おはようございます。
今日はメン・アット・ワークの「ノックは夜中に」です。
Men At Work - Who Can It Be Now? (Video Version)
Who can it be knocking at my door?
Go 'way, don't come 'round here no more
Can't you see that it's late at night?
I'm very tired, and I'm not feeling right
All I wish is to be alone
Stay away, don't you invade my home
Best off if you hang outside
Don't come in, I'll only run and hide
Who can it be now? Who can it be now?
Who can it be now? Who can it be now?
Who can it be knocking at my door?
Make no sound, tip-toe across the floor
If he hears, he'll knock all day
I'll be trapped, and here I'll have to stay
I've done no harm, I keep to myself
There's nothing wrong with my state of mental health
I like it here with my childhood friend
Here they come, those feelings again!
Who can it be now? Who can it be now?
Who can it be now? Who can it be now?
Is it the man come to take me away?
Why do they follow me?
It's not the future that I can see
It's just my fantasy
Who can it be now? Who can it be now?
Who can it be now? Who can it be now?
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"ドアをノックするのは誰だ? あっちに行ってくれ
この辺りにはもう来ないでくれ
夜遅いってわからないのか?
疲れていて 気分も良くない
ただ一人にしておいてほいだけなんだ
あっちに行って 家宅侵入なんてするなよ
外をふらつくだけなら構わない
中には入るな 走って隠れるからな
今頃いったい誰なんだ? 今頃いったい誰なんだ?
ドアをノックするのは誰だ?
音もたてず 爪先立ちで部屋を歩く
ヤツに聞かれたら 一日中ノックし続けるはず
オレは閉じ込められて ここに居なきゃいけなくなる
誰かに危害を加えたことはないし いつもひとりでいるし
メンタルヘルスだって悪いところはない
幼なじみとここで過ごしたいんだ
ほらヤツらがやってくると 懐かしい気持ちが蘇るんだ
今頃いったい誰なんだ? 今頃いったい誰なんだ?
オレをどこかへ連れ去りに来たのだろうか?
あいつらはどうしてオレにつきまとう
これはオレに見える未来じゃない
これはただの妄想だ
今頃いったい誰なんだ? 今頃いったい誰なんだ? ”
(拙訳)
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歌詞を訳していたら、学生の頃住んでいたアパートに頻繁に新聞の勧誘が来ていたことを思い出しました。この歌詞のように居留守もよく使いましたが。。。
(うっかりして出てしまったら、勧誘員の方がいきなり手を差し出して「おひかえなすって」って言ってきて、その後僕のことをやたらアニキ、アニキと呼日ながら勧誘されたのですが、あれは何だったんでしょう(苦笑))
さてこの「ノックは夜中に」。もう30年以上前の歌なのに”メンタル・ヘルス”なんて言葉が出て来て、ちょっと驚きました。
メン・アット・ワークは1979年オーストラリアのメルボルンで結成されたバンド。
1980年に「Keypunch Operator」という曲でデビューしています。当時流行のニュー・ウェイヴの影響を感じますが、より王道のロックンロールの曲です。
Men At Work - Keypunch Operator
そして1981年にアルバムをリリースするとオーストラリアで大ヒットし、その勢いを受けて1982年にアメリカでデビュー、その最初のシングルであるこの「ノックは夜中に」がいきなり全米1位になる大ヒットになったのです。
この曲を書いたバンドの中心人物でボーカリストのコリン・ヘイはこう語っています。
「(彼の自宅から車で6〜7時間かかる)ニュー・サウス・ウェールズ州南部の奥地で、ガールフレンドと一緒に夜外に出て座っていたんだ。その未開拓地の真ん中に僕は小さな木の小屋を作ったんだけど、そこに座っていたんだ。そこはギターを弾いたり、いろんなアイディアを練るのにぴったりの場所だった。
そしたら、ふとしたアイデアが浮かんできたんだ。その曲を書くのに30分くらいしかかからなかった」 (Songfacts)
オーストラリアの大自然の真ん中で、誰かが部屋をノックしてきて不安におそわれるという、いかにも都会的な歌が浮かんだというのも不思議な感じがしますね。
彼らは次のシングル「ダウン・アンダー」も全米1位、アルバム「ワーク・ソングス(Business As Usual)」は15週間連続1位という、当時の新人のデビューアルバムの記録を作るなど、大成功を収めました。
「ダウン・アンダー」
世界地図上では”DownUnder”な位置にある母国オーストラリアの”スピリット”が失われていくことを皮肉を込めながら歌った曲ですが、だんだんと愛国的なアンセムのようになっていったようです
スタートから莫大な成功を手にしてしまったアーティストにはよくあることですが、
彼らは長く続かず、まだ人気のあった1985年に活動停止してしまいます。1996年に再結成もして2000年のシドニー・オリンピックの閉会式でもパフォーマンスしたようですが、やはり続かず2002年に再び解散してしまいます。
そして、2003年にコリン・ヘイは「Man @ Work」なるソロ・アルバムをリリース。メン・アット・ワークのレパートリーを中心に再レコーディングしたもので、「ノックは夜中に」のアコースティック・ヴァージョンも収録されています。
Who Can It Be Now? (Acoustic Version)