まいにちポップス(My Niche Pops)

令和初日から毎日、1000日連続で1000曲(せんきょく)を選曲(せんきょく)しました。。。古今東西のポップ・ソングのエピソード、洋楽和訳、マニアックなネタ、勝手な推理、などで紹介しています。キャッチーでメロディアスなポップスは今の時代では”ニッチ”なものになってしまったのかなあとも思いますが、このブログを読んでくださる方の音楽鑑賞生活に少しでもお役に立てればと願っています。みなさんからの追加情報や曲にまつわる思い出などコメントも絶賛募集中です!text by 堀克巳(VOZ Records)

「ア・ハイヤー・プレイス(A Higher Place)」アダム・レヴィーン(2014)

おはようございます。

今日はアダム・レヴィーンの「ア・ハイヤー・プレイス」です。


A Higher Place - Adam Levine

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I don't know why I don't see happiness in this town 
Everyone I meet seems so uptight, wearing their frown 
What good's living where dreams come true if nobody smiles? 
Everyone's chasing the latest star, the latest style

You take me to another space And time
You take me to a higher place 

So I'm About to get out of the race
I don't mind
You ought to know that everything's nothing if I don't have you

I don't know if I'm the fool who's getting this all wrong 
That's the dream to sing the perfect girl the perfect song
All I know is I can't keep on wearing this disguise
When you're the only one that sees what's real in my eyes


You take me to another space And time
You take me to a higher place
So I'm About to get out of the race
I don't mind
You ought to know that everything's nothing if I don't have you

You take me to another place
You take me to another place
You take me to a higher place

You take me to another space And time
You take me to a higher place
So I'm About to get out of the race
I don't mind
You ought to know that everything's nothing if I don't have you

So I'm about to get out of the race, I don't mind
You ought to know that everything's nothing If I don't have you

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なぜかわからないけど この街じゃ幸福が見つからないんだ 

会う人はみんな すごくピリピリして しかめっ面なんだ

夢がかなう場所に住んでいたって みんな笑顔じゃなければ 何になるんだい?

誰もが最新のスターと、最新のファッションを追いかけている

 

君は僕を別の時空に連れていってくれる

高い場所へ導いてくれる

だから僕は競争から降りることにするよ

気にしないよ

君がいなかったら何もかも無意味なんだよ

 

僕はすべてを誤解しているバカなのかどうか、わからないよ

完璧な女の子に 完璧な歌を歌ってあげることが夢なんだ

僕にわかるのは 偽り続けることはもう無理だってことさ
僕の瞳に映るリアルなものがわかるのは 君だけしかいないんだから

 

君は僕を別の時空に連れていってくれる

高い場所へ導いてくれる

だから僕は競争から降りることにするよ

気にしないよ

君がいなかったら何もかも無意味なんだよ

 

君は違う場所に連れていってくれる

君は高い場所へ導いてくれるんだ      (拙訳)         
 

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 アダム・レヴィーンはご存知、超人気バンド、マルーン5のボーカルです。

 この曲は映画「はじまりのうた」で使われたもので、映画に彼も出演していました。

   監督のジョン・カーニーは最初からこの役はアダムしかいないと思っていたそうですが、アダムは売れっ子のため直接合えず、スカイプやアダム本人にセリフを読んだものを録音して送ってもらうなどして、彼に最終決定したそうです。

 

 アダムは主人公の女性(キーラ・ナイトレイ)の彼氏でミュージシャン役。メジャーレーベルから声がかかって成功をどんどんつかんでゆく彼が彼女に聴かせた新曲がこれです。

”キミが僕を、別世界により高い場所へ連れて行ってくれる

このレースから降りても構わない。君がいなけりゃすべて意味がないのと同じだから

もう偽っていられない 君こそが僕が見つめていたい人なんだ”

 新しい恋のときめきを歌っていて、(昔から付き合っている)自分のために作られた歌じゃない、新しい相手ができたのだと、彼女が気づいてしまう、というそんな風にストーリーは進んでいきます。

 

 映画の中での使われ方はさておき、新しい恋のときめきの歌という風にストレートに受け取れば、気分が上がるとてもいい曲だと思います。

 

 曲は書いたのは、先日紹介したニュー・ラディカルズのグレッグ・アレキサンダー

ニュー・ラディカルズは結局アルバム一枚のみで解散し、彼はソングライターとして活動をし続けていました。サンタナとミッシェル・ブランチの「ゲーム・オブ・ラヴ」も彼の作品です。

 この「はじまりのうた」に使われる曲のほとんどを彼が書いていますが、どれも本当に素晴らしい!です。映画自体もいいですが、曲の良さがこの映画の魅力を格段にアップさせています。

 映画の原題は「Begin Again」。もう一度はじめる。落ちぶれた音楽プロデューサーのおっさんの再起の物語です。もう一度やってみようという、きっかけがほしいおっさんは必見です。まあ、おっさんに限定しなくてもいいですけどね。

 ちなみに僕はおっさんで、この映画のDVDを買い、時々はげまされています。

  

  

 この映画からは「LOST STARS」という曲がアカデミー賞歌曲賞にノミネートされました。 

 

www.youtube.com

 

 

 

グレッグ・アレキサンダー作の名曲2曲

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