まいにちポップス(My Niche Pops)

令和初日から毎日、1000日連続で1000曲を選曲しました(苦笑)。古今東西のポップ・ソングをエピソード、歌詞の和訳、マニアックなネタ、勝手な推理、などで紹介しています。みなさんの音楽鑑賞生活に少しでもお役に立てればうれしいです。みなさんからの情報や思い出話などコメントも絶賛募集中です!text by 堀克巳(VOZ Records)

「ザッツ・ホワット・アイ・ライク(That's What I Like)」ブルーノ・マーズ(2017)

 おはようございます。

 今日はブルーノ・マーズの「ザッツ・ホワット・アイ・ライク」です。

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I got a condo in Manhattan
Baby girl, what's hatnin'?
You and your ass invited
So gon' and get to clappin'
So pop it for a pimp
Pop, pop it for me
Turn around and drop it for a pimp
Drop, drop it for me

I'll rent a beach house in Miami
Wake up with no jammies
Lobster tail for dinner
Julio, serve that scampi
You got it if you want it
Got, got it if you want it
Said you got it if you want it
Take my wallet if you want it now

Jump in the Cadillac (girl, let's put some miles on it)
Anything you want (just to put a smile on it)
You deserve it, baby, you deserve it all
And I'm gonna give it to you

Gold jewelry shining so bright
Strawberry champagne on ice
Lucky for you, that's what I like, that's what I like
Lucky for you, that's what I like, that's what I like

Sex by the fire at night
Silk sheets and diamonds all white
Lucky for you, that's what I like, that's what I like
Lucky for you, that's what I like, that's what I like

I'm talkin' trips to Puerto Rico
Say the word and we go
You can be my freaka
Girl, I'll be a fleeko, mamacita
I will never make a promise that I can't keep
I promise that your smile ain't gon' never leave

Shopping sprees in Paris
Everything 24 karats
Take a look in that mirror
Now tell me who's the fairest
Is it you? (Is it you?) Is it me? (Is it me?)
Say it's us (say it's us) and I'll agree, baby

Jump in the Cadillac (girl, let's put some miles on it)
Anything you want (just to put a smile on it)
You deserve it baby, you deserve it all
And I'm gonna give it to you

Cool jewelry shining so bright
Strawberry champagne on ice
Lucky for you, that's what I like, that's what I like
Lucky for you, that's what I like, that's what I like

Sex by the fire at night
Silk sheets and diamonds all white
Lucky for you, that's what I like, that's what I like
Lucky for you, that's what I like, that's what I like

 

You say you want a good time
Well here I am, baby, here I am, baby
Talk to me, talk to me, talk to me
Tell me what's on your mind (what's on your mind)
If you want it, girl come and get it
All this is here for you
Tell me, baby, tell me, tell me, baby
What you tryna do?

Cool jewelry shining so bright
Strawberry champagne on ice
Lucky for you, that's what I like, that's what I like
Lucky for you, that's what I like, that's what I like

Sex by the fire at night
Silk sheets and diamonds all white
Lucky for you, that's what I like, that's what I like
Lucky for you, that's what I like, that's what I like

 

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マンハッタンにマンションを持ってるんだ

ベイビー・ガール、どうしたんだい?

君もさあ招待されてるんだぜ

だから来て盛り上がろうぜ

弾けるんだ 成金野郎のために

弾けるんだ オレのために

こっちを向いて

おしゃべりはやめよう イカしたヤツのために

話はやめよう オレのために

マイアミでビーチハウスを借りようか

素っ裸で目覚めるのさ

ディナーにはロブスター

フリオがスキャンピーにして出してくれる

欲しけりゃ 君のものだぜ

君のものなんだぜ 欲しいなら

オレの財布も持っていけよ 今欲しいなら

 

キャデラックに飛び乗って(ガール、ちょっと出かけようよ)

君が欲しいものはなんでも(ただ君を笑顔にするために)

君にはその価値があるんだ 相応しいんだ

君にあげよう

 

イカした宝石はキラキラ輝いて

氷で冷やしたストロベリー・シャンペン

君はラッキーだ、それがオレの好きなもの、それがオレの好きなものなんだ

君はラッキーだ、それがオレの好きなもの、それがオレの好きなものなんだ

 

夜は暖炉のそばで愛を交わし

シルクのシーツもダイアモンドもすべて真っ白

君はラッキーだ、それがオレの好きなもの、それがオレの好きなものなんだ

君はラッキーだ、それがオレの好きなもの、それがオレの好きなものなんだ

 

プエルトリコに旅行する話だけど

遠慮なく言うんだ、二人で行こう

君はオレの最高の女になれるし

ガール、オレは君の最高の男になるよ、かわいこちゃん

オレはできもしない約束なんて絶対にしない

約束するよ、君の笑顔は絶対消えないってね

 

パリで派手に買い物して

全部24カラットさ

鏡を見てごらん 今誰が一番美しいかオレに教えるんだ

それは君?それともオレ?

オレたち二人と言えよ、オレは賛成さ、ベイビー

 

キャデラックに飛び乗って(ガール、ちょっと出かけようよ)

君が欲しいものはなんでも(ただ君を笑顔にするために)

君にはその価値があるんだ 相応しいんだ

君にあげよう

 

イカした宝石はキラキラ輝いて

氷で冷やしたストロベリー・シャンペン

君はラッキーだ、それがオレの好きなもの、それがオレの好きなものなんだ

君はラッキーだ、それがオレの好きなもの、それがオレの好きなものなんだ

 

夜は暖炉のそばで愛を交わし

シルクのシーツもダイアモンドもすべて真っ白

君はラッキーだ、それがオレの好きなもの、それがオレの好きなものなんだ

君はラッキーだ、それがオレの好きなもの、それがオレの好きなものなんだ

 

 

素晴らしい時間が欲しいと君は言う

オレはここにいるんだ、ベイビー、ここにいるんだよ

オレに話して、話して

何を思っているか教えてほしい

君が望むなら、ここに来て手にするんだ

ここにあるものはみんな君のためにある

教えて、教えてほしい 何をしたいんだい?

イカした宝石はキラキラ輝いて

氷で冷やしたストロベリー・シャンペン

君はラッキーだ、それがオレの好きなもの、それがオレの好きなものなんだ

君はラッキーだ、それがオレの好きなもの、それがオレの好きなものなんだ

 

夜は暖炉のそばで愛を交わし

シルクのシーツもダイアモンドもすべて真っ白

君はラッキーだ、それがオレの好きなもの、それがオレの好きなものなんだ

君はラッキーだ、それがオレの好きなもの、それがオレの好きなものなんだ

 

                       (拙訳)

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「そういった1990年代の曲は、僕が学校で女の子と付き合うために歌っていた曲や、女の子たちが好きだった曲、それに子供の時に踊っていた曲なんだ。ニュー・エディション、ボーイズ II メン、ブラックストリート、ミント・コンディション、ベイビーフェイス、ジャム&ルイス、テディ・ライリーとかね。どうしてこういう音楽が僕の心に響くかというと、踊る口実になったからさ。踊ることがクールだったし、楽しんだり、ど派手な服を着たりするのがカッコよかったんだ。おかげでダンスフロアで恋に落ちたり、笑ったり、ナンパしたりできたよ」

          (NME JAPAN)

 

 若い世代だけじゃなく、1990年代のR&Bに夢中になった年代(僕がそうなんですが、、)までもを歓喜させた、ブルーノ・マーズのアルバム「24K マジック」からのセカンド・シングルで、2017年に見事全米1位に輝き、翌年のグラミー賞では”ソング・オブ・ザ・イヤー”も獲得しています。

 

 ハワイに生まれ、4歳から週5で観光客相手のナイト・クラブでR&Bラシックスをパフォーマンスしていたという、マイケル・ジャクソン以降最も鍛えぬかれたエンターテイナーであるブルーノですが、創作面でも貪欲で、アルバムを出すたびにスタイル、テーマを変化させています。

 そして、才能あるソングライターやトラックメイカーとも積極的にコラボして、常に自分を刷新していこうとする姿勢も感じられます。

 

 この「24Kマジック」を作るにあたって彼は、今までフィリップ・ローレンス、アリレヴィンと組んでいた”スミージントンズ”というプロデュース・チームを解散し、アリの代わりに、クリストファー・ブロディ・ブラウンを入れ”Shampoo Press & Curl”というチームを結成しています。

 そして、曲作りにおいては、ジェイムス・フォントルロイに多くの曲の共作を依頼しています。フォントルロイはリアーナ、ビヨンセジャスティン・ティンバーレイク、ケンドリック・ラマー、フランク・オーシャンなどすごい面々と曲を共作しているソングライター。

  彼はLAのソングライター、プロデューサー、ミュージシャンなどが集まったアンサンブル・チーム”1500 or Nothin'”にいて、そこでブロディ・ブラウンと仲間でフィリップとも古い知り合いで、ブルーノのことも知っていたそうです。

 最初はこの「ザッツ・ホワット・アイ・ライク」の手助けとして、ブルーノが声をかけたそうですが、結局7曲も一緒に書くことになったわけですから、相当な才能の持ち主なのでしょう。

 当のフォントルロイは謙遜しています、、、。

 「僕が言わなきゃいけないのは、ブルーノがこれらの曲の核であり、フィル(フィリップ)もまたそれらの曲に具体的に貢献しているということ、彼は曲のサウンドがどうするかについてとても大きな存在なんだ。僕はといえば、そこに入れるだけでハッピーで、たくさん二人から学ばせてもらったよ」

               (MUSIC BUISINESS WORLDWIDE)

 そして、この曲の、曲つくりとプロデュースに加わったのが”ステレオタイプス”というプロデュース・チームでした。彼らはアジア系、ロシア系の白人、アフリカ系アメリカ人、など様々な人種で構成された4人組で、ジャスティン・ビーバーの「Somebody To Love」などヒット曲を数多く手がけています。

 彼らはブルーノがデビュー前に”スミージントンズ”として曲を作っていた頃に、一緒に仕事をしていた仲で、フォントルロイ同様おたがいが売れる前からの知り合いでした。

 

 「24カラット」というアルバムは、無名時代の知り合いが、それぞれ売れっ子になった後にリユニオンして作られたものだったのですね

 

 それぞれが忙しくなってからは一緒に仕事をしたことはなかったのですが、あるとき、ブルーノから「24カラット」という曲を完成させるのを手伝ってほしいと連絡があったそうです。

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 そして、「24カラット」の仕上がりが気に入ったブルーノは、「ザッツ・ホワット・アイ・ライク」も彼らに協力を依頼します。

 ステレオタイプスのレイ・ロムルズはこう回想しています。

 

「『That's What I Like』は、ブルーノが引っ張り出してきて僕らに聴かせた曲のひとつだった。最初に聞いたときは、バラードのような感じで、今のようなリズミカルな感じではなかったんだ。そこで、それを一度なしにして、ドラムをいじり始めたんだ。ドラムのプログラミングを始めてそれが加わると、違うノリが出てきて、全く違う感じになったんだ。その後、他を全部カットして、新しいコードと新しいサビ前のパートを加え、新しいBセクションとブリッジを追加して、そんな風にしてこの曲が出来ていったんだ」

            (SONGWRITER UNIVERSE

 

 もともとこの曲はバラード調だったんですね。ステレオタイプスの起用が吉と出たわけです。

 そして、その次はステレオタイプスの方からブルーノにトラックを持ち込み提案して1曲作られました。それがアルバムからのシングルとして全米3位になった「Finess」だったのだそうです。懐かしいニュージャック・スウィング全開の曲ですね。

 

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