まいにちポップス(My Niche Pops)

令和初日から毎日、1000日連続で1000曲(せんきょく)を選曲(せんきょく)しました。。。古今東西のポップ・ソングのエピソード、洋楽和訳、マニアックなネタ、勝手な推理、などで紹介しています。キャッチーでメロディアスなポップスは今の時代では”ニッチ”なものになってしまったのかなあとも思いますが、このブログを読んでくださる方の音楽鑑賞生活に少しでもお役に立てればと願っています。みなさんからの追加情報や曲にまつわる思い出などコメントも絶賛募集中です!text by 堀克巳(VOZ Records)

「恋はこれっきり(We Don't Talk Anymore)」クリフ・リチャード(1979)

 おはようございます。

 今日はクリフ・リチャードの「恋はこれっきり」です。


Cliff Richard - We Don't Talk Anymore (Official Video)

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Used to think that life was sweet.
Used to think we were so complete.
I can't believe you'd throw it away.

Used to feel we had it made.
Used to feel we could sail away.
Can you imagine how I feel today.
Well it seems a long time ago you were the lonely one.
Now it comes to letting go you are the only one.
Do you know what you've done.

It's so funny how we don't talk anymore.
It's so funny why we don't talk anymore.
But I ain't losing sleep and I ain't counting sheep.
it's so funny how we don't talk anymore.

Well it really doesn't matter to me.
I guess you're leaving was meant to be.
It's down to you now you want to be free.
Well I hope you know which way to go you're on your own again.
And don't come crying to me when you're the lonely one.
Remember what you've done.

It's so funny how we don't talk anymore.
It's so funny why we don't talk anymore
But I ain't losing sleep and I ain't counting sheep.
It's so funny how we don't talk anymore.

But I ain't losing sleep and I ain't counting sheep.
It's so funny how we don't talk.

But I ain't losing sleep and I ain't counting sheep.
It's so funny how we don't talk.

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人生は素敵なものだって思っていたものさ

僕たちは、完全無欠だってね

それを君が捨てるなんて信じられないよ

 

成功間違いなしって感じていたものさ

どこにだって行けるってね

今日僕がどんな気持ちか君にわかるかい

 

君が一人ぼっちだったのはずいぶん昔みたいに思える

今それを手放すというなら そんなの君だけさ

自分が何をしたかわかっているの?

 

すごくおかしいよ、僕らがこんな風に話さなくなったのは

すごくおかしいよ、どうして僕らが話さなくなったのか

だけど、眠れないわけじゃない 羊だって数えない

すごくおかしいよ、僕らがこんな風に話さなくなったなんて

 

正直僕にはたいしたことじゃない

君が出ていくつもりだろうと思っていた

君が原因さ 自由になりたいんだね

君が自分の進むべき道をわかっていることを望んでるよ

また君は一人っきりになるんだ

さびしくなった時に 僕のところに泣きつきにこないで

自分がやったことを思い出すんだ

 

すごくおかしいよ、僕らがこんな風に話さなくなったのは

すごくおかしいよ、どうして僕らが話さなくなったのか

だけど、眠れないわけじゃない 羊だって数えない

すごくおかしいよ、僕らがこんな風に話さなくなったなんて

 

だけど、眠れないわけじゃない 羊だって数えない

すごくおかしいよ、僕らがこんな風に話さなくなったなんて

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 イギリスで”国民的歌手”という称号に最もふさわしいのは彼でしょう。イギリス国内でのシングル総売り上げが、ビートルズプレスリーに次いで歴代第3位、全英NO.1ヒットが14曲、1950年代、60年代、70年代、80年代、90年代それぞれにNO.1シングルを出したのは彼一人だそうで、今もなお現役というすさまじい人気ぶりです。

 他の国でもそこそこヒットは出しているんですが、イギリスだけ圧倒的に飛びぬけて成功しているという不思議なアーティストでもあります。別にイギリスの民謡をやってるわけじゃなくて、ポップなわかりやすい曲が多いんですねけどね。

 僕が彼の曲をはじめてラジオを聴いた時には”英国のプレスリー”と紹介されていたと記憶しています。

 実際、彼はプレスリーに衝撃を受けて、音楽の道を選んでいます。

デビューは1958年でした。


Cliff Richard & The Shadows - Move It (The Cliff Richard Show, 19.03.1960)

 彼のバックを務めるザ・シャドウズも、ジョン・レノンを始め多くのロック・ミュージシャンに影響を与えた、ロックのパイオニアです。

  彼の最盛期はやはり1960年代、たくさんのポップヒットを送り出しました。

有名なのはこの2曲でしょう。

 


Summer Holiday (2003 Remaster)


Congratulations

  この時代彼は自分の曲とリンクした映画に主演もしていました。日本でいうと若大将(加山雄三)シリーズみたいな感じでしょうか。それだけの人気者だったと言うことです。

 さて、彼は日本ではどうだったか調べてみると、日本独自のヒットがあるんですね。

「しあわせの朝(Early In The Morning)」(1969年)という曲です。


Early in the Morning (2004 Remaster)

 確かに日本人が好みそうな、メロディです。

 この曲のオリジナルはヴァニティ・フェアというグループで全米12位、全英8位の大ヒットですが、彼はこの曲をすぐにカバーして、イギリス以外のヨーロッパの国、日本、オーストラリア、ニュージーランドなどでリリースし、日本では1970年の年間洋楽チャートで13位になるほどの人気だったようです。

 1970年代はややトーンダウンしますが、彼にとっての初めての全米トップ10ヒットが生まれます。1976年の「デビル・ウーマン」


Cliff Richard - Devil Woman (Official Video)

 この曲は全英9位なのに、全米6位でイギリス以外のほうがチャートが良かった唯一の曲でした。

 そして、1979年にこの「恋はこれっきり」で「コングラチュレーション」以来11年ぶりに全英NO.1になり、そのことがニュースで報道されたそうですから、やはり彼は国民的スターなんですね。

 この曲の影の功労者は、曲を書いたアラン・ターニー。70年代半ばにザ・シャドウズの正式メンバーではなかったようですが、サポートとしてベースを弾いていた人です。

 マルチ・プレイヤーだったようで、この曲はドラムス以外は全部アランが弾いています。そして、クリフ・リチャードが復活したとともに、アランも活躍を始めます。

 翌年にはレオ・セイヤーの「星影のバラード」 (全米2位)、そして80's Popsを代表するa-haの「テイク・オン・ミー」をアレンジ、プロデュースしています。

 

 

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