まいにちポップス(My Niche Pops)

令和初日から毎日、1000日連続で1000曲(せんきょく)を選曲(せんきょく)しました。。。古今東西のポップ・ソングのエピソード、洋楽和訳、マニアックなネタ、勝手な推理、などで紹介しています。キャッチーでメロディアスなポップスは今の時代では”ニッチ”なものになってしまったのかなあとも思いますが、このブログを読んでくださる方の音楽鑑賞生活に少しでもお役に立てればと願っています。みなさんからの追加情報や曲にまつわる思い出などコメントも絶賛募集中です!text by 堀克巳(VOZ Records)

「RUN RUN RUN」ザ・エクスプローラーズ・クラブ(2012)

 おはようございます。

 今日はザ・エクスプローラーズ・クラブ。直訳したら冒険クラブ、探検部ですね。検索すると、何やらそんなサイトも見つかります。

 しかし、彼らが探検するのは、ビーチボーイズを中心とする60年代のサンシャイン・ポップ。

 渋谷系もそうでしたが、ビーチ・ボーイズソフト・ロックを再評価し取り入れるアーティストはたくさんいますが、まんま、やるのではなくその時代っぽく解釈するのが普通です。

 しかし、彼らは”再現性”にすべてを賭けているように思えます。しかも、その”再現性”は過去最高のレベルなんです。ここまで本気だと、懐古趣味だとかなんとか揶揄する気持ちは消え去って、好きな音楽への果てなき愛情と執着に感動さえ覚えてしまいます。

 ちなみにこれが彼らのデビュー曲です。


The Explorers Club - "Do You Love Me?" (Official Video)

2016年のアルバムではますます精度があがっています。


The Explorers Club - California's Callin' Ya - Official Video

 

 エクスプローラーズ・クラブはジェイソン・ブリュワーという人を中心に、その都度メンバーを集めるプロジェクトのようで、彼のマニアックな音楽愛が熱源になっています。ちなみに、彼の父親はルイジアナ大学の学長だったらしいので、道楽息子なんでしょう、でも”学究肌”は遺伝したのかもしれませんね。

 

 今日、ピックアップしたのは「RUN RUN RUN」。

 師走、ということもあって選びました。でも、師走という言葉もどんどん使わなくなってきましたけど、、。

 この曲は2012年の「グランド・ホテル」というアルバムに入っています。ジャケットはビーチボーイズ風じゃなくA&Mレーベルっぽいデザインで、曲調は60年代にジミー・ウェッブが手掛けたフィフス・ディメンションあたりのタッチを感じます。

 古今の映画の走るシーンをコラージュしたPVも楽しいです(これはオフィシャルPVじゃないのかもしれませんが)。

 


The Explorers Club - Run Run Run (thanks to ClaraDarko2 and Brutzelpretzel)

 

Run Run Run

Run Run Run

  • アーティスト:The Explorers Club
  • 出版社/メーカー: ART UNION RECORDINGS
  • 発売日: 2012/02/08
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

Grand Hotel

Grand Hotel

  • アーティスト:The Explorers Club
  • 出版社/メーカー: Rock Ridge Msuic
  • 発売日: 2012/02/29
  • メディア: CD