まいにちポップス(My Niche Pops)

毎日好きな曲を聴いて気持ちを整えながら、なんとか人生をやってこれた筆者が、古今東西のポップ・ソングを、意外なエピソード、マニアックなネタ、拙い対訳、勝手な推理、などを交えて紹介しています。みなさんの音楽生活に少しでもお役に立てればうれしいです。text by 堀克巳(VOZ Records)

「フォーエヴァー(Foever)」ザ・ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)(1970)

 おはようございます。

 今日はザ・ビーチ・ボーイズの「フォーエヴァー」です。


The Beach Boys - Forever

If every word I said
Could make you laugh
I'd talk forever (Together, my love)
I ask the sky just what we had
It shone forever
If the song I sing to you
Could fill your heart with joy
I'd sing forever (Together, my love)

Forever, forever
I've been so happy loving you
Together, my love

Let the love I have for you
Live in your heart
And beat forever (Together, my love)
Forever, forever
I've been so happy loving you

Baby, just let me sing it, my baby
I want to be singing, my baby
Baby, baby, baby, baby, my baby
I want to be singing, my baby

So I'm going away
But not forever
I'm gonna love you in your way
Forever

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もし僕が話す言葉のひとつひとつが
君を笑わせることができるなら
永遠にしゃべり続けるよ(愛する君と一緒に)
僕たちが今持っているものだけでいいと、空に願う
それは永遠に輝くのさ
もし僕が歌う歌が 
君の心を喜びで満たすことができるなら
永遠に歌い続けるよ(愛する君と一緒に)

永遠に 永遠に 
君を愛し続けてきてとても幸せなんだ
 (愛する君と一緒に)

僕の愛が 君の心の中でも生きて
鼓動が永遠に鳴り続けるようにしよう

永遠に 永遠に 
君を愛し続けてきてとても幸せなんだ
(愛する君と一緒に)

ベイビー、ただ歌わせてほしい
歌っていたいんだ   
歌っていたいんだ マイ・ベイビー

僕は行ってしまうけど 永遠じゃない
僕の愛は君とともにあるんだ 永遠に  (拙訳)

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 ビーチ・ボーイズはブライアン、デニス、カールのウィルソン三兄弟とその従兄弟のマイク・ラヴ、そしてブライアンの高校の友人アル・ジャーディンの5人で結成されました。

 デビュー・シングルは「サーフィン」という曲でしたが、サーフィンを歌にするというアイディアは次男のデニスの発案でした。メンバーで唯一のサーファーだったデニスは、ある日海から帰ると、ブライアンとマイクにこう言ったそうです。

「ねえ、サーフィンが今すごい流行っているから、サーフィンの歌を書くべきだよ」

 当時サーファーたちの間で”ペンデルトン”というブランドの縦縞のシャツが流行っていて、サーファー・ファッションを”ペンデルトンズ”と呼んでいたことから、”ペンデルトンズ”というバンド名をつけます。

 しかし、レコード・レーベル側が彼らの知らないうちに、もっとわかりやすい”ビーチ・ボーイズ”という名前に勝手に変えてしまったそうです。

 ともかく、サーファーが一人しかいないグループが、サーフ・ミュージック、ビーチ・ミュージックの代名詞的存在になっていったわけですから不思議なものです。

 

 ビートルズのプロデューサーであったジョージ・マーティンが、ポップ・ミュージックの世界で現存する天才を一人あげろと言われたら彼を選ぶ(ポール・マッカートニーではなくて!)とまで言われているブライアン・ウィルソンの才能を核に、それを、夏、海、車、恋、といった明快なテーマの歌詞に仕上げるマイク・ラヴのセンスが加わることで、彼らは大成功をおさめるわけですが、ブライアンの下の兄弟二人はなかなかその才能を示す出番はありませんでした。

 しかしアルバム「ペット・サウンズ」以降、ブライアンが精神的に支障をきたすようになっていくと、彼らも活躍するようになります。

 

 この「フォーエヴァー」は1970年にリリースされたビーチ・ボーイズ「サンフラワー」というアルバムに収録されているもので、デニス・ウィルソンがリード・ヴォーカルを取り、曲も友人のグレッグ・ヤコブソンと二人で書いています。

 ブライアン・ウィルソンはこの曲に関してこう語っています。

「”フォーエヴァー”は、僕が今まで聴いた中でハーモニーに関して最も美しいものだ。ロックンロールの祈りなんだ」

 そして21世紀に入って、自身のライヴでカバーしています。


Brian Wilson - Forever (Live) 

 この曲は、のちに彼の妻となるバーバラ・チャレンと付き合い始めた頃に書いたものだそうで、同じ1970年に彼はソロ・シングルをリリースしていて、そのカップリング曲も彼女に捧げたものでした。


Dennis Wilson "Lady (Fallin' In Love)"

   キャプテン&テニールの”キャプテン”ことダリル・ドラゴンのサポートで制作されたこの曲はビーチ・ボーイズとしてもTVでパフォーマンスされ、のちにグループのコンピレーションにも収録されています。

 バンド唯一のサーファー、デニス・ウィルソンは野生的で破天荒な面もあったそうですが、そのワイルドさが他のメンバーにはない魅力としてその楽曲に反映されていると思います。

 そして、そのワイルドさは、特別な繊細さを伴っているように感じます。 

    1977年にリリースされた彼のソロアルバム「パシフィック・オーシャン・ブルー」はそんな彼のワイルドでかつ純粋で繊細なところがよく現れた隠れた名盤だと思います。

 そして、1983年に彼は泥酔したまま、沖合に出たボートから冬の海に飛び込み亡くなってしまいます。まだ、39歳になったばかりでした。

 「パシフィック・オーシャン・ブルー」から、当時の彼の奥さんカレンがインスピレーションになり、彼女も作者にクレジットされている曲「You And I」を最後に。


Dennis Wilson - You and I

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