おはようございます。
If you're down and confused
And you don't remember who you're talking to
Concentration slip away
Because your baby is so far away
Well, there's a rose in a fisted glove
And the eagle flies with the dove
And if you can't be with the one you love, honey
Love the one you're with
Love the one you're with
Love the one you're with
Love the one you're with
Don't be angry, don't be sad
And don't sit crying over good times you had
There's a girl right next to you
And she's just waiting for something to do
And there's a rose in a fisted glove
And the eagle flies with the dove
And if you can't be with the one you love, honey
Love the one you're with
Love the one you're with
Love the one you're with
Do-do, do do, do do, do-do、、、
Love the one you're with
Love the one you're with
Love the one you're with
Love the one you're with
Turn your heartache right into joy
She's a girl and you're a boy
Get it together, make it nice
Ain't gonna need any more advice
And there's a rose in a fisted glove
And the eagle flies with the dove
And if you can't be with the one you love, honey
Love the one you're with
Love the one you're with
Love the one you're with
Love the one you're with
Do-do, do do, do do, do-do、、、
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もし君が落ち込んで、混乱してしまって
誰と話しているのかも思い出せなくて
集中力は消えてしまうのなら
それは君の愛する人がとても遠くにいるから
握りしめた手袋に一本のバラがあるように
鷲が鳩と飛ぶように
愛する人と一緒にいられないなら
一緒にいる人を愛すのさ 一緒にいる人を愛すのさ
怒らないで、悲しまないで
楽しかった時を思いながらじっと泣いていないで
君のすぐ隣りに女の子がいる
彼女はただ何かやることを待っている
握りしめた手袋に一本のバラがあるように
鷲が鳩と飛ぶように
愛する人と一緒にいられないなら
一緒にいる人を愛すのさ 一緒にいる人を愛すのさ
心の痛みを喜びへと変えるんだ
彼女は女の子で 君は男の子なんだ
一緒になろう 楽しく過ごすのさ
これ以上助言はいらないだろう
握りしめた手袋に一本のバラがあるように
鷲が鳩と飛ぶように
愛する人と一緒にいられないなら
一緒にいる人を愛すのさ 一緒にいる人を愛すのさ
(拙訳)
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この曲のポイントとなる「Love The One You're With」〜君が一緒にいる人を愛しなさい〜というフレーズは、ウィキペディアでは黒人ミュージシャン、ビリー・プレストンが言ったものだとあります(出典は不明のようですが)。
もう少し調べてみると、女性R&Bシンガー、ドリス・トロイがロンドンのパーティーでスティーヴンと一緒になった時に、アメリカに彼女を置いてきて寂しがっている彼に向かって言った言葉だ、という説もありました。
ビリー・プレストンもドリス・トロイも当時ビートルズのアップル・レコードに所属していて、お互いのアルバムに参加するほどの仲でしたから、どちらかがスティーヴンに言ったのでしょう。
聖書の「Love Your Neighbour(汝の隣人を愛せよ)」とニュアンスの近い言葉ですから、曲としてもどこか少しゴスペル感を感じるのも当然かもしれません。
そして、全米14位とスマッシュヒットを記録したこの曲のゴスペル・フィーリングを感じ取ってか、いち早くリアクションしたのがアレサ・フランクリンとアイズレー・ブラザースで、共に翌年にカバーを発表しました。
アレサがライヴ盤「アレサ・ライヴ・アット・フィルモア・ウェスト」に収録されています。
アイズレーのヴァージョンは全米18位のヒット。グルーヴの滑らかさがさすがアイズレーという感じですね。
The Isley Brothers - Love The One You're With
他にルーサー・ヴァンドロスなどもカバーしています。
スティーヴン・スティルスはフォーク・ロック、カントリー・ロックの人ですが、この曲は黒人アーティストからも広く愛される曲になっているのが興味深いところです。
スティーヴン・スティルスはバッファロー・スプリングフィールドというバンドの中心人物でした。日本の”はっぴいえんど”に大きな影響を与えたことでも知られています。彼らの代表曲「For What It's Worth」もスティーヴンの曲でした。
Buffalo Springfield - For What It's Worth 1967
バッファロー解散後は、バーズにいたデヴィッド・クロスビー、ホリーズの中心メンバー、グラハム・ナッシュと”クロスビー、スティルス、ナッシュ”を結成し、後にバッファローにいたニール・ヤングも加わり、”クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング”になります。
4人全員が曲を作れて、リード・ボーカルをとれて、ハモれるというスーパー・グループです。
そのスタイルは、その後のアメリカの西海岸のロック・グループに多大な影響を与えています(その極みと言えるのが、イーグルスでしょう)。
彼は”ローリング・ストーン”誌の史上最も偉大なギタリスト・ランキングで、常にTOP50に入るほどのスーパー・ギタリストであり、他の楽器も数多く弾きこなせるマルチ・プレイヤーでもあります。そしていろんなジャンルの演奏もできたようです。
ミュージシャンとしての技量は当時のシーンの中でも図抜けていたのでしょう。
ただ、そのせいでしょうか、彼の曲の多くはソングライターの作品というより、プレイヤーの作品というニュアンスが強いように思います。
(C,S,N&Yの名作「デジャヴ」の中でも他のメンバーの作品のほうが、詞曲を味わえるものになっているように思います)
そんな中でこの「愛への讃歌」は彼の個性、持ち味がシンプルに出ていると思います。当時のフォーク・ロック、カントリー・ロックのシーンでこんなグルーヴを出せた人は他にはいなかったんじゃないでしょうか。
90年代には、クラブシーンでも再評価されて、定番曲になっていました。
最後は2012年にリリースされたクロスビー、スティルス&ナッシュのライヴ・アルバムでもこの曲をやっていましたのでそちらをぜひ。