おはようございます。
映画「運び屋」を見ていたら、主人公のクリント・イーストウッドが車を運転しながらラジオから流れるこの曲に合わせて口ずさむシーンがありました。タフでハードなイメージの彼が、まさかこの曲を、、と驚いてしまいました。映画の流れとしては絶妙な選曲でシャーディー ちょっと感動してしまったのですが、、。
その曲はスパイラル・ステアケースの「モア・ザン・イエスタデイ」です。
I don't remember what day it was
I didn't notice what time it was
All I know is that I fell in love with you
And if all my dreams come true
I'll be spending time with you
Every day's a new day in love with you
With each day comes a new way of loving you
Every time I kiss your lips my mind starts to wander
And if all my dreams come true
I'll be spending time with you
Oh, I love you more today than yesterday
But not as much as tomorrow
I love you more today than yesterday
But, darling, not as much as tomorrow
Tomorrow's date means springtime's just a day away
Cupid, we don't need ya now, be on your way
I thank the Lord for love like ours that grows ever stronger
And I always will be true
I know you feel the same way, too
Oh, I love you more today than yesterday
But not as much as tomorrow
I love you more today than yesterday
But only half as much as tomorrow
Every day's a new day, every time I love ya
Every way's a new way, every time I love ya
Every day's a new day, every time I kiss ya
Every way's a new way, oh, how I love ya
******************************************************************************
それがいつのことだったか覚えてないよ 何時だったかなんて気にしてなかった
ただ僕は君と恋に落ちた、それがすべて もし僕の夢が叶うなら
君とずっと一緒にいたいよ
毎日が新しく恋に落ちた日みたいに思える 毎日が君への思いを新しくさせる
君にキスするたびに 僕は落ち着かなくなる
もし僕の夢が叶うなら 君とずっと一緒にいたいよ
昨日よりずっと愛してる でもね、明日は今よりもっと愛してるはずさ
昨日よりずっと愛してる でもね、明日は今よりもっと愛してるはずさ
SPIRAL STARECASE- Baby, What I Mean
ゲイリーと二枚のシングルを作ったあと、ソニー・ナイトという人にプロデューサーがかわってリリースしたのがこの「モア・ザン・イエスタデイ」でした。
曲を書いたのはグループのボーカル、ギターのパット・アップトン。
全米最高12位だったそうですが、それ以上にその後多くの人の記憶に残る曲になっているようです。
この曲はいろんなアーティストがカバーしていますが、興味深いのはいち早くジャズ・オルガン奏者が取り上げていることです。
まずは、女性オルガニスト、シャーリー・スコット。
Shirley Scott & The Soul Saxes - More Today Than Yesterday
そして、映画「運び屋」ではスパイラル・ステアケースのヴァージョンからメドレーのようにさりげなく繋がれていた、チャールズ・アーランド。
Charles Earland - More Today Than Yesterday
どちらもアシッド・ジャズのブームの頃に再評価されて人気のアルバムでした。
さて、近年のカバーの中ではやはり、何と言ってもブルーノ・マーズでしょう。
Bruno Mars - 'More Today Than Yesterday' - The Big Show on 95.5
スパイラル・ステアケースはこの曲をリリースしたわずか1年半後に、マネージメントの不手際やメンバーの仲違いによって解散してしまい、完全に”一発屋”で終わってしまいました。
この曲を書き、歌ったパット・ペイトンはソロ活動はしましたが結局ヒットには恵まれませんでした。
その後、彼はリッキー・ネルソンのバック・バンドのメンバーを務めていたそうですが、その仕事は悲しい結末を迎えることになります。
1985年、そのときはもうパットはリッキーのバンド・メンバーは辞めていましたが、ある日リッキーから電話があり、ツアーでマイアミからダラスに行く途中に、パットがオーナーを務める”PJ’s Alley”というクラブで演奏したいと言ってきたのだそうです。それで12月30日にライブをブッキングし、当日彼もバックで演奏したそうです。
そして、31日にはダラスでショーをすることになっていたリッキーは、パットに一緒に行って演奏してくれないかと頼んだのですが、彼は自分のクラブの仕事があったので断ったのです。
そして、パットはリッキーと奥さんを車で空港まで送っていきましたが、その飛行機が墜落事故を起こしてしまい、リッキー夫妻もツアー・メンバーも亡くなってしまいました。
パットはその後もコンスタントに音楽活動はやっていたようですが2006年に亡くなっています。
最後に彼のソロ作品をいくつかネットで見つけたので紹介したいと思います。
大ヒットしそうなものではないかもしれませんが、とても素晴らしい曲で、つくづくもっと評価されてもいい人だったのに、と思いました。
まずは1971年のソロシングル。1960年代イギリスのヒットメイカーの一人、レス・リードの作品、プロデュースはゲイリー・パケット&ザ・ユニオン・ギャップを手がけたジェリー・フラー。
Pat Upton Lifetime Of Love 1971
こちらは1973年のシングル。曲を書いたのは「I Like Dreamin'」のヒットを持つケニー・ノーラン。
これはレア!1975年にスペインのRCAから発売されたというシングル。
個人的にものすごく好きなタイプの曲です、、。