まいにちポップス(My Niche Pops)

令和元年初日から毎日更新中〜1日1ポップス。エピソード、歌詞の和訳、謎解き、マニアックな捜査、勝手な推理、などで紹介していきます

「ラジオ・スターの悲劇(Video Killed the Radio Star)」バグルス(1979)

 おはようございます。

今日はバグルス。イギリスの男性2人組。いま50歳以上の人はこの曲が大ヒットしたことをおぼえているでしょうし、TVCMで使われていたので下の世代の人にも聞き覚えがあるかもしれません。

 僕は当時中三で、せっせとヒットチャートをチェックしながらFM番組でカセットに録音するという日々を送っていました。この曲を初めて聴いた時のインパクトがすごかったことを今でもおぼえています。無茶苦茶ポップなのにサウンドが新しい、この曲だけ他のヒット曲から”浮きあがって”聴こえました。

 今では、この曲は80年代のポップスの先駆け、原点として評価されています。伊藤銀次も80年代の音楽を予感させる象徴的な曲の一つだと感じたようです。

「デジタルなノリ、それこそが80年代で、ゆるいノリだった70年代とこれからを分ける分水嶺だと思っていました」(「伊藤銀次自伝 MY LIFE , POP LIFE」)

 

 バグルストレヴァー・ホーンジェフ・ダウンズの二人組。「ラジオ・スターの悲劇」は彼らとずっと一緒に活動していたブルース・ウーリーとトレヴァーが基本的に曲を書き、Bメロとアレンジをジェフが考えたと言われています。

 そして、この曲をメインで書いていたのはブルースらしく、彼の才能に英CBSレコードが目をつけ契約し、ブルース・ウーリー&ザ・カメラ・クラブというグループで先に「ラジオ・スターの悲劇」はレコーディングされ発売されました(ちなみにカメラ・クラブは80年代に活躍するトーマス・ドルビーがメンバーでした)。

  そう、バグルスはオリジナルじゃなく、カバーだったのです。

 


Bruce Woolley - Video Killed The Radio Star

 バグルスの二人は、たぶんブルースのヴァージョンを吟味し、売れるための工夫をしたのでしょう。ブルースのヴァージョンを聴くと曲はほぼ一緒ですが、バンド・サウンドっぽいですよね、それに対して、バグルスはシンセの打ち込みサウンドで”近未来感”をぐっと出した、ここの差が大きかったのだと思います。

 ブルースはその時代にすでに巷にあふれていたバンド・サウンドバグルスは新しさを感じさせるものだった、とも言えます。

 ポップスにおいて、曲のアレンジ、プロデュースがいかに大事かを思い知らされるエピソードですね。

 


The Buggles - Video Killed The Radio Star (Official Video)

 

ラジオ・スターの悲劇

ラジオ・スターの悲劇