まいにちポップス(My Niche Pops)

令和元年初日から毎日更新中〜1日1ポップス。エピソード、歌詞の和訳、謎解き、マニアックな捜査、勝手な推理、などで紹介していきます。text by 堀克巳(VOZ Records)

「ララは愛の言葉(La-La (Means I Love You))」デルフォニックス(1968)

 おはようございます。

 今日はデルフォニックス。昨日の「ロックンロール・ララバイ」は母親が歌ってくれた子守唄を思い出す歌でしたが、今日は”赤ちゃんが発した言葉”をモチーフに作ったと言われている曲。「ララは愛の言葉」です。


The Delfonics - La-La Means I Love You (Audio)

*********************************************************************************

Many guys have come to you
With a line that wasn't true
And you passed them by (Passed them by)
So you're in the center ring
And their lines don't mean a thing
Why don't you let me try (Let me try)

Now I don't wear a diamond ring
I don't even have a song to sing
All I know is

La la la la la la la la la means
I love you
La la la la la la la la la means
I love you

If I ever saw a girl
That I needed in this world
You are the one for me (One for me)
Let me hold me in my arms
And thrill you with my charms
I'm sure you will see (You will see)

The things I am sayin' are true
And the way I explain them to you
Listen to me

La la la la la la la la la means
I love you
Oh, baby baby
La la la la la la la la la means
I love you

The things I am sayin' are true
And the way I explain them to you, yes to you
Listen to me

La la la la la la la la la means
I love you,,,

*********************************************************************************

 ”たくさんのヤツらが 君のところにやって

   デタラメばかり投げかけてきても

   君はそれを全部やり過ごしてきたね

 

     いま君は注目を浴びて ヤツらの言葉はちっとも意味がない

   僕にトライさせてもらえないかい?

   ダイアモンドの指輪もしてないし 歌の一つも歌えないけど

      僕がわかるのは

 

     ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ 

   は”アイ・ラヴ・ユー”という意味さ

 

 この世界で僕が求めている女の子に出会うとしたら

 君こそがそうなんだ

 この腕で抱きしめさせてほしい 

 ガール、僕の魅力でドキドキさせてあげるよ

 君にはわかるはず 僕が言っていることは本当だって

 そして、それを君に説明する方法は

 聞いて

 

 ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ 

 は”アイ・ラヴ・ユー”という意味さ

 

 僕が言っていることは本当さ

 そして、それを説明する方法は

 聞いて

 

 ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ 

 は”アイ・ラヴ・ユー”という意味さ       ”(拙訳)

************************************************************************************* 

 デルフォニックスは1964年頃にウォリアム・ハートと弟のウィルバート・ハートを中心にフィラデルフィアで結成されたヴォーカル・グループ(当時は”オーフォニックス”という名前でした)。いわゆる”フィラデルフィア・ソウル”の代表的なグループのひとつです。

 

 当時、ウィリアムは理髪店で働いていて、店でギターを弾きながら歌を歌っていたところ、店に来たスタン・ワトソンという人物から、アレンジャーのトム・ベルを紹介され、グループはレコードをリリースすることになり、スタンはそのまま彼らのマネージャーになります。

 そして、グループ名をデルフォニックスとし1966年に「He Don't Really Love You」という曲でデビュー、これはウィリアムがトム・ベルに最初に聴かせた曲だったそうです。


The Delfonics He Don't Really Love You

 (*ちなみに、”デルフォニックス”の名前の由来を調べてみたんですが、よくわからなくて、もしご存知の方いらっしゃいましたらぜひ教えてくだい。

 最初アーティスト名は”THE DEL FONICS”と表記されていました。FONICとは PHONIC(音の)と同じ読みで、レコードなどになった曲を指すこともあるようです。

DELをどう解釈するかですね、、)

 

 そして1968年にこの「ララは愛の言葉」が3枚目のシングルとして発売され、全米チャート4位、R&Bチャート2位と、全2作がチャート入りすらしなかった彼らにとって、驚くほどの成功を収めました。

 最初はフィラデルフィアのインディーズとして作りましたが、アメリカ全土をフォローするレコード流通会社と契約したことで、曲も全国的に広がったようです。

 

 この曲も中心メンバーのウィリアム・ハートが作ったものですが、アレンジャー、プロデューサーのトム・ベルも共作クレジットに入っているので、曲作りにも協力したのだと思います。

 ウィリアムに息子ができたときに、その赤ちゃんがいつも”ラ、ラ”というようなうめき声を発していて、それを聞いた彼は、きっと”I Love You"と言いたいのだろうと、思ったということが、この曲を書くきっかけになったのだそうです。

 曲自体は、親子の歌ではなく、男女のラヴ・ソングへと改編されたわけですが。

 

  考えてみると、今の時代は”言葉でぎっしり埋め尽くした”ような歌が多いですよね。

それはきっと時代の必然的な要因があるのかもしれません。

 

 年を取ってみてあらためて考えてみると、子供の頃に比べればずいぶんボキャブラリーも増えたとは思いますが、ボキャブラリーが増えても、それによって肝心な心の芯のところを言い表すことができるようになったわけではないな、と痛感します。もっぱら、表面を取り繕う手段にボキャブラリーを使っている気がします、、。

 

 普通に暮らしていても言葉への依存が強すぎるせいでしょうか、「ロックンロール・ララバイ」とか「ララは愛の言葉」のような、あえて”言葉を抜いた”曲を聴くと不思議と風通しが良く、リラックスできるような気がします。

 

 デルフォニックスの代表曲をもう1曲あげるとしたら、これでしょう。

「Didn't I (Blow Your Mind This Time)」(1970年全米10位、R&B3位)


The Delfonics - Didn't I (Blow Your Mind This Time) (Audio)

 

 さて、「ララは愛の言葉」のカバーも紹介します。これだけの名曲になると、ジャクソン5山下達郎トッド・ラングレンローラ・ニーロなど素晴らしいカバーがたくさんあります。そんな中から今回は2つ選びました。

 

 1990年代中頃日本でもこの曲をよく耳にしましたが、歌っていたのはスウィング・アウト・シスターでしたね。


La-La (Means I Love You) - Swing Out Sister (1994)

 

 最後はプリンスで。タイトルもプリンス文字になってます。 

"La, La, La Means 👁 Love U


La, La, La Means Eye Love You

 

f:id:KatsumiHori:20210313112002j:plain


 

 

 

 

 


I