おはようございます。クインシー・ジョーンズに追悼の意を込めて「トゥモロウ」を。
I hope tomorrow will bring a better you, better me
I know that we'll show this world we got more we could be
So you should never give up on your hopes and your dreams
You gotta get up, get out, get into it, get it on, to be strong
If we try we can fly to a whole 'nother place
All we need is belief and a smile on our face
We can go anywhere we want, any road we decide to take
And we're never, never, never too far from tomorrow today
If tomorrow is light in a place where there's none
Then now is the time to have faith in us all
You know we're all in this world and we all can belong
We gotta get up, get out, get over it, get it on, to be strong
If we try we can fly to a place in the sun
All we need is precious dreams and a friend we can trust
We can go anywhere we want, any road that we can take
And we're never too far from tomorrow today
Everybody say tomorrow is just for us to share
And we're gonna send our message of love out everywhere
There's a promise of love, tomorrow has something special
And it's something we know will last and last
'Cause we're never far away, never, one thing I can always be sure of
Far away, oh never, the promise of today
If we try we can fly to a whole another place
All we need is belief and a smile on our face
We can go anywhere we want, any road we decide to take
And we're never, never, never too far from tomorrow today
Everybody say tomorrow is just for us to share
And we're gonna send our message of love out everywhere
There's a promise of love, tomorrow has something special
And it's something we know will last and last
Everybody say tomorrow is just for us to share
And we're gonna send our message of love out everywhere
There's a promise of love, tomorrow has something special
And it's something we know will last and last
'Cause we're never far away, never, one thing I can always be sure of
Far away, no never, the promise of today
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明日が連れてきてくれることを願ってる
もっと良いあなたを、そしてもっと良い僕を
僕たちがもっとやれることを
この世界に示せるはず
だから希望や夢を諦めてはいけない
立ち上がって、外に出て、飛び込んで、力を合わせて、強くなるんだ
もし僕たちが挑戦すれば、まったく新たな場所へ飛んでいける
必要なのは信じることと、顔に浮かべたスマイルだけ
望めばどんな場所へも、どんな道でも僕たちが選べば行ける
今日の僕たちは明日からは決して、決して遠くないのさ
もし明日が、何もない場所に光をもたらすなら
今こそ、自分たちを信じる時だ
この世界に僕たちは一緒にいて、誰もがここにいていいんだ
だから立ち上がって、外に出て、乗り越えて、力を合わせて強くなろう
もし挑戦すれば、陽のあたる場所まで飛んでいける
必要なのは大切な夢と、信頼できる友だちだけ
望めばどんな場所へも、どんな道でも僕たちが選べば行ける
そして僕たちは、今日から明日へと決して遠くない
誰もが明日はみんなで分かち合うためだけにあると言う
だから愛のメッセージをあまねく広めよう
愛の約束がある、明日には特別なものがある
それがずっとずっと続くことを僕たちは知っている
だって僕たちは決して遠く離れていないから
これだけはいつだって確かだ
遠く離れてなんていない、決して
今日約束したことからは
もし僕たちが挑戦すれば、まったく新たな場所へ飛んでいける
必要なのは信じることと、顔に浮かべたスマイルだけ
望めばどんな場所へも、どんな道でも僕たちが選べば行ける
今日の僕たちは明日からは決して、決して遠くないのさ
誰もが明日はみんなで分かち合うためだけにあると言う
だから愛のメッセージをあまねく広めよう
愛の約束がある、明日には特別なものがある
それがずっとずっと続くことを僕たちは知っている
誰もが明日はみんなで分かち合うためだけにあると言う
だから愛のメッセージをあまねく広めよう
愛の約束がある、明日には特別なものがある
それがずっとずっと続くことを僕たちは知っている
だって僕たちは決して遠く離れていないから
これだけはいつだって確かだ
遠く離れてなんていない、決して
今日約束したことからは (拙訳)
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この曲はクインシー・ジョーンズのリーダー・アルバム『バック・オン・ザ・ブロック(Back on the Block)』 に収録され、シングルにもなりました(全米75位、R&B1位)。
ジャズで多くの名盤を生み出しながら、ポップス、フュージョン、R&B、ヒップホップとジャンルを超越しながら、アレンジャー、プロデューサーとして、前人未到の実績を残した彼のことを集約できるような作品などないのですが、その中では彼の名義で初めてグラミー賞の”アルバム・オブ・ザ・イヤー”に輝いた『バック・オン・ザ・ブロック(Back on the Block)』は、一つの集大成であったことは間違いないと思って、今回ご紹介させていただきます。
参加アーティストがとにかくすごいんです。アル・ジャロウ、バリー・ホワイト、ビッグ・ダディ・ケイン、ボビー・マクファーリン、チャカ・カーン、ディオンヌ・ワーウィック、ディジー・ガレスピー、エル・デバージ、エラ・フィッツジェラルド、ジョージ・ベンソン、ハービー・ハンコック、アイス-T、ジェームス・イングラム、クール・モー・ディー、ルーサー・ヴァンドロス、メリー・メル、マイルス・デイヴィス、レイ・チャールズ、サラ・ヴォーン、サイーダ・ギャレット、テイク6など、ジェネレーションもジャンルも超えて彼のために集結しています。
ジャズ・ヴォーカルの最高峰エラ・フィッツジェラルドとサラ・ヴォーンはこのアルバムが生前最後のレコーディングだったそうです。また、ジャズ・トランペットの巨人ディジー・ガレスピーとマイルス・デイヴィスも参加しながら、クール・モー・ディーやアイス-Tといった当時まだ若かったヒップホップのアーティストもいるという、クインシーじゃなければ集まらない、そして、音楽的にも一つのアルバムにまとめるなんてとてもできなかったと思います。
このアルバム以前の彼は、なんと言ってもマイケル・ジャクソンの超メガヒットアルバム「オフ・ザ・ウォール」(1979)「スリラー」(1982)「BAD」(1987)のプロデュースに集中していました。また、1985年にはアフリカの飢餓と貧困層を解消する目的で作られたキャンペーン・ソング「ウィ・アー・ザ・ワールド」のプロデューサーとしてで、マイケルをはじめ、ボブ・ディラン、ブルース・スプリングスティーン、ビリー・ジョエルなどこの当時のトップ・アーティストを集結させレコーディングするという離れ業をやってのけています。
マイケルとのパートナーシップは「BAD」をもって終了し、彼は「愛のコリーダ(Dude)」(1981)以来久しぶりに自身のアルバムに着手したわけです。
彼のはっきりとした意図はわかりませんが、アフリカ系アメリカ人の生み出してきた音楽の過去、現在、未来を”音楽的なパノラマ”として示したような、とてつもなくスケールの大きなアルバムだと僕は感じました。
そして、このアルバムの中の”未来”として紹介されたのがこの「トゥモロウ」を歌った、レコーディング当時まだ12歳だったテヴィン・キャンベルでした(歌った曲が「トゥモロウ」ですから、彼が未来を象徴する役割を担ったと考えていいでしょう)。
ただ、曲自体は”新曲”ではなく、1976年にクインシーがプロデュースしたブラザーズ・ジョンソンのインストゥルメンタル楽曲に歌詞をつけたものでした。
ちなみに、「バック・オン・ザ・ブロック」からの最初のシングルでレイ・チャールズとチャカ・カーンが歌っている「I'll Be Good To You」も同じくブラザーズ・ジョンソンの「トゥモロウ」が収録されていたアルバム「Look Out for Number 1」に入っていたものです。
バック・オン・ザ・ブロック(Back On The Block)は”現場復帰”や”馴染みの場所に戻ってきた”みたいな意味があるようですが、Blockは”街区”で、ジャズもR&Bもヒップホップも街、ストリートから生まれた音楽で、原点は一緒なのだ、というような意図もあったんじゃないかと僕は思います。
最後は、クインシー自身も制作に関わったトリビュート作「Q Soul Bossa Nostra」(2010)で、この曲がジョン・レジェンドのボーカルで歌われていますのでそちらを。