おはようございます。
"クリスマスの朝
君は微笑みながら目を覚ます
その腕に僕を包みこむ
そして、二人で粉雪が舞うのを見つめる"
いやあ、これは相当ロマンティックな曲です。書いたのはデヴィッド・フォスターとケニー・ロギンス。ロマンティックな曲が得意なもの同士ががっちり共作したわけですね(ケニーは一般的に「フットルース」と「デンジャーゾーン」(トップガン)という映画主題歌のインパクトが強すぎますが、オリジナル・アルバムを聴くと、とても優しくロマンティックな作風の人です)。
この曲は、ケニーの「December」(1989)というクリスマス・アルバムに収録されています。
On Christmas Morning (クリスマスの朝に) / Kenny Loggins (1989)
この間ピックアップした、やはりデヴィッド作の「クリスマス・リスト」の一年前の曲です。この頃、彼はクリスマス・モードだったのかもしれません。
この曲は「クリスマス・リスト」ほど、スタンダードにはなっていませんが、とても素晴らしいアーティストがカバーしています。それは、マイケル・マクドナルドです。
マイケルとケニーと言えば、なんといっても「ある愚か者の場合(What a Fool Believes)」の共作者です。そして、それぞれが自分のアルバムで歌っています。
ちゃんと調べていないんですが、二人が同じ曲を歌うのは「What a Fool Believes」以来じゃないかと思うのですが、どうでしょう?
さて、 このカバーも、いかにもマイケル・マクドナルドという歌いっぷりで、雪の降った静かな朝に聴くにはぴったりな仕上がりです。
Michael McDonald - On Christmas Morning
調べると、彼は編集版も含めて5種類もクリスマス・アルバムを出しています。21世紀に入ってから彼が出しているのは、だいたい古いR&Bのカバーかクリスマス・ソングだったんですが、何年か前にドゥービー・ブラザーズが再結成したので参加し、今は50周年ツアーをやっているようです。
”ロマンティックな髭男”(僕が勝手に命名しました)二人の歌いっぷりも素晴らしいこの歌ですが、日本人にはちょっとロマンティック過ぎて気後れしてしまうということもあるかもしれません。
そんな人たちにぴったりなカバーがあります。
以前も紹介しましたオランダ在住の"21世紀ポップスの守護神"(僕が勝手に命名しました)、ベニー・シングスです。
デュエットのお相手のクララ・ヒルはベルリン出身で、アシッド・ジャズ、エレクトロ、ディープ・ハウスなどクラブ・ミュージックのシンガーです。
リラックスしたかわいらしい仕上がりで、さすがベニー・シングスというセンスを感じます。
Benni Sings & Clara Hill-On Christmas Morning feat. SK Office Choir

On Christmas Morning (Album Version)
- アーティスト:ケニー・ロギンズ
- 出版社/メーカー: Columbia
- 発売日: 1998/10/13
- メディア: MP3 ダウンロード