おはようございます。
今日はギャラガー&ライルの「ブレイクアウェイ」です。
I watch the distant lights along the runway
Disappear into the evening sky
You know I'm with you on your journey
Never could say goodbye
It's not the sun you're trying to find
Something else is on your mind
You need a little space and time to break away
It's not the place you're going to
It's just a phase you're going through
Though I won't stop you, I don't want you to
Break away, fly across your ocean
Break away, time has come for you
Break away, fly across your ocean
Break away, time has come...
For you to awaken in another country
Greet the morning under foreign skies
Leaving me to face another Monday
It's not easy to get by...
It's not the sun you're trying find
Something else is on your mind
You need a little space and time to break away
It's not the place you're going to
It's just a phase you're going through
Though I won't stop you, I don't want you to
Break away, fly across your ocean
Break away, time has come for you
Break away, fly across your ocean
Break away, time has come for you
Break away, fly across your ocean
Break away...
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滑走路に沿った光が遠く
夕空に消えていくのを見つめている
君の旅に僕も一緒についてゆく
サヨナラなんて決して言えない
君が見つけようとしているのは太陽じゃなく
君の心にある何か別なもの
君が旅立つためには少しの場所と時間が必要さ、
それは君が向かっている場所のことじゃない
それは君が経験しているただの段階にすぎないんだ
僕が君を止めないとしても、そうしてほしくない、、
旅立つんだ、君の海原を超えて
旅立つんだ、その時が来たんだ
旅立つんだ、君の海原を超えて
旅立つんだ、時は来た、、
他の国で目覚める君のために
異国の空の下で朝に挨拶を
また次の月曜を迎えるために僕から去ってゆく
それは簡単なことじゃない
君が見つけようとしているのは太陽じゃなく
君の心にある何か別なもの
君が旅立つためには少しの場所と時間が必要さ、
それは君が向かっている場所のことじゃない
それは君が経験しているただの段階にすぎないんだ
僕が君を止めないとしても、そうしてほしくない、、
旅立つんだ、君の海原を超えて
旅立つんだ、その時が来たんだ
旅立つんだ、君の海原を超えて
旅立つんだ、その時が来たんだ
旅立つんだ、君の海原を超えて
旅立つんだ
(拙訳)
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”breakaway”には<〔決まり切った日常生活などから〕離れた>という意味があるんですね。この曲を最初に歌ったアート・ガーファンクルのヴァージョンには「愛への旅立ち」という邦題がつけられた理由も納得できました。
さて、この曲を作り自ら歌っているギャラガー&ライルは、ベニー・ギャラガーとグレアム・ライルからなるスコットランド出身のデュオ、ソングライター・チームです。
スコットランドで一緒にバンドをやり、曲を書いていた二人は1967年にロンドンに向かい、作家として契約してくれる会社を探し、ビートルズの作ったアップル・レコードの専属ライターになることができました。
アップルと契約する以前に彼らが、地元の仲間でもあるJames Galtというシンガーに曲を書いていて、2枚シングルがパイレコードから出ています。かなりレアなもののようですがアップされていましたのでそのうち1曲をご紹介します。
「With My Baby」James Galt(1966)
1967年には彼ら自身がシングルをリリースしています。ソフト・ロック調ですね。
TREES (1967)
また、彼らはアップルではメリー・ホプキンに5曲ほど書いています。その中から、ポール・マッカートニー作のシングル「グッドバイ」のB面に入っていた「スパロー」を。
1970年には、マンフレッド・マンのギタリストだったトム・マッギネスを中心としたグループ<マッギネス・フリント(McGuinness Flint)>のメンバーとなり、彼らがメインのソングライターでした。
彼らが書いて、1970年に全英2位の大ヒットになったマッギネス・フリントの「When I'm Dead and Gone」
1972年にバンドを脱退した彼らは、ギャラガー&ライルというデュオを結成します。この当時はシールズ&クロフツなど「〜&〜」という名義の男性デュオがどんどん出て来た時代ですね(ホール&オーツもこの年のデビューです)。
しかし1972年から1974年まで彼らは4枚のアルバムをリリースしましたが、チャートインすらできませんでした。
出口の見出せない彼らに吉報が届きます。
アート・ガーファンクルのプロデュースをやることになったリチャード・ペリーがイギリスを訪れた時に、彼らが書いた「Breakaway」を偶然知ってアートに勧めた結果、アルバムの表題曲となりシングルとしても全米39位、アダルト・コンテンポラリー・チャート1位のスマッシュ・ヒットになったのです。
この成功を受け、彼らは5枚目のアルバムをリリースし全英6位、「Breakaway」のセルフカバーも全英35位まで上がるヒットになりました。
しかし、このアルバムからはもっとヒットした曲が生まれました。
「Heart On My Sleeve」と「I Wanna Stay With You」の2曲で両方とも全英6位まであがっています。
二人は1979年まで一緒にアルバムを作りますが、その後それぞれが別の道を歩んでいきました。
特にグレアム・ライルのほうは作家としてアメリカで大成功を収めます。
代表曲はなんといっても、1984年の全米1位、グラミー賞のソング・オブ・ザ・イヤー、レコード・オブ・ザ・イヤーも獲得したティナ・ターナーの「愛の魔力(What's Love Got to Do with It)」でしょう。
マイケル・ジャクソンにも曲を書いています。スティーヴィー・ワンダーと共演した
「Just Good Friends」
長いブランクの後、2007年頃に彼らはリユニオンし、たびたび演奏しているようです。マッギネス・フリントの「When I'm Dead and Gone」をやっている動画がありましたので、最後にそれをどうぞ。