おはようございます。
今日は「On Chrisutmas Morning」。ベニー・シングスとクララ・ヒルによるカバー・ヴァージョンで。
Benni Sings & Clara Hill-On Christmas Morning feat. SK Office Choir
Old December's here at last
Time for celebration
Christmas present, Christmas past
Tumble down together like
The snow
What a show
Now the snowman someone made
Is melting by the road side
On the wind a serenade
Children's voices singing I believe
I believe in us
I believe
On Christmas morning
You awaken with a smile
You hold me in your arms
We watch the snowflakes fly
And then you love me
And I realize
How sweet love can be
All the memories
Coming back again each year
On Christmas morning
Sentimental melodies surround me
Like an old friend
She spent the winter here with me
Silently we watched the season change
And they change so fast and fade away
On Christmas morning
You awaken with a smile
You hold me in your arms
We watch the snowflakes fly
And then you love me
And I realize
How sweet love can be
All the memories
Coming back again each year
On Christmas morning
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とうとうあの12月がやってきた
お祝いのとき
クリスマス・プレゼントと、過去のクリスマスの思い出が
一緒に転げ落ちてくる 雪のように
なんて光景だろう
誰かが作った雪だるま
道ばたで溶けてゆく
風に乗って聴こえる セレナーデ
子どもたちは歌う
”私たちは信じている” 僕たちは自分たちを信じている 僕たちは信じている
クリスマスの朝に
君は笑顔で目を覚ます
その腕で僕をつつむ
そして、二人で粉雪が舞うのを見つめる
そして、君は僕を愛してくれる
そして、気づく
愛がこれほどまでに甘く優しいことを
すべての思い出が
毎年、また戻ってくる
クリスマスの朝に
センチメンタルなメロディーが僕はつつむ
古くからの友だちのみたいにね
彼女は僕と一緒にここで冬を過ごした
静かに、二人で季節が変わってゆくのを見守る
そして、それはあっという間に変り、消えていくんだ
クリスマスの朝に
君は笑顔で目を覚ます
その腕で僕をつつむ
そして、二人で粉雪が舞うのを見つめる
そして、君は僕を愛してくれる
そして、気づく
愛がこれほどまでに甘く優しいことを
すべての思い出が
毎年、また戻ってくる
クリスマスの朝に 、、、 (拙訳)
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いやあ、これは相当ロマンティックな曲です。書いたのはデヴィッド・フォスターとケニー・ロギンス。ロマンティックな曲が得意なもの同士ががっちり共作したわけですね(ケニーは一般的に「フットルース」と「デンジャーゾーン」(トップガン)という映画主題歌のインパクトが強すぎますが、オリジナル・アルバムを聴くと、本来はとても優しくロマンティックな作風の人です)。
この曲はケニー自身が録音したものが最初のようで、「December」(1989)というクリスマス・アルバムに収録されています。
On Christmas Morning (クリスマスの朝に) / Kenny Loggins (1989)
この間ピックアップした、やはりデヴィッド作の「クリスマス・リスト」の一年前の曲です。この頃のデヴィッド・フォスターは”クリスマス・モード”全開(?)だったのかもしれません。
この曲は「クリスマス・リスト」ほどのスタンダードにはなっていませんが、とても素晴らしいアーティストがカバーしています。それは、マイケル・マクドナルドです。
マイケルとケニーと言えば、なんといっても「ある愚か者の場合(What a Fool Believes)」の共作者です。盟友です。そして、それぞれが自分のアルバムで歌っていまるんですね。(ちゃんと調べていないんですが、二人が同じ曲を歌うのは「What a Fool Believes」以来じゃないかと思うのですが、どうでしょう?)
実は、この曲を最初に人前で歌ったのはマイケル・マクドナルドで1994年に”クリスマス・ウィズ・ヴィンス・ギル”というTVショー(?)で歌い、ビデオにもなっています。
そして、2001年に「In The Spirit」というクリスマス・アルバムで正式な録音を発表しています。
このカバーも、いかにもマイケル・マクドナルドという歌いっぷりで、雪の降った静かな朝に聴くにはぴったりな仕上がりです。
Michael McDonald - On Christmas Morning
彼は編集版も含めて5種類もクリスマス・アルバムを出しています。21世紀に入ってから彼がリリースしているのは、だいたい古いR&Bのカバーかクリスマス・ソングだったんですが、何年か前にドゥービー・ブラザーズが再結成した際に参加し、今は50周年ツアーをやっているようです。
ケニーとマイケル、”ロマンティックな髭男”(僕が勝手に命名しました)二人の歌いっぷりも素晴らしいこの歌ですが、日本人にはちょっとロマンティック過ぎて気後れしてしまうなあ、と思い、以前も紹介しましたオランダ在住の"21世紀ポップスの守護神"(僕が勝手に命名しました)、ベニー・シングスのかわいらしいいカバーを今回選んでみました。
デュエットのお相手のクララ・ヒルはベルリン出身で、アシッド・ジャズ、エレクトロ、ディープ・ハウスなどクラブ・ミュージックのシンガーです。
リラックスしたかわいらしい仕上がりで、さすがベニー・シングスというセンスを感じます。