おはようございます。
今日はデバージの「アイ・ライク・イット（I Like It）」です。
I've been thinkin' 'bout you, for quite a while
You're on my mind every day and every night
My every thought is you, the things you do
Seem so satisfying to me, I must confess it, girl
(Ooh-ooh, and I like it)
You send chills up my spine every time I take one look at you
(Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh, and I like it)
Girl, you're blowin' my mind with the things you say to me
I like the way you comb your hair
And I like those stylish clothes you wear
It's just the little things you do
That show how much you really care
Like when I'm all alone with you
You know exactly what to do
You put that fire inside of me
And make it more than just a dream
(Ooh-ooh, and I like it)
You send chills up my spine every time I take one look at you
(Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh, and I like it)
(Ooh-ooh, and I like it)
Girl, let me run this by you, just one more time
You're on my mind every day and every night
My every thought is you, the things you do
Seems so satisfying to me, I must confess it, girl
(Ooh-ooh, and I like it)
You send chills up my spine every time I take one look at you
(Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh, and I like it)
Girl, you're blowin' my mind with the things you say to me
I like the way you comb your hair
And I like those stylish clothes you wear
It's just the little things you do
That show how much you really care
Like when I'm all alone with you (I like it, I like it)
You know exactly what to do (I really, really like it)
You put that fire inside of me (I'm for it, adore it)
And make it more than just a dream (So come let me enjoy it)
[Refrain: DeBarge]
I like it, I like it
I really, really like it
I'm for it, adore it
So come let me enjoy it
I like it, I like it
I really, really like it
I'm for it, adore it
So come let me enjoy it
I like it, I like it (Eh-uh, I like it, that's right)
I really, really like it (I like it, eh-uh)
I'm for it, adore it (I'm for it, I like it)
So come let me enjoy it
(Ooh-ooh, and I like it)
Ooh, baby. Ooh, I like it
Ooh (Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh, and I like it)
I'm just tryin' to satisfy you, girl
You know I really like it
Say, baby (Ooh-ooh, and I like it)
I like every little thing you do
The way you comb your hair
And every little thing you do
It shows how much you care
Say, baby (Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh, and I like it)
Every time I take one look at you
I get chills up and down my spine
And I like it, I like it, and I like it (Ooh-ooh, and I like it)
And I like it, and I like it
Like it, like it, like it, like it
Like it, like it, like it, baby
Ooh-ooh (Ooh-ooh-ooh-ooh-ooh, and I like it),,
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君のことを考えていたんだずっと
毎日、毎晩君は僕の心にいる
君のことばかり考えて
君のすることは 僕を満足させてくれるのさ
正直に言わなきゃね、君に
（ああ、それが好きなんだ）
君を見るたび、ゾクッとしちゃうんだ
（ああ、それが好きなんだ）
君が僕に言うことが、心を揺さぶるのさ
君が髪をとかす仕草が好きさ
君が着るおしゃれな服も好きだ
君のするささいなことが
どれだけ君が気にかけているかを表している
僕が君と二人きりの時
君は何をすればいいか知っている
君は僕の中に火を灯し
ただの夢以上のものにしてくれるんだ
（ああ、それが好きなんだ）
君を見るたび、ゾクッとしちゃうんだ
ガール、君にもう一度だけ伝えさせてほしい
毎日、毎晩君は僕の心にいる
君のことばかり考えて
君のすることは 僕を満足させてくれるのさ
正直に言わなきゃね、君に
君が髪をとかす仕草が好きだ
君が着るおしゃれな服も好きだ
君がするささいなことが
どれだけ君が本当に気にかけているかを表している
僕が君と二人きりの時
君は何をすればいいかを知っている
君は僕の中に炎を灯し
ただの夢以上のものにしてくれるんだ
好きだ、好きだ 本当に、本当に好きなんだ
乗り気なんだ、大好きなんだ だから、楽しませてほしい
好きだ、好きだ 本当に、本当に好きだ
乗り気なんだ、大好きなんだ だから、楽しませてほしい
好きだ、好きだ
本当に、本当に好きだ
乗り気なんだ、大好きなんだ だから、楽しませてほしい、、、
（拙訳）
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80年代の初めにジャクソン5の後継者としてモータウンからデビューしたのがデバージでした。その頃、ジャクソン5はすでにモータウンを離れていたんですね。デバージはがんばってヒット曲を連発しましたが、ヒットの規模としては周囲が期待するほどではなかったかもしれません。しかし、今聴いても間違いなくいい曲がたくさんあるグループなんです。
彼らは1978年にミシガン州デトロイト出身で、グランドラピッズという都市で結成されました。 エルドラ（略してエル）、マーク、ジェイムズ、ランディ、バニーの5人という姉弟（バニーが姉）グループなんです。母は黒人でゴスペルシンガーをやっていて、父は軍人で白人だったそうです。
彼らにはトミーとボビーという兄弟がいて、モータウンの”ゴーディ”というレーベルでスイッチ（Switch）というグループをやっていました。彼らを通してモータウンのドン、ベリー・ゴーディにデモが渡り、彼らも無事ゴーディと契約することができました。
スイッチもまたいいグループなんですよね。今年の夏、TikTokにこの曲を使った動画がいくつかレコメンされてきたので、僕もリピートして聴いていました。。
「Love Over And Over Again」（1980年R&Bチャート9位）。歌詞をデバージのバニーが書いています。
さて、デバージはベリー・ゴーディの姪っ子のアイリスのバックアップとプロデュースで1981年にデビューします。最初はThe DeBarges（デバージズ）という名前でした。デビュー曲はお姉さんのバニーがメインボーカルを取っていました。
「What's Your Name」
良質なミディアム・バラードでしたが、チャートインすらしなかったため、次作ではグループ名をDeBarge（デバージ）とあらため、エル・デバージをよりメインにしていくことでブレイクし始めます。
突破口となったのがこの「アイ・ライク・イット」で、全米31位、R&Bでは2位まで上がっています。ちなみにこの曲のメインボーカルはランディで、後半に出てくるのがエルです。
続くシングル「All This Love」も全米16位、R&B5位のヒットになります。
当時僕が好きだったのは、次のアルバムからのシングル「Time Will Reveal」。全米18位、R&B1位。本当にきれいなミディアム・バラードです。
アッパーでにぎやかでキャッチーな曲であふれかえっていた80年代前半の音楽シーンで、彼らの曲はややおとなしめでしたが、洗練されていて心地よく聴こえたことをよく覚えています。ちなみに、彼らは最初からメンバーが曲を書き、歌えて演奏もできてアレンジもできて、と、すごく音楽IQの高いグループだったんですね。
しかし中ヒット止まりでなかなかトップ10ヒットが生まれないことでレーベルは業をにやしたのでしょうか、次のアルバムでは外部のソングライターを使い、エル・デバージによりスポットを当て彼のスター化を図ります。
そして見事「リズム・オブ・ザ・ナイト」が1985年に全米3位の大ヒットになります。
この曲を書いたのは、80年代後半から90年代にかけて世界一のヒット作曲家と呼ばれたダイアン・ウォーレン。この曲は彼女にとって2曲目の全米トップ10ヒットです。
そして、その次の曲は、AORファンにも人気のメロウ・チューン。書いたのはデヴィッド・フォスター、ジェイ・グレイドンという”エアプレイ”のコンビに、アン・マレーの「辛い別れ」などのメロディメイカー、ランディ・グッドラム。
「ドナは今（Who's Holding Donna Now）」全米6位
しかし、彼らの栄光はここまで。このアルバムのプロモーションが終わった後、モータウンはエルとバニーにソロ・アーティストとしての契約をオファーし、彼らは脱退することになってしまったのです。
彼らの代わりにスウィッチでメインボーカルを務めていた兄のボビーが参加しますが、目立ったヒットを出せず、ボビーはその頃ソロ活動をしていた弟のチコ・デバージとともに麻薬密売の容疑で逮捕され、結局デバージは解散することになります。「リズム・オブ・ザ・ナイト」の大ブレイクからわずか4年後のことです。
姉のバニーも薬物中毒のため引退、ソロになり「フーズ・ジョニー（Who's Johnny）」をいきなりヒットさせて最初は成功したかに見えたエル・デバージもその後のキャリアをずっとドラッグ依存に悩まされることになります。また彼らの幼少期に父親からのDV（性的なものも含む）に苦しめられていたことが明るみに出て、それが彼らのドラッグ依存へとつながる深いトラウマになっていたのでないかとも考えられるようになります。そうして、彼らのキャリアは深く濃い闇に完全に覆われしまいました。
そんな中で、彼らにとってポジティヴな現象が「アイ・ライク・イット」の再評価でした。90年代以降、HIPHOPやR&Bのアーティストのサンプリング・ネタとして大人気になり、今やデバージの一番の人気曲と呼んでも良い存在になっているんですね。
Warren G「I Want It All (feat. Mack 10)」 1999年全米23位
薬物の依存症のために長期にわたってアーティスト活動を停止していたエル・デバージは2010年に、感慨深いタイトルの「Second Chance」というアルバムで復活します。本当に充実した作品でした。その後、弟のチコとライヴで「アイ・ライク・イット」を歌っている映像が見れたり、2022年には人気プログラム「Tiny Disk Concert」でパフォーマンスを行ったりしていましたが、とても残念なことに2023年1月に薬物と武器の所持で逮捕されたというニュースがありました。
最後はその「Tiny Disk Concert」の映像を。デバージの歌を歌っていますが、かつてのような軽やかな甘さはなく、まるで泣いているような悲痛ささえ感じられますが、切実なパフォーマンスで、彼は特別な音楽的な才能を間違いなく持っていた人なのだということが伝わってきます。
