まいにちポップス(My Niche Pops)

令和初日から毎日、1000日連続で1000曲(せんきょく)を選曲(せんきょく)しました。。。古今東西のポップ・ソングのエピソード、洋楽和訳、マニアックなネタ、勝手な推理、などで紹介しています。キャッチーでメロディアスなポップスは今の時代では”ニッチ”なものになってしまったのかなあとも思いますが、このブログを読んでくださる方の音楽鑑賞生活に少しでもお役に立てればと願っています。みなさんからの追加情報や曲にまつわる思い出などコメントも絶賛募集中です!text by 堀克巳(VOZ Records)

「アイ・ウィル( I Will )」ビートルズ(1968)

おはようございます。

今日はビートルズの「アイ・ウィル」です。


I Will (Remastered 2009)

 

Who knows how long I've loved you
You know I love you still
Will I wait a lonely lifetime
If you want me to, I will

For if I ever saw you
I didn't catch your name
But it never really mattered
I will always feel the same

Love you forever and forever
Love you with all my heart
Love you whenever we're together
Love you when we're apart

And when at last I find you
Your song will fill the air
Sing it loud so I can hear you
Make it easy to be near you
For the things you do endear you to me
You know I will          I will

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 ” 誰も知るはずないのさ

   僕がどれだけずっと君を愛してきたのかなんて

   今でも変わらず愛してるんだけど

   このまま寂しい人生を待つだけなのかな

   それを君が望むならそうするよ

 

    もし君を見かけることがあって

    君の名前を聞き逃しても

      そんなことどうってことはないさ

    僕の気持ちは変わらない

 

    ずっとずっと愛している この心全部で愛している

    一緒の時はいつでも 離れている時だって愛してる

 

       そしてようやく君を見つけたとき

     君の歌が辺りを満たすだろう

  聞こえるようにもっと大きな声で歌ってほしい

        君のそばにいやすくさせてほしい

        君のすることが君を愛おしくさせるから

   僕はきっと きっと           ” (拙訳)

 

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「I Will」の楽譜はこちら

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 この曲はポール・マッカートニーがインド滞在中に思いついたと言われています。

 

  同じ瞑想道場に来ていたドノヴァンに聴かせたところ、彼も気に入って一緒に歌詞を考えたそうです。しかし納得のいく歌詞にならず、インドから帰って来てからポールが一人であらためて書き上げました。

 

 曲もアレンジもシンプルですが、そこにヒューマンな温かみを加えているのが、ポール自身による”口ベース”。ベースの音を口でやっているんですね。

 確かに同じラインを、本物のベースでやるのをイメージすると、少し存在感が出過ぎるような気がします。絶妙なアイディアですね。

 


I Will (Anthology 3 Version)


I Will (Take 13)

 「アンソロジー3」にテイク1が「ホワイト・アルバム」のデラックス・エディションにはテイク13が収録されていますが、口ベースは入っていないんです。これはレコーディングが終わった後、別の日に”口ベース”をプラスしたようです。後になって、思いついたアイディアだったのかもしれません。

 

 この何気ないアイディア一つで曲の印象がかなり変わるわけですから、面白いものだと思います。特にポップスにはアレンジの隠し味はとても重要なポイントのように僕には思えます。

 

 この曲はどうやらテイク67まで録音したそうです。せっかくなので、ホワイト・アルバムのスーパーデラックス・エディションに入っていたテイク29も。ポールが「I Won't」なんて、ふざけています。

www.youtube.com

 

 

 最後に、たくさんあるこの曲のカバーの中から、1976年にジャマイカのレゲエ・シンガー、ジョン・ホルトが歌ったヴァージョンを。この方、ブロンディの大ヒット曲「Tide Is High(夢みるNO.1)」のオリジナルを歌っていた人ですね。なかなかハッピーな仕上がりです。

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アンソロジー(3)

アンソロジー(3)

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追記:日記のブログ始めました。よろしければぜひのぞいてみて下さい。

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