) 1962
ジャック・フロストは触れるものすべてを凍らせる力を持っていますから、泣いているベルの涙を凍らせて、鐘の振り子の部分(クラッパー)がわりにしたというファンタジックな歌詞なんです。
その歌詞とバカラックの軽快で粋な曲調がぴったりですね。1962年というのは彼がヒット作家としてどんどん曲を世に送り出し始めた最初のピーク期と重なります。どこかノッている感じもしますね。
この曲はバカラック自身もレコーディングしていますし、ボビー・ヴィントンやいろんな人がカバーしています。日本では2017年に野宮真貴が渡辺満里奈と共演という形で取り上げています。
そんな中でも大変マニアックなものを見つけました。
「THE BABY DOLLS」という、ロンドンのアンジェラとヒラリーのメイベリー姉妹が歌ったもの。1964年に英コロンビアからリリースされています。
The Baby Dolls - The Bell That Couldn't Jingle (1964)
で、いろんなカバーの中で僕が一番好きなのが、ハーブ・アルパートのヴァージョンなんですよね。
曲の途中でジングル・ベルを歌うパートがありますが、あそこだけトランペットで吹いているところがすごくいいですよね。本当に彼らしい音色です。彼のトランペットは、たとえば日本のパッとしない(?)商店街で流れていても全然違和感がないような、どこにでもなじめる生命力の強さを感じるんですよね。もちろん、これはいい意味でw.
あらためて説明しますが、ハーブ・アルパートはポリスやジャネット・ジャクソンなどたくさんの大ヒット曲を出し、60年代ポップスの宝庫でもある”A&Mレコード”の社長(A&MのAはアルパートの頭文字)にして、数々のヒットを持つトランぺッター(歌も歌います)です。
日本人には何といっても”オールナイトニッポン”のテーマになった「ビター・スィート・サンバ」が有名ですね。
Bitter Sweet Samba (オールナイトニッポン・テーマ曲)Long Ver.
曲の作者のバート・バカラックのヴァージョンも同じ年にリリースされていますので聴いてみましょう。いかにもバカラックらしい、洒脱な感じでこれもいいですよね。
Burt Bacharach – “The Bell That Couldn’t Jingle” (A&M) 1968