まいにちポップス(My Niche Pops)

令和初日から毎日、1000日連続で1000曲を選曲しました(苦笑)。古今東西のポップ・ソングをエピソード、歌詞の和訳、マニアックなネタ、勝手な推理、などで紹介しています。みなさんの音楽鑑賞生活に少しでもお役に立てればうれしいです。みなさんからの情報や思い出話などコメントも絶賛募集中です!text by 堀克巳(VOZ Records)

「Me&You」HONNE(ホンネ)(2018)

 おはようございます。

   今日はロンドンのエレクトリック・ミュージックのデュオ”HONNE"。

 HONNEとは日本語の”本音”からつけられたそうです。しかも彼らのやっているレーベル名が”建前”にちなんだ”Tatemae Recordings"というんですから、なかなか面白いセンスですね。

 

   唐突ですが、今の時代のポップスって何なんだろう?と僕は時折考えてしまいます。文字通り、ポピュラー・ミュージック(大衆音楽)であるならば、ジャンル問わず今流行っているもの、ということになるのでしょう。

  ただ、ポップスは海外の”POP”とは微妙に違う日本独自の表現であり、日本人のなかでもポップスの概念というのは世代差はもちろん、当然個人差もあるわけです。

 なので、僕は僕の物差しで測った”ポップス”について毎日書いているわけですが、僕にとっては聴いていて少し気分が良くなるというか、沈み気味の心がふわっと軽くなるということが大事な基準になっています。

 そうなると、今の時代では邦楽ではまだそういう曲はときおり耳にしますが、洋楽のメジャーなものの中から滅多に見つからなくなってしまいました。かえってややマニアックなダンス・ミュージックやクラブ・ミュージックの中に見つかったりします。

 (ポップスの一般的なイメージである”キャッチーで軽快な歌”がマイナーでニッチな存在になっていて、こはや大衆音楽の主役ではない、というねじれ現象が起きてしまっている、というのが21世紀なんですね)

 

 このホンネの「Me&You」もそんな1曲です。

  ホンネはプロデューサーのジェイムズ・ハッチャーとシンガー、プロデューサーのアンディ・クラッターバックのユニット。彼らは複数の楽器を演奏できるプレイヤーでもあって、それが音楽性にも反映しているように思います。

 彼らはボーカルを際立たせることを一番重要視していて、ピアノとボーカルでも成立するような曲にするというのを心がけているそうで、”声と曲”に重きを置いたエレクトロ・ミュージックだから、ポップス好きの僕も反応してしまったのかもしれません。 

 

 「Me&You」は以前にこのブログでピックアップしたトム・ミッシュをフィーチャーして制作されています。そういえばトムは、星野源の新作「Same Thing」に収録されている「Ain’t Nobody Know」という曲のプロデュースをやっていますね。

 彼の大きな持ち味であるギターもさりげなく効いていて、ホンネの他の楽曲に比べてもとても軽快です。

 ヒューマンなエレクトロ・ミュージック、そんなところに21世紀のポップスは密かに息づいているのかもしれません。

popups.hatenablog.com

 


HONNE - Me & You ◑

 

Me & You ?

Me & You ?