まいにちポップス(My Niche Pops)

令和元年初日から毎日更新中〜1日1ポップス。エピソード、歌詞の和訳、謎解き、マニアックな捜査、勝手な推理、などで紹介していきます。text by 堀克巳(VOZ Records)

「瞳の面影(My Eyes Adored You)」フランキー・ヴァリ(1975)

 おはようございます。

 今日はフランキー・ヴァリの「瞳の面影」です。

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My eyes adored you
Though I never laid a hand on you
My eyes adored you
Like a million miles away from me, you couldn't see
How I adored you
So close, so close
And yet so far


Carried your books from school
Playing make-believe you're married to me
You were fifth grade, I was sixth
When we came to be


Walking home every day, over
Barnegat Bridge and Bay
'Til we grew into the me and you
Who went our separate ways


My eyes adored you
Though I never laid a hand on you
My eyes adored you
Like a million miles away from me you couldn't see
How I adored you
So close, so close
And yet so far


Headed for city lights
Climbed the ladder up to fortune and fame
I worked my fingers to the bone
Made myself a name


Funny, I seem to find
That no matter how the years unwind
Still I reminisce 'bout the girl I miss
And the love I left behind


My eyes adored you
Though I never laid a hand on you
My eyes adored you
Like a million miles away from me you couldn't see
How I adored you
So close, so close
And yet so far


All my life I will remember
How warm and tender we were way back then
Though I'm feeling sad regrets
I know I won't ever forget you, my childhood friend

   (My eyes adored you
Though I never laid a hand on you
My eyes adored you
Like a million miles away from me you couldn't see
How I adored you
So close, so close
And yet so far
My eyes adored you
Though I never laid a hand on you
My eyes adored you
Like a million miles away...)

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僕の瞳は君に見とれていた
君の手に触れたことはないけれど
僕の瞳は君に憧れていた
まるで100万マイル離れているみたいに
君にはわからなかった
僕がどんなに君を慕っていたか
とても近くて、とても近くて
それでもとても遠くて


学校帰り、君の教科書を運んであげた
君と僕とで結婚ごっこをして遊びながら
君は小学5年生、僕は6年生
僕たちそんな頃だった


毎日、歩いて家に帰る
バーネガット・ベイに架かる橋を越えて
僕と君が大きくなって
別々の道を歩むようになるまでは


僕の瞳は君に見とれていた
君の手に触れたことはないけれど
僕の瞳は君に憧れていた
まるで100万マイル離れているみたいに
君にはわからなかった
僕がどんなに君を慕っていたか
とても近くて、とても近くて
それでもとても遠くて


街の灯に向かって
富と名声のために梯子を登った
身を粉にして働いて
自分の名前を売った


おかしなことだけど、僕は
どんなに歳月が流れても
思い出してしまうんだ 恋しい女の子のことを
あの日に残した恋のことを


僕の瞳は君に見とれていた
君の手に触れたことはないけれど
僕の瞳は君に憧れていた
まるで100万マイル離れているみたいに
君にはわからなかった
僕がどんなに君を慕っていたか
とても近くて、とても近くて
それでもとても遠くて

生涯ずっと思い出すだろう
あの頃、僕たちはどんなに温かくて優しかったか
たとえ、悲しい後悔をしていても
幼なじみだった、君のことは絶対忘れないよ

 


(私の目はあなたに憧れていた
手を合わせたことはないけれど
私の目はあなたを慕っていた
私から100万マイル離れていても見えないように
私がどんなにあなたを愛していたか
とても近い、とても近い
遠く離れていても
私の目はあなたを慕っていた
あなたに手をかけたことはないけれど
私の目はあなたを慕っていた
まるで100万マイル離れたところにいるように...)

 

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 ネットを見てみると、この曲はフォー・シーズンズモータウンと契約していた時にレコーディングされたものでしたがお蔵入りしてしまったので、モータウンの契約終了後にフランキー・ヴァリが権利を買い戻して、自分で別のレーベルに売り込んでリリースしたのだそうです。

 それだけ思い入れがあり、売れると思った曲だったのでしょう。

 

 曲を書いたのはフォーシーズンズのプロデューサーであるボブ・クリューとケニー・ノーラン。ボブ・クリューはアイディア・マンですから、具体的に楽曲に落とし込む音楽的なウェイトはケニー・ノーランのほうが大きかっただろうと思います。

 

 この「瞳の面影」がリリースされたのが1974年11月でしたが、同じ月にクリューとノーランが共作した曲がもう2曲あって、それも大ヒットしています。

 

 ラベルの「レディ・マーマレイド」。「瞳の面影」を蹴落として次の全米1位になったのがこの曲でした。

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  実はこの曲カバーなんですね。オリジナルは同じ年の6月に発売されたイレブンス・アワーというグループのもの。これをアラン・トゥーサンが聴いてラベルにカバーさせようと思ったそうです。

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 やっぱり、ポピュラーミュージックというのは、詞曲だけ良いだけじゃダメなんですね。誰が歌うか、そして、どうアレンジするかでその曲の運命が決まるんだな、と思います。

 

そしてDisco-Tex and the Sex-O-Lettesの「Get Dancin'」(全米10位)

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 この時期のボブ・クリューはディスコ、ダンスミュージックで一発狙っていたんでしょうか。

 ケニー・ノーランのほうはシンガー・ソングライターとしても大ヒットを飛ばしています。

「アイ・ライク・ドリーミング」(1977年全米3位)

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 「瞳の面影」とつながるムードのある曲ですね。

 

  ケニー・ノーランはマイク・カーヴが見つけた才能でした。デビー・ブーンに「恋するデビー」を歌わせること思いついた人ですね。当時カーヴはMGMというレーベルの社長で、レーベルに所属していたサミー・デイヴィスJRやロイ・オービソンなどのアルバムも手がけています。

 

 さて、ケニーはこのように語っています。

「僕は実際にタイトルから曲を書くんだ。 タイトルが頭の中に浮かんでくると、それがモチベーションになる。 ピアノの前かギターを抱えて座ると、ものの2分くらいでメロディーを歌いながら、テーマやタイトルを具体化していくんだ。 メロディーはただ僕の中を通り抜けるだけで、どういう風に出てくるかはわかりません。 「瞳の面影」に関しては、オリジナル・タイトルは「Blue Eyes in Georgia」。 僕は思いかけず「my eyes adored you.’」 と口にしたんだ」

 (SONGWRITER UNIVERSE

 彼は曲を書く時はメロディからじゃなく、歌詞のコンセプトから決めるのだそうです。

 偶然口から出た、my eye adored you,という言葉がそもそもの始まりだったんですね。

 

 あっ、そういえば、動画はありませんでいたが、藤井風もこの曲をピアノ弾き語りでカバーしていて、オリジナルに忠実な素晴らしい出来です。サブスクなどでチェックできる方はぜひ。

 

 さて、最後はこの「瞳の面影:が収録されているフランキー・ヴァリのアルバム「クローズ・アップ」からもう一つのヒット曲で心地よいディスコ・チューンの「Swearin' to God」を。曲中から出てくる女性シンガーは、パティ・オースティンです。

 

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