まいにちポップス(My Niche Pops)

令和初日から毎日、1000日連続で1000曲(せんきょく)を選曲(せんきょく)しました。。。古今東西のポップ・ソングのエピソード、洋楽和訳、マニアックなネタ、勝手な推理、などで紹介しています。キャッチーでメロディアスなポップスは今の時代では”ニッチ”なものになってしまったのかなあとも思いますが、このブログを読んでくださる方の音楽鑑賞生活に少しでもお役に立てればと願っています。みなさんからの追加情報や曲にまつわる思い出などコメントも絶賛募集中です!text by 堀克巳(VOZ Records)

「キープ・ユア・スマイル(Keep Your Smile)」イングランド・ダン&ジョン・フォード(1978)

 おはようございます。

 今日はイングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリー(昔はジョン・フォードと表記されていました)。日本のコーヒーのCM用に作られた曲です。

 まずはそのCMの映像を。


Kazumi Kurigami - Maxwell Blendy - Paul Newman Mustaches

 ポール・ニューマンですね。ただただ、かっこいい、、、。

 それではフル・コーラスで、「キープ・ユア・スマイル」です。


Keep Your Smile 

 

In the morning
When sun comes up into your room
And you hurry
Because your day 
will be starting soon
There's so much you have to do
But you've got to take time for you


You gotta keep your smile
It doesn't matter 
whatever you're feeling
You gotta keep your smile
And take it whatever you go


In the evering
When you know 
you've done all you can do
And you sit back
And let that peaceful feeling 
come over you
Tomorrow,they never end
They come back again and again


You gotta keep your smile
It doesn't matter 
whatever you're feeling
You gotta keep your smile
And take it whatever you go

 

Happiness is hiding 
somewhere,within your mind
and if you look deep within you
You'll see the light still shines

 

You gotta keep your smile
It doesn't matter 
whatever you're feeling
You gotta keep your smile
And take it whatever you go

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 ”  朝が来て 太陽の光が君の部屋に差し込むと

  君は急ぎ出す

  また1日がもうすぐ動き出すから

  やらなければいけないことがたくさんある

  でも あわてないでいこうよ

 

  笑顔をキープしていこう

  どんな気持ちのときも変わらずに

     笑顔をキープしていこう

     どこに行こうともね

 

  夜になって 

  やれることはみんなやったって

  君は一息いれる

  そして平和な気持ちで自分を満たすんだ

  明日はずっと続いてゆく

  繰り返し繰り返しやってくる

 

  幸せは 君の心のどこかに隠れている

  だから、心の深い場所を覗き込んだら 

  光がずっと輝いていることに気づくよ” (拙訳)

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 少しふさいだ自分の気持ちを少し楽にしてくれる音楽というのは、いわゆる”名曲”と呼ばれるものばかりじゃないですよね。なにげないポップソングのほうがいい時が僕にはあります。この曲もそうです。当時僕は中二だったんですが、ただポール・ニューマンに憧れていたから今もすごく印象に残っているだけかもしれないですけど、、。

 

 70年代から80年代は、日本の洋楽への憧れと経済的成長の曲線がぴったりマッチしながら急カーブして上昇していった、その結果として、”日本資本の洋楽”というものが作られていました。(洋楽のプレイヤーが演奏する邦楽もですね)

 この曲も、TOTOスティーヴ・ルカサー(G)とデヴィッド・ハンゲイド(B)、それからドラムスがユーミンの「14番目の月」や浜田省吾「Home Bound」で日本でも知られているマイク・ベアードなど、当時のアメリカ西海岸の凄腕ミュージシャンが集まって作られています。

 

 歌っているイングランド・ダン&ジョン・フォードは、アメリカでも大ヒット曲を持っていますが、日本でもすごく人気の高いデュオでした。

 ちなみに、イングランド・ダンの”イングランド”はニックネームで、アメリカ人でいながらビートルズなどのイギリスのバンドが好きで、時々イギリスのアクセントでしゃべることがあったからなのだそうです。

 実は彼らが最初に売れた国は、なんと日本でした。曲は「シーモンの涙(Simone)」。


イングランド・ダン&ジョン・フォードEngland Dan & John Ford Coley/シーモンの涙Simone(1972年)

 彼らが本国アメリカでブレイクするのがその4年後、1976年ですから結構下積みが長かったわけです。

 曲は「秋風の恋(I'd Really Love to See You Tonight)」。全米最高2位の大ヒットでした。

 僕は『ロング・キス・グッドナイト』(1996)という映画の中で、サミュエル・L・ジャクソンが好きな曲として歌っていて、本人と曲のギャップがすごくて妙に印象に残っています(映画の内容は忘れましたが、、)。


I'd Really Love to See You Tonight

VERY BEST OF

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