まいにちポップス

1日1ポップス。エピソード、歌詞の和訳、謎解き、勝手な推理、などで紹介していきます

「フットルース(Footloose)」ケニー・ロギンス(1984)

 おはようございます。

 今日は、ケニー・ロギンスの「フットルース」です。


Kenny Loggins - Footloose (Video)

 

 " むちゃくちゃ働いて やっとタイムカードを押している

 何のために8時間も働いてるのか それで何が得られるのか教えてよ

    時間に縛られてるって感覚がずっとあるんだ

 怒りが爆発しそうさ じゃなきゃこの街をズタズタにしてやるよ

 

    さあ ハメを外さなきゃ  好きなことをやるぜ

 よそ行きの靴なんて脱ぎ飛ばして

 どうか、ルイーズ、僕を立ち上がらせてくれ

 ジャック、戻ってこい、挫けてしまう前に

 憂鬱なんて去って みんな好きなようにやるんだ

 

 君はクールを装ってるね どんなルールにも従って

 心の底では 熱く燃えていて、人生は過ぎ去ってゆくものじゃない

 と教えてくれる誰かを求めているんだ

 僕が君に言おうとしていることは やってみなきゃ そうなっちゃうってこと

 

  君もうまくやれるさ ただハメを外すだけで

     好きなことをやろう よそ行きの靴なんて脱ぎ飛ばして

     そうさ、マリー、踊ろう、踊ろってよ僕のために

      おお、マイロ さあ行こうぜ

   憂鬱なんて消し去って みんな好きなようにやるんだ

 

   僕を振り向かせて 地面にしっかり足をつけて

      すべてをしっかりつかむんだ

 

   僕は解き放たれた 好きなことをやるよ

      どうか、ルイーズ、僕を立ち上がらせてくれ

   ジャック、戻ってこい、挫けてしまう前に

    憂鬱なんて去って みんな好きなようにやるんだ

 

      好きなことをやるぜ

   よそ行きの靴なんて脱ぎ飛ばして

   どうか、ルイーズ、僕を立ち上がらせてくれ

   ジャック、戻ってこい、挫けてしまう前に

    憂鬱なんて去って みんなが、みんなが、好きなようにやるんだ

 

 

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Been working so hard
I'm punching my card
Eight hours for what?
Oh, tell me what I got
I've got this feeling
That time's just holding me down
I'll hit the ceiling
Or else I'll tear up this town

Now I gotta cut loose
Footloose, kick off the Sunday shoes
Please, Louise, pull me off of my knees
Jack, get back, come on before we crack
Lose your blues, everybody cut footloose

You're playing so cool, obeying every rule
Deep way down in your heart
You're burning, yearning for the some-somebody to tell you
That life ain't passing you by
I'm trying to tell you
It will if you don't even try

You'll get by if you'd only cut loose
Footloose, kick off the Sunday shoes
Ooh-whee, Marie, shake it, shake it for me
Whoah, Milo come on, come on let's go
Lose your blues, everybody cut footloose

You got to turn me around
And put your feet on the ground
Gotta take the hold of all

I'm turning loose, footloose, kick off the Sunday shoes
Please, Louise, pull me off of my knees
Jack, get back, come on before we crack
Lose your blues, everybody cut footloose

Footloose, kick off the Sunday shoes
Please, Louise, pull me off of my knees
Jack, get back, come on before we crack
Lose your blues, everybody cut, everybody cut
Everybody cut, everybody cut
Everybody cut, everybody cut
Everybody, everybody cut footloose

 

Writer/s: Dean Pitchford, Kenny Loggins

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  「フラッシュダンス」の翌年の1984年に公開され、その成功をなぞるように大ブレイクした映画が「フットルース」。ダンスと歌を主役に、当時大流行していたMTVの影響をダイレクトに反映させてPVのようなシーンをふんだんに取り入れています。この2作で音楽映画のブームが世界中に巻き起こり、両方とも日本でも大ヒットしました。

 

 この2つの映画は実は共通の”ルーツ”があります。

 それは映画「フェーム」です。

 「フラッシュダンス」は「フェーム」の主役で主題歌も歌ったアイリーン・キャラに主題歌「ホワット・ア・フィーリング〜フラッシュ・ダンス」を歌わせることで「フェーム」の大事な要素を取り入れようとした狙いがありました。その「フェーム」の音楽監督マイケル・ゴーアのパートナーとして「フェーム」をはじめとするいくつかの劇中歌の作詞を手がけたディーン・ピッチフォードが原案を考え脚本を書いた作品が「フットルース」だったのです。

 

 ピッチフォードはミュージカル俳優をやっていているときに、同じボイトレの先生についていたピーター・アレンと知り合い、彼のブロードウェイのワンマンショー用の曲の歌詞を書くことになり、そのショーを見ていたマイケル・ゴーア(レスリー・ゴーアの弟)から声がかかって「フェーム」の曲の歌詞を書くことになったのです。

 

 その成功を受けて、ピッチフォードは作詞家として仕事をしていくためにロサンゼルスに渡り、ワーナー・ブラザース傘下の契約作詞家として活動を始めます。

 そこで一緒に仕事をしたなかにケニー・ロギンスがいました。ケニーがスティーヴ・ペリーと共演したシングル「Don't Fight It(サンライズ・パーティ)」をケニーとスティーヴと共作し、全米17位のヒットを記録しました。


Kenny Loggins ft. Steve Perry - Don't Fight It (1982) (Picture Video) HQ

 

 ピッチフォードは、オクラホマ州エルモア・シティが80年に渡ってダンスを禁止していたのを解除したというニュースを知り、これは映画になるんじゃないかと思い、作詞の仕事と並行して脚本を書き始め、映画会社に売り込みました。

 映画会社の励ましもありエルモアシティで取材しながら書き上げた脚本が映画になったのが「フットルース」でした(しばらくの間タイトルが決まらず、仮に「チーク・トゥ・チーク」とつけられていました)。

 作詞家である彼は、映画のこのシーンにはこんな曲という音楽を使う場所のイメージが最初からあったそうで、彼の意思を尊重する形で曲の制作が行われました。全曲彼が歌詞を書き、様々なジャンルの作曲家と組むというスタイルです。作曲家やシンガーの選別(ボニー・タイラー、エリック・カルメン、、)にも彼の意見が大きく反映されていたようです。

 

 主題歌はケニーというのはピッチフォードの最初からの希望でした。ケニーは1980年に映画「ボールズ・ボールズ(Caddyshack)」の主題歌「アイム・オールライト」をヒットさせているという実績がすでにありました。


Kenny Loggins - I'm Alright (Theme from "Caddyshack" (Pseudo Video))

 

 しかし、この頃ケニーがステージから落ちて肋骨を折る大怪我をしていたため、プランは暗礁に乗り上げる寸前だったそうです。

 そこで半ば強引に、まだ怪我の治っていないケニーとホテルで共作したそうですが、そのときピッチフォードもひどい風邪をひいてしまい、ふたりとも鎮痛剤を飲みながら書いたのが、この軽快な「フットルース」だったというから皮肉なものです。

 

 彼がこの映画のために歌詞を書いた9曲のうち6曲がシングルヒットするというすごい状況になったわけですが、シングルにならなかった曲のひとつにムービング・ピクチャーズ「Never」という曲がありますが(日本だけは元ピンク・レディのMIEがカバーして、TVドラマ「不良少女と呼ばれて」の主題歌になりましたが、、)、作曲は「フェーム」の作者マイケル・ゴーアが手がけています。

 マイケルのおかげで作詞家になれたピッチフォードは、ちゃんと”恩返し”していたわけですね。


Never - Moving pictures

 

 2016年のインタビューでケニー・ロギンスはこの曲についてこう語っています。

「この曲はいまや”踊ることの自由”と結びつけてとらえられているんだ。ほとんど国家みたいなものかもしれない。だって、この曲がかかったらみんな嫌でも立ち上がって踊らなきゃいけないんだから。そういうことになったことについては僕のほうはまったく問題ない。僕のキャリアの中では、”ジョニーBグッド”みたいな曲なんだ」

                            (HOLLYWOOD in TOTO

 

 

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