おはようございます。
今日もスリー・ドッグ・ナイト。昨日紹介した「喜びの世界」と同じ年の後半にリリースされた「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」です。
Just an old-fashioned love song
Playin' on the radio
And wrapped around the music
Is the sound of someone promising they'll never go
You swear you've heard it before
As it slowly rambles on
No need in bringin' 'em back
'Cause they're never really gone
Just an old-fashioned love song
One I'm sure they wrote for you and me
Just an old-fashioned love song
Comin' down in three-part harmony
To weave our dreams upon and listen
To each evening when the lights are low
To underscore our love affair with tenderness and feelings
That we've come to know
You swear you've heard it before
As it slowly rambles on and on and
No need in bringin' 'em back
'Cause they're never really gone
Just an old-fashioned love song
Comin' down in three-part harmony
Just an old-fashioned love song
One I'm sure they wrote for you and me
Just an old-fashioned love song
Comin' down in three-part harmony
Just an old-fashioned love song
One I'm sure they wrote for you and me
To weave our dreams upon and listen to a song
Just an old song, comin' down
Just an old song
(One I'm sure they wrote for you and me)
Just an old song, comin' down
Just an old song (Just an old-fashioned love song)
(One I'm sure they wrote for you and me)
(Just an old-fashioned love song) Just an old song, comin' down
(Comin' down in three-part harmony)
(Just an old-fashioned love song) Just an old song
(One I'm sure they wrote for you and me)
(Just an old-fashioned love song) Just an old song, comin' down
(Comin' down in three-part harmony)
(Just an old-fashioned love song) Just an old song
(One I'm sure they wrote for you and me)
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”ラジオから流れる ただの時代遅れのラヴ・ソング
音楽を包み込む 決して離れないと誓う誰かの声の響き
ゆっくりと歌が進んでいくうちに 絶対君も聴いたことがあるって気づくはずさ
あの二人は連れ戻す必要なんてないんだ
決して別れたりしないから
ただの昔風のラブソング きっと君と僕のために書いてくれたんだ
ただの古臭いラブソング 3つのパートのコーラスが聴こえてくる
歌に載せて二人の夢を紡いでいくように 夜ごと灯りを落として聴く
二人の愛を彩ったBGMさ やさしさとそれまで知らなかった感情とともに
ゆっくりと歌が進んでいくうちに 絶対君も聴いたことがあるって気づくはずさ
あの二人は連れ戻す必要なんてないんだ
決して別れたりしないから
ただの時代遅れのラブソング きっと君と僕のために書いてくれたんだ
ただの古臭いラブソング 3つのパートのコーラスが聴こえてくる” (拙訳)
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作詞、作曲はポール・ウィリアムス。作詞家としてバーブラ・ストライサンド「スター誕生〜愛のテーマ」、カーペンターズの「雨の日と月曜日は」、「愛のプレリュード」「あなたの影になりたい」「レインボー・コネクション」など、アーティストとしても「サムデイ・マン」と素晴らしい作品を残していますが、彼が作詞作曲両方を手がけた初めての大ヒットがこの曲でした。
この曲を書いたのは彼が知り合いのソングライターの女性とデートをする夜のことだったそうです。会社を出る直前に自分が二枚目のゴールド・レコード(当時では100万枚突破)になったという連絡を受けた彼は、彼女の家の居間に入るとこう言ったそうです。
「ゴールド・レコードをとったよ。また別の古臭いラブ・ソング(Another old fashioned love song)でやったんだよ!」
そう言ったあと彼の頭の中で文字通り、電球がパッと光るようなひらめきを感じたと彼は語っています。
そして彼女の部屋のピアノに向かっていき、わずか20分足らずでこの曲を書いたそうです。彼の人生で最も早く書けた曲なのだそうです。
またまた出ました。このブログの、隠れた法則 ”大ヒット曲やスタンダードはあっという間に出来た曲が多い” 、またその代表例が増えました。
さて、このとき彼が"another old fashioned love song"と称した曲、彼にとって二枚目のゴールド・レコードになった曲はなんだったんだろうと思って調べてみたのですが、カーペンターズの「雨の日と月曜日は」のようです。
この「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」も、彼はカーペンターズにまさにぴったりだと思ったらしく、まずリチャード・カーペンターに聴かせたところ、全く好きじゃなかったようで、当時はアセテート盤と言うレコードで試聴していたそうですが一番の途中でリチャードは針をあげてしまったそうです。
それを申し訳なく思ったのか、カーペンターズのレコード会社(A&M)のスタッフが、スリー・ドッグ・ナイトのプロデューサーにこの曲を送り、彼が気に入ったことで採用されることになります。
スリー・ドッグ・ナイトはすでにポール作詞、ロジャー・ニコルス作曲の「アウト・イン・ザ・カントリー」という曲を取り上げ全米15位のヒットになった実績がありました。
3人のうち誰かがリードを取るスリー・ドッグ・ナイトのレパートリーで3人ユニゾンというのはめずらしいパターンです。
ちなみに「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」のリード・ボーカルは「喜びの世界」と同じくチャック・ネグロン。曲調が違うとはいえ、歌いっぷりがかなり違いますね。
彼らがシングルをリリースした翌月、ポール自身もこの曲を歌って自身のアルバムに収録しています。
ポール・ウィリアムスが書いた名曲たち