まいにちポップス(My Niche Pops)

令和初日から毎日、1000日連続で1000曲(せんきょく)を選曲(せんきょく)しました。。。古今東西のポップ・ソングのエピソード、洋楽和訳、マニアックなネタ、勝手な推理、などで紹介しています。キャッチーでメロディアスなポップスは今の時代では”ニッチ”なものになってしまったのかなあとも思いますが、このブログを読んでくださる方の音楽鑑賞生活に少しでもお役に立てればと願っています。みなさんからの追加情報や曲にまつわる思い出などコメントも絶賛募集中です!text by 堀克巳(VOZ Records)

「サンシャイン・ガール」パレード(1967)

 おはようございます。

 今日はパレードの「サンシャイン・ガール」。かなりマニアックなチョイスですけど、曲はすごくポップですよ。


The Parade - Sunshine girl

 

 

1960年代の南カリフォルニアのキャッチーなポップスをアメリカでは”サンシャイン・ポップ”などと呼びますが、彼らもそう分類されています。

 

 パレードは、以前紹介したロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・フレンズのメンバーでもあり後に俳優もやるマレー・マクラウドフィル・スペクターのセッションでキーボードを弾いたことがあるジェリー・リオペル、スモーキー・ロバーツの3人組です。 


 ちなみにスモーキー・ロバーツはソロ・シンガーとしても活動しています。カーペンターズの代表曲「愛のプレリュード(We've Only Just Begun)」は、もともと銀行のCMソングだったものですが、一番最初にシングルでリリースしたのが彼でした(契約の関係でフレディ・アレンという名義になっています)。


Freddie Allen - We've Only Just Begun

 さて、このパレード、アルバムも作らないままグループを終わってしまいます。ただし「サンシャイン・ガール」全米20位まであがるヒットになりました。

 この曲を気に入って自分のラジオ番組で紹介したのが大瀧詠一です。CM用にこの曲をカバーまでしたのですが、お蔵入りしてしまいました。しかし、その音源が「NIAGARA CM Special Vol.1 30th Anniversary Edition」に収録され陽の目を見ました。そこで、大瀧は”サンシャイン・ガール~”というところを”透明ガール~”と歌っているんです。歌詞を書いたのは、伊藤アキラ。この木なんの木〜や青雲〜やカッパえびせん、など数々の有名CMを書いた作詞家です。

 それにしても、昨日紹介したノーナ・リーヴスとパレードの間に大瀧詠一を置くと繋がってしまう。こじつけっぽくはありますが、なにか不思議な感じがします。

 

 

popups.hatenablog.com

 

f:id:KatsumiHori:20211217182634j:plain