おはようございます。
今日はスティービー・Bの「ビコーズ・アイ・ラブ・ユー」です。
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I got your letter from the postman just the other day
So I decided to write you this song
And just to let you know exactly the way I feel
And let you know my love's for real
Because I love you
And I'll do anything
I'll give you my heart, my everything
Because I love you
I'll be right by your side
To be your light, to be your guide
If you should feel that I don't really care
And that you're starting to lose ground
Just let me reassure you that you can count on me
And that I'll always be around
Because I love you
My heart's an open door
Girl, won't you please come on in
Because I love you
I'll be right by your side
To be your light, to be your guide
If you should feel that I don't really care
And that you're starting to lose your ground
Just let me reassure you that you can count on me
And that I will always be around
Because I love you
My heart's an open door
Girl, won't you please come on in
Because I love you
I'll be right by your side
To be your light, to be your guide
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ついこの間、郵便配達員から君の手紙を受け取った
だから、この曲を書くことを決めたんだ
ただ、僕の気持ちをちゃんとわかってもらうために
そして、僕の愛が本物であることを知ってもらうために
君を愛しているから
何でもできるよ
僕の心、僕のすべてを君に捧げる
君を愛しているから
君のそばにいるよ
君の光になり、君を導くよ
もし君が、僕が君のことを思っていないと感じるなら
君が弱気になり始めていると感じているなら
僕を頼っていいんだと君を安心させて
僕はいつもそばにいると
君を愛しているから
僕の心は開かれたドア
ガール, どうか中に入ってきてほしい
君を愛しているから
君のそばにいるよ
君の光になり、君を導くよ
もし君が、僕が君のことを思っていないと感じるなら
君が弱気になり始めていると感じているなら
僕を頼っていいんだと君を安心させて
僕はいつもそばにいると
君を愛しているから
僕の心は開かれたドア
ガール, どうか中に入ってきてほしい
君を愛しているから
君のそばにいるよ
君の光になり、君を導くよ
(拙訳)
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日本でもこの曲は大ヒットしましたね。J-Waveでもすごくオンエアされていたことをおぼえています。人気番組"TOKIO HOT 100"で1991年の年間チャート1位でしたから。
実は僕は当時レコード会社のプロモーション・マンとしてJ-Waveを担当していました。プロモーション・マンって何をするかというと、番組プロデューサー、ディレクター、DJの方たちの手が空いているタイミングをつかまえてせっせと新譜の売り込みをするんですね。この時はマライア・キャリーの「エモーションズ」も宣伝していたんですが、正直、僕の力などまったく関係なく(苦笑)ものすごくオンエアされました。そのマライアが同じ年の年間チャートで2位だったんですね。だからなおさら、スティービーB、記憶に残っているわけです。ちくしょう、とw。
その当時僕は「ビコーズ・アイ・ラブ・ユー」は日本独自ヒットかな?と思っていたのですが、そんなことはなくて、全米チャート堂々4週連続1位で、2018年にビルボードが発表した史上TOP100では71位というとんでもない大ヒット曲だったですね。
さて、南フロリダ出身でキューバ系アメリカ人の彼はマイアミのダンス・ミュージック・シーンで活躍した、アメリカでは”フリースタイル・ミュージック”とカテゴライズされるジャンルのアーティストです。
フリースタイルは主にプエルトリカンを中心とするヒスパニック系の人たちで形成していった、エレクトロ・ダンス・ミュージックで、ユーロビートなどと同様にディスコから派生していったジャンルと言っていいと思います。
日本人にわかりやすいものでいうと、この曲もフリースタイルに分類されます。
"Show Me" Cover Girls (1986)・・・当初、ラテン版スプリームスというコンセプトがあったそうです。日本では森川由加里がカバーし、ドラマ「男女7人秋物語」の主題歌として大ヒットしました
フリースタイルは、ヒスパニック系が多いニューヨークのクラブ・シーンで生まれましたが、同様にヒスパニックが多いマイアミでも大きなシーンを形成しました。ヒップホップともつながってよりストリート感の強いニューヨーク産に比べて、マイアミ産はポップで明るいものが多いという特徴がありました。
スティービーBは、初期のモータウンやピーター・フランプトン、ママス・アンド・パパス、サイモン&ガーファンクル、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルなど幅広い音楽を聴いて育ったそうです。マイアミで洗車係やファストフード店の店員など、さまざまな職を転々とした後、1987年、彼が29歳の時にデビューを果たします。
デビュー曲は「Party Your Body」という曲でした。
その後、彼はダンス・ミュージックのアーティストとして「I Wanna Be The One」(1987年全米32位)などのヒットを飛ばします。
さて、ダンス・アーティストのスティービー・Bがなぜバラードのシングルを出したかということですが、アメリカでヒットに最も大きな影響があるという”ラジオ”というのが大きく影響しているようです。
例えば同じフリースタイルのアーティスト、エクスポゼの最大のヒットはバラードです。
"Seasons Changes” 1987年全米1位
フリースタイルをオンエアする局は限られますが、ポップ・バラードは幅広いラジオ局でオンエアされるんですね。特に1990年頃は、ボビー・ブラウンやニューキッズ・オン・ザ・ブロックやポーラ・アブドゥルなどのアーティストたちがが、多くのラジオ局でフリースタイル系のアーティストを駆逐する勢いだったのです。
ただ、この曲はリリースの5年も前、1985年に友人のウォーレン・アレン・ブルックスが作って演奏しているのを初めて聞いたそうです。
「あの曲の最初のヴァースを聞いたのは、レコーディングする3年くらい前だったんだよ。いつの日かこの曲が大ヒットするだろうと思っていたよ」
(THE PRESS ENTERPRISE June 10, 2015)
彼はリリースするタイミングを図ってこの曲を温めていたのでしょうか。
ちなみに、ウォーレンのデモもアップされていて聴くことができます。
この「ビコーズ・アイ・ラブ・ユー」の次に彼は「I'll Be By Your Side」というバラードをリリースし、全米12位のヒットになっています。
彼が最後に全米チャート入りした曲もやはりバラード、「Dream About You」という曲でした。(1995年 全米29位)
彼は現在まで精力的に活動を続けていますが、バラード歌手になったかと思いきや、フリースタイル・シンガーとしても健在、中でも1988年リリースのフリースタイルの楽曲「Spring Love」の人気が高いようで、2013年には大人気ラッパー、ピットブルをフィーチャーしたニュー・ヴァージョンをリリースしています。
この時代、J-Waveでよく耳にした曲をいくつか。