おはようございます。
「サタデーナイト・フィーバー」の大ヒットによって、ディスコが世界中を席巻していた1978年、ロック系のアーティストもディスコ・サウンドにアプローチし始めました。その中でもローリング・ストーンズがディスコ風のリズムの曲をやったのは大変な驚きとして受け止められました。その曲が「ミス・ユー」です。
この曲はミック・ジャガーと、ビートルズの「アビー・ロード」や「レット・イット・ビー」にも参加している黒人アーティスト、ビリー・プレストンが作ったと言われています。
ミックはディスコ・ミュージックを作ろうと思ったわけじゃない、と述べているようですが、事実上曲作りに参加していないキース・リチャーズは、すごくいいディスコ・レコードだ、ディスコで起こっていることがレコーディングに反映されている、と語っています。
ドラムスのチャーリー・ワッツは
”ディスコに深く影響を受けている。四つ打ちのリズム、フィラデル・フィア・ソウル・スタイルのドラミングなどにね”と言っています。
メンバーの中でミックとチャーリーはしょっちゅうディスコに言っていたそうで、ミュンヘンに行ったときにディスコに行った帰りに、ミックはなんと「Y.M.C.A」を口ずさんでいたそうです。
”キースはキレていたけどね。でも、ダンスフロアじゃすごくよく聴こえるんだよ”
売れるために戦略的にディスコにアプローチしていたわけじゃなく、ディスコ通いするうちに、その感覚が全身にしみ込んでいて、自然とそういう音楽をやりたくなったということなのかもしれませんね。
ドラムスと共に、ディスコっぽさを醸し出しているのはベース・ラインだと思いますが、この基本的なアイディアはベーシストのビル・ワイマンじゃなく、ビリー・プレストンだったそうです。
とはいえ、ディスコ・サウンドと言っても、ストーンズっぽさも十分出ていて、そのあたりはさすがに絶妙だと思います。
この曲はライヴでもよく演奏される人気曲で、ライヴ映像をいろいろ見るとテンポも様々です。結構速いテンポの時は、四つ打ちのリズムに合わせてお客さんが上下に飛び跳ねていて、ちょっとハウスっぽいノリになっていて面白いです。”四つ打ち”のリズムの威力はすごいなあ、と思います。
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