まいにちポップス(My Niche Pops)

令和初日から毎日、1000日連続で1000曲(せんきょく)を選曲(せんきょく)しました。。。古今東西のポップ・ソングのエピソード、洋楽和訳、マニアックなネタ、勝手な推理、などで紹介しています。キャッチーでメロディアスなポップスは今の時代では”ニッチ”なものになってしまったのかなあとも思いますが、このブログを読んでくださる方の音楽鑑賞生活に少しでもお役に立てればと願っています。みなさんからの追加情報や曲にまつわる思い出などコメントも絶賛募集中です!text by 堀克巳(VOZ Records)

「シュガー・ベイビー・ラヴ(Sugar Baby Love)」ザ・ルベッツ(1974)

 おはようございます。

 今日はイギリスのポップ・グループ、ルベッツの「シュガー・ベイビー・ラヴ」です。

 


The Rubettes - Sugar Baby Love

 

Sugar Baby Love!
Sugar Baby Love!
I didn't mean to make you blue!
Sugar Baby Love!
Sugar Baby Love!
I didn't mean to hurt you!


All lovers make
Make the same mistakes
Yes! They do
Yes! All lovers make
Make the same mistakes
As me and you


Sugar Baby Love!
Sugar Baby Love!
I didn't mean to make you blue!
Sugar Baby Love!
Sugar Baby Love!
I didn't mean to hurt you!


People take my advice!
If you love someone
Don't think twice!


Love your baby love!
Sugar Baby Love!
Love her anyway!
Love her everyday!

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シュガー・ベイビー・ラヴ
シュガー・ベイビー・ラヴ
君を落ち込ませるつもりはなかったんだ!
シュガー・ベイビー・ラヴ
シュガーベイビー・ラヴ
君を傷つけるつもりはなかったんだ!


恋人たちはみんな
同じ失敗をするのさ
そうさ!そうなんだ
そうさ!恋人たちはみんな
同じ失敗をするのさ
僕や君のように

 

シュガー・ベイビー・ラヴ
シュガー・ベイビー・ラヴ
君を落ち込ませるつもりはなかったんだ!
シュガー・ベイビー・ラヴ
シュガーベイビー・ラヴ
君を傷つけるつもりはなかったんだ!

 

みんな僕のアドバイスを聞いてくれる!
もしあなたが誰かを愛しているならば
くよくよ考えないで!


君のベイビー・ラブを愛すんだ!
シュガー・ベイビー・ラブ
とにかく彼女を愛すんだ!
彼女を愛すんだ毎日!             (拙訳)

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 キャッチーで明るいポップソングは、ヒットチャートでは滅多に聴かなくなりましたが、昔から相変わらずキャッチーな曲を耳にする機会が多いのがTVCMです。

 数十秒の間に、視聴者に強い印象を残すためには、メロディが明快なものや、イントロなどでフレーズが耳に残りやすいもの、というのが必須なのでしょう。

 この「シュガー・ベイビー・ラブ」も21世紀に入ってからも、必ず何かのCMで使われているんじゃないかと思うくらいよく耳にします。それだけ、ポップで「つかみ」が強い曲なんでしょう。

 この曲は、ウェイン・ピッカートンとトニー・ワディントンというソングライター・チームが、コンテスト用もしくはアーティスト提供用のデモを作るためにミュージシャンを集めた時に用意されたものだったそうです。

 ミュージシャンたちは、これは売れるぞ!と思ったのでしょう、自分たちで歌いたいと頼んで、そのままバンドを結成することになりました。

 しかし、ボーカルのポール・ダヴィンチは他の会社と契約があったため参加できなくなり、アラン・ウィリアムスという人が代わりのボーカリストになります。

 ただ、ポールのファルセット・ボイスあっての曲だったのでしょう(CMで使われるのも、冒頭のファルセットの部分が多いですよね)、レコードではポールのボーカルをそのまま使うことになります。

 この曲はイギリスのTV番組「トップ・オブ・ ザ・ポップス」(イギリスのヒットチャートに一番大きい影響を与える歌番組です)に出演したことがきっかけに大ヒットしたのですが、アランはポールの歌を一生懸命真似する練習をして挑んだようです。

 「シュガー・ベイビー・ラヴ」は曲自体もシンプルでキャッチーですが、あのオープニングのファルセットがなければ、これほどヒットはしなかったでしょう。

 いわゆる「一発屋」の大ヒット曲には、そういう効果的な”仕掛け”があって、そこが肝でもあるんでしょうね。

 

 というわけで、ザ・ルベッツは「シュガー・ベイビー・ラヴ」で一発当てるために組まれた即席バンドであり、しかも一番重要なメインボーカルはレコーディングのみ、アーティスト活動を始めた時にはボーカルが変わっていた、という珍しいエピソードの持ち主だったんです。

 

 そして、「シュガー・ベイビー・ラヴ」はこれ1曲で一生営業できるほどのヒットになったようで、”即席バンド”ザ・ルベッツはメンバーを変えながら続くことになりました。、アランも一度ルベッツから脱退しましたが、また戻って”ザ・ルベッツ・フィーチャリング・アラン・ウィリアムス”という名義で活動しています。ポールは”オリジナル・ヴォイス・オブ・”シュガー・ベイビー・ラヴ”という売り文句をひっさげて歌手活動を続けているようです。

 

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  日本ではWinkがカバーしています。

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ベスト・オブ・ルベッツ

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