まいにちポップス(My Niche Pops)

毎日好きな曲を聴いて気持ちを整えながら、なんとか人生をやってこれた筆者が、古今東西のポップ・ソングを、意外なエピソード、マニアックなネタ、拙い対訳、勝手な推理、などを交えて紹介しています。みなさんの音楽生活に少しでもお役に立てればうれしいです。text by 堀克巳(VOZ Records)

「L-O-V-E」ナット・キング・コール(Nat King Cole)(1964)

おはようございます。今日はナット・キング・コールの「L-O-V-E」です。大谷翔平が出演しているCMにも使われていますね。

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L is for the way you look at me
O is for the only one I see
V is very, very extraordinary
E is even more than anyone that you adore can

Love is all that I can give to you
Love is more than just a game for two
Two in love can make it, take my heart and please don't break it
Love was made for me and you

L is for the way you look at me
O is for the only one I see
V is very, very extraordinary
E is even more than anyone that you adore can

Love is all that I can give to you
Love is more than just a game for two
Two in love can make it, take my heart and please don't break it
Love was made for me and you

Love a-was made for me and you
Love a-was made for me and you

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L は 君が僕を見つめる(Look)まなざしのこと
O は 僕の目に映る ただ一人(Only)のこと
V は とても(Very)とても 特別なこと
E は 君が愛する誰かができるよりさらに(Even)もっと

愛は 君にあげられる僕のすべて
愛は ただ二人きりのゲームなんかじゃない
愛し合う二人ならきっとやれる
この心を受け取って どうか壊さないで
愛は 君と僕のために生まれたんだ

L は 君が僕を見つめる(Look)まなざしのこと
O は 僕の目に映る ただ一人(Only)のこと
V は とても(Very)とても 特別なこと
E は 君が愛する誰かができるよりさらに(Even)もっと

愛は 君にあげられる僕のすべて
愛は ただ二人きりのゲームなんかじゃない
愛し合う二人ならきっとやれる
この心を受け取って どうか壊さないで
愛は 君と僕のために生まれたんだ

愛は 君と僕のために生まれたんだ
愛は 君と僕のために生まれたんだ (拙訳)

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 この曲はドイツの作曲家、プロデューサーで、イージー・リスニングの楽団も率いていたベルト・ケンプフェルトが作曲し、最初は彼のアルバム『ブルー・ミッドナイト』(1964年)にインストゥルメンタル曲として収録されていたものでした。

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 ケンプフェルトはビートルズハンブルクで行ったプ初めてのレコーディングのプロデューサーも務めていた人です。ハーブ・アルパートのヒット曲「マルタ島の砂」もこの人が書いているんですよね。

 そして、ナット・キング・コール・ヴァージョンで歌詞を書いたのが、ミルト・ゲイブラー。コモドア・レコードを始め、ビリー・ホリデイの「奇妙な果実」など数々の名盤を手掛けています。ゲイブラーはケンプフェルトのプロデュースもやっていたようなので、その流れで歌詞も書くことになったのでしょう。

 ナット・キング・コールのヴァージョンはアルバム「L-O-V-E」の表題曲でしたが、アメリカでシングルではB面だったんですね(イギリスではA面になっていますが)。じゃあ、どうしてこの曲は有名になったんだろう?と不思議に思ったのですが、きっかけになったと思われるプロモーション戦略があったんです。

 ナット・キング・コールはアルバム『L-O-V-E 』のプロモーションとして、「LOVE」やその他の曲を英語以外の言語でも録音したんですね。そしてその中に日本ヴァージョンもありました。

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  この訳詞を書いたのは、音楽出版社シンコー・ミュージックの社長で「ミュージック・ライフ」の編集長も務めた草野昌一ペンネーム漣健児(さざなみけんじ)です。1960年代に洋楽のポップスを日本に広める上で最大級の貢献をされた方ですね。日本のアーティストに洋楽をカバーさせる際に、自ら日本語詞をたくさん書いていました。

 中尾ミエの「可愛いベイビー」、坂本九「すてきなタイミング」とか、あと「赤鼻のトナカイ」の日本語の歌詞も実はこの人が書いていたんです。

 「L-O-V-E」はアメリカ、日本の音楽ビジネスのパイオニアが歌詞をつけた曲でもあったわけです。

 

 さて、この曲のカバーで僕がプロデュースしたものがありますので、手前味噌なんですけど、最後にご紹介させてください。僕が20年ちょっと一人で運営しているレーベル、VOZ Records(ボズレコード)から2006年にリリースした、矢舟テツロー「SMALL COMBO」というアルバムに収録されていました。

 矢舟テツローはジャズ・トリオ編成でジャズ、ポップスを歌うピアノマン。彼はすでに僕のレーベルからは離れていますが、今も大活躍中で新譜もどんどんリリースし、この当時からずっとやっているトリオ(矢舟P、鈴木克人B、柿澤龍介Dr)は、小西康陽さんのバックメンバーとしても有名です。もしよろしければサブスクをぜひ。

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