まいにちポップス(My Niche Pops)

令和初日から毎日、1000日連続で1000曲を選曲しました(苦笑)。古今東西のポップ・ソングをエピソード、歌詞の和訳、マニアックなネタ、勝手な推理、などで紹介しています。みなさんの音楽鑑賞生活に少しでもお役に立てればうれしいです。みなさんからの情報や思い出話などコメントも絶賛募集中です!text by 堀克巳(VOZ Records)

「スティルネス・イン・タイム(Stillness In Time)」ジャミロクワイ(1994)

 おはようございます。

 今日はジャミロクワイ。イギリスのアーティストで、ジェイソン・ケイソロ・プロジェクトです。日本でもとても人気が高く、1990年代を象徴する洋楽男性アーティストだと僕は思っています。

 当時のクラブシーンでは、洗練された過去のブラック・ミュージックを発掘しプレイするDJに人気が集ま理、それと連動する様なグループが人気を集めた時代ですが、ポピュラリティのあるオリジナル楽曲を作れるアーティストは少なく、そんな中で突出していたのが彼でした。音楽マニアじゃない人にまでファンは広まりました。

 今回は、彼の中ではレアなブラジリアンなグルーヴの曲を、夏だから、という理由だけで選んでみました、、。

 90年代のポップス・シーンの特徴の一つとして、アシッド・ジャズ渋谷系、カフェ・ミュージックなど”おしゃれな”音楽のブームというのがあります(一般大衆レベルにまでは届かなかったですが。それが洗練されたもの、おしゃれな創作物の宿命でもあるのでしょう)。その中で、特徴的だったのは、ブラジル音楽のグルーヴが流行ったことです。

 前に紹介したバーシアの「サード・タイム・ラッキー」もそうでした。

 

popups.hatenablog.com

  遅ればせながら、90年台半ばか後半くらいから日本でもそういう曲は作られましたが、一番有名なのはMONDO GROSSOの「LIFE feat.bird」でしょうか。

 この「Stillness In TIme」は彼らの5枚目のシングルだったのですが、イギリスではその時点での一番のヒットになりました。しかし、他の国では全くチャートに入っていません。

     それは、その国でのブラジリアン・サウンドの浸透度の違い、というのもあったのかもしれまん。R&Bやディスコに比べてかなり馴染みの薄いサウンドでしたから。それでは、"ボサノヴァを世界一好きな国民”と言われている(?)日本はどうだったかというと、J-Waveの年間チャートで23位になっていますから、少なくとも都会のおしゃれな音楽好きには全面的に歓迎されたのだと思います。

 イギリスと日本だけでウケたというところが、この曲のミソですね。

 

 歌詞は、時間の中で自分でもはっきり定義できない様な静寂が存在する、というくだりから始まる。結構精神的なものです。ちょっと理解が難しい。禅問答のようなニュアンスさえ感じます。ただし、単にパーソナルに心の安定を求めるのじゃなく、自分を取り巻く世界のもっと大きい流れを意識した中での平安を求めようとする、そういったメッセージは伝わって来ます。

 

 


Jamiroquai - Stillness in Time (Official Video)

 

Stillness in Time (Remastered)

Stillness in Time (Remastered)