まいにちポップス(My Niche Pops)

令和元年初日から毎日更新中〜1日1ポップス。エピソード、歌詞の和訳、謎解き、マニアックな捜査、勝手な推理、などで紹介していきます。text by 堀克巳(VOZ Records)

「ジョジョ(JOJO)」ボズ・スキャッグス(1980)

 おはようございます。

 今日はボズ・スキャッグスの「ジョジョ」です。

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Look out behind you
Jojo's got his gun
He wouldn't mean to do but
Ya know he likes his fun
Jojo dig those spinning lights
Way out games and dizzy heights below him
Jojo dig those Broadway nights
Flashy lines, you know him
You know him

He's got you covered
You'll know it right our front
Hey fifty dollars
He'll get you all you want
Jojo dig those spinning lights
Way out games and dizzy heights below him
Jojo dig those Broadway nights
Flashy lines, you know him

 

Ever so rarely that man in a millon's born
Gentle and soft, but who'd just as soon off you
For looking the wrong way as not
Jojo, go Jo

His baby stays high
Got to keep her sweet
He keep her just right
Keeps her on the street

Jo Jo dig those spinning lights
(Way out games and dizzy heights)
Oh below him
Jo Jo dig those Broadway nights
Oh you know him


Jo Jo dig those spinning lights
Way out games and dizzy heights below him
Jo Jo dig those Broadway nights
You know him


Jo Jo
How low can you go
Jo Jo Oh Oh

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背後(うしろ)に気をつけな

ジョジョが銃を持っている

撃つ気はないだろうが

ヤツは楽しむのが好きなんだ

ジョジョはクルクル回るネオンが好きだ

奇抜なゲームや成功者を見下すことも

ジョジョはブロードウェイの夜の

ネオンが作るラインが好きだ 

おまえもヤツのことわかるよな

 

ヤツはおまえの代わりをやってくれる

それがはっきりわかるはずさ

さあ、50ドルで

ヤツはお前の欲しいものを手に入れてくれるよ

 

ジョジョはクルクル回るネオンが好きだ

奇抜なゲームや成功者を見下すことも

ジョジョはブロードウェイの夜の

ネオンが作るラインが好きだ 

おまえもヤツのことわかるよな



百万人に一人しか生まれない、そんなレアなやつさ

ジェントルで、柔らかな物腰

だけど、間違った見方をしたら 

むしろ、お前から離れるだろう

ジョジョ、行くんだ、ジョジョ

 

ヤツの彼女はハイなままさ

優しくし続けなきゃいけないけど

ヤツはうまく扱ってるよ

彼女を通りに立たせたまま

 

ジョジョはクルクル回るネオンが好きだ

奇抜なゲームや成功者を見下すことも

ジョジョはブロードウェイの夜の 

おまえもヤツのことわかるよな

ジョジョはクルクル回るネオンが好きだ

奇抜なゲームや成功者を見下すことも

ジョジョはブロードウェイの夜の

光るネオンを見下ろすことも 

おまえもヤツのことわかるよな

 

いくらまで値下げできるんだい

ジョジョ、、 

(拙訳)

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 若い頃に深く刷り込まれたせいか、夏になると、ビーチ・ボーイズからAORというアメリカ西海岸産のポップスをどうしても聴いてしまいます。

 ただ、好んで聴く曲がその頃とちょっと変わってくるというのもありますよね。

 

 ”ミスターAOR”と呼ばれ、AORの代名詞的存在である(とはいってもAORの作品を作っていたのはごく限られた期間で、本来ブルースを追い求めた人ではありますが)ボズ・スキャッグス

 本名はウィリアム・ロイス・スキャッグス。14才の時に学校でつけられた”ボズリー(Bosley)"を短くしたものなのだそうです。

 彼の代表作といえば「シルク・ディグリーズ」(1976)ですが、日本で一番売れたのは、この「ジョジョ」が入っていた「ミドル・マン」で当時で約30万枚売れたそうですから大したもんです。

 「ミドルマン」の日本での大ヒットを牽引したのが、この2曲でした。

 

日本のファースト・シングル「トゥワイライト・ハイウェイ(You Can Have Me Anytime)」。トヨタの車のCMソングに決まった流れで、この邦題が生まれたそうです。ギター・ソロはカルロス・サンタナ

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 アメリカでのファースト・シングルはこちら。「ブレイクダウン・デッド・アヘッド」(全米15位)。日本ではセカンド・シングル。こちらもCMで使われていた記憶が、、。(詳細を覚えている方は教えてください)

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 当時は僕もこの2曲を好んで聴いていましたが、年とともに好むようになっていったのが、日本ではシングルにならず、アメリカではセカンド・シングルになってヒットしたこの「ジョジョ」(全米17位)でした。

 サウンド、アレンジが”これぞAOR”というべき、究極のスタイルの達していると思えるようになったからです。

   また、この曲はR&Bチャートでも17位まであがり、R&Bマーケットにおいても彼の最大のヒット「ロウダウン」に次ぐ成功を収めています。

 

 

 さて、この「ミドル・マン」というアルバムに最大の貢献者が2人います。

 まず、プロデューサーのビル・シュネー。それ以前はエンジニアとしてスティーリー・ダン、プロデューサーとしてはパブロ・クルーズなどを手がけていました。ボズの前作「ダウン・トゥ・ゼン・レフト」が売れなかったため、それまでのプロデューサーだったジョー・ウィザートが降ろされ、その代わりに彼が抜擢されました。

 そしてビルがボズの共作者として推薦したのがデヴィッド・フォスターでした。彼こそがもう一人の貢献者です。ボズは当初その提案を拒否したそうですが、ビルが再度提案すると納得したのだそうです。

 デヴィッドはアルバム9曲中、6曲をボズと共作し、鍵盤奏者として6曲、弦アレンジで5曲手がけ、このアルバムのサウンドの要として活躍しています。

 

 また、ビルは名バック・シンガーで、シンガー・ソングライターでもあるデヴィッド・ラズリーもボズに引き合わせたそうです。

 

 そして、ボズ、フォスター、ラズリーの3人で作ったのがこの「ジョジョ」でした。

 まず、フォスターがピアノを弾きメロディやコードを考え、ボズがそれに合わせて歌いざっくり曲を固め、後日ボズとラズリーの二人で歌詞を決めたようです。そしてラズリーはその日のうちにコーラスメンバーを集めて、バックコーラスを録音したと語っています。

 また。ビル・シュネーは「ジョジョ」のサックス・ソロを著名なプレイヤー2人のテイクをボツにして、ボズのライヴで演奏していた無名のプレイヤーの演奏を使ったのだそうです。スティーリー・ダン流の頑固なこだわりが、彼にもあったようですね。ちなみに彼がアルバムで最も好きな曲がこの「ジョジョ」だと語っています。

 

 「ジョジョ」の次のシングル「燃えつきて(Look What You've Done to Me)」(映画「アーバン・カウボーイ」)でもボズとフォスターは共作していますが、そのときはフォスターが3時間以上ピアノでメロディを弾いてボズの提案しても、ずっと彼は鉛筆を片手に黙りこくっていたそうで、最後に彼がボズの好きそうなコードを弾きあてると「それだ!」と叫んだ、なんてエピソードがあるようです。

 

 当時の日本の担当者のインタビューを読んでも、かなりナイーヴで気難しい方のようで、「ミドル・マン」のジャケット写真のようなふてぶてしいキャラではないみたいですね。

  

  最後はボズとエア・プレイ(デヴッド・フォスター、ジェイ・グレイドン)なんていうすごい組み合わせの映像がありましたので、そちらをどうぞ。

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 (参考:"AOR AGE vol 17 "    "THE DIG special edition BOZ SCAGGS" 「ヒットマン デヴィッド・フォスター自伝」 songfacts)

 

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