おはようございます。
今日は具島直子の「Love Song」を。
Naoko Gushima (具島直子) - Love song
一昨年の竹内まりやの「プラスティック・ラヴ」、そして昨年後半からの松原みきの「真夜中のドア」が海外で盛り上がっていいて、話題になってきているCITY POP。
1990年代終わり頃から2000年代前半にも、そのリバイバルの”小ぶりな波”がありました。そしてその流れにさきがけるようにデビューしたのが具島直子でした。
彼女がデビューした1996年は、古内東子の人気が出てきた頃だったのでレコード会社はそのラインを狙ったのかもしれません。
僕が彼女を知ったのは、今はなきHMV渋谷の店頭の試聴機だったように思います。
古内東子は僕には歌詞が少し”強く”感じられたのですが、彼女の場合は洋楽を聴くようなスタンスで聴くことができるのでずっと好みでした。
AOR、CITY POP、洗練された女性シンガー・ソングライターが好きな音楽関係者はこぞって高く評価していました。
1996年のデビュー・アルバム『miss.G』、1997年の2nd『Quiet Emotion』、1999年の3rd『mellow medicine』とサウンドは、よりメロウでグルーヴィーなものになっていき、その筋(?)からも人気があったのですが、ブレイクには至らず、シーンから遠ざかることになります。
2007年に久しぶりにリリースした『Mystic Spice』は、一転アコースティックでオーガニックなスタイルになっていました。
彼女の音楽性と切り離せないのが、桐ヶ谷"Bobby"俊博です。彼女はボイストレーナーである彼と出会って以降、彼のプロデュース、アレンジで作品を作っています。
彼はCITY POPファンから人気の高いシンガー・ソングライター桐ヶ谷仁の弟で彼自身も1979年にメジャー・デビューを経験しています。
彼の4枚目にして最後のシングル「瞳をとじて」。
彼女と桐ヶ谷の音楽的相性が”とんでもなく”いいことが、彼女の作品を特別なものにしているように思います。
2007年以降新しいアルバムは出ていませんが、過去の彼女の作品を再評価する動きは常にあって、今回のCITY POPブームの中でもやはり注目されています。
そして、「真夜中のドア」のように、いつも再評価の対象になる彼女の作品はデビュー曲の「CANDY」です。
YouTubeを見ても海外からのコメントが多いですね。
カバー・プロジェクト「Tokimeki Records」が、マルチクリエイターのHannah Warmをボーカルにむかえた「Candy」が先月リリースされています。
"Candy" Cover (Original Song by 具島直子 / Naoko Gushima)Tokimeki Records feat. Hannah Warm(Lyric video)
とはいえ、僕が好きなのはやっぱり、この「Love Song」です。
東芝日曜劇場の間のCMで流れていたのでおぼえていらっしゃる方もいるんじゃないでしょうか。
「涙をひとつこぼしていたら あなたが話しだす」
という導入部は、今も琴線に触れまくってしまいます(苦笑。僕と同じような”ツボ”をお持ちの方はこの世の中にいらっしゃると信じているのですが、、。