まいにちポップス(My Niche Pops)

令和元年初日から毎日更新中〜1日1ポップス。エピソード、歌詞の和訳、謎解き、マニアックな捜査、勝手な推理、などで紹介していきます。text by 堀克巳(VOZ Records)

「マイ・ライフ(My Life)」ビリー・ジョエル(1978)

 おはようございます。

 今日はビリー・ジョエルの「マイ・ライフ」です。

 


Billy Joel - My Life (Audio)

 

 ”  昔すごく仲の良かった友だちから電話が来たんだ。

    ヤツが言うにはもうアメリカの理想主義じゃあやっていけない

    店をたたみ、家を売って、西海岸行きのチケットを買ったって

    今は彼はいまLAでお笑い(スタンドアップ・コメディ)の舞台に立っている。

 

    オレは大丈夫だから心配なんかしなくていいよ

       そろそろ帰ってくるころだなんて言ってほしくない

    なんて言われようともう気にしないよ これがオレの人生

    お前はお前の人生を生きて オレのことは放っておいてくれ

 

  次のチャンスをくれってお前に頼んだことなんてない

  自分が今の世の中の犠牲者だなんて言ったことはない

  ちゃんとこの世界でやっている 勘違いしないでくれ

  心の中では好きなように言えばいい でもオレの邪魔はしないでくれ

 

        見知らぬ土地でひとりきりじゃよく眠れないって人は言う

  それで誰か他の人が一緒でも寝れないって言うんだろう

  だけど遅かれ早かれ自分の場所で寝るようになる

  どっちにしろ構わない 目を覚ます時は自分ひとりなんだから

 

  オレは大丈夫だから心配なんかしなくていいよ

       そろそろ帰ってくるころだなんて言ってほしくない

     なんて言われようともう気にしないよ これがオレの人生

     お前はお前の人生を生きて オレのことは放っておいてくれ

 

   次のチャンスをくれってお前に頼んだことなんてない

   自分が今の世の中の犠牲者だなんて言ったことはない

   ちゃんとこの世界でやっている 勘違いしないでくれ

   心の中では好きなように言えばいい でもオレの邪魔はしないでくれ

 

   なんて言われようともう気にしないよ これがオレの人生

      お前はお前の人生を生きて オレのことは放っておいてくれ ”(拙訳)

 

   

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Got a call from an old friend we'd used to be real close
Said he couldn't go on the American way
Closed the shop, sold the house, bought a ticket to the west coast
Now he gives them a stand-up routine in L.A.

I don't need you to worry for me 'cause I'm alright
I don't want you to tell me it's time to come home
I don't care what you say anymore this is my life
Go ahead with your own life leave me alone

I never said you had to offer me a second chance
I never said I was a victim of circumstance
I still belong
Don't get me wrong
And you can speak your mind
But not on my time

They will tell you you can't sleep alone in a strange place
Then they'll tell you can't sleep with somebody else
Ah but sooner or later you sleep in your own space
Either way it's O.K. you wake up with yourself

I don't need you to worry for me 'cause I'm alright
I don't want you to tell me it's time to come home
I don't care what you say anymore this is my life
Go ahead with your own life leave me alone

I never said you had to offer me a second chance
I never said I was a victim of circumstance
I still belong
Don't get me wrong
And you can speak your mind
But not on my time

I don't care what you say anymore this is my life
Go ahead with your own life leave me alone

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 この歌、モデルが実在するのだそうです。

 トニー・ローレンスという、彼の友人から紹介された男で、もともとロック系のライターをやっていてビリーのコンサートの運営の手伝いもやったことがあったそうです。その後彼はレコード会社に勤めましたがやめてしまい、本当にアメリカ西海岸に行ってスタンドアップ・コメディを始めたそうです。

 

 そしてそのことを電話でビリーに伝えると、彼は素晴らしい、と答えたそうで、ほどなくしてビリーからトニー連絡があって、こんな曲ができたといってこの「マイ・ライフ」を弾き語りで聴かせてくれたのだそうです。

 

 

 この歌はもう40年以上前のものですが、当時よりもずっと、職業を変えたり、自分の人生について考える局面は増えてますよね。そして、変化が大きい時代で未来も不確かだから、不安感も大きい。そんなときに、他の人の意見に心揺れてしまうこともきっと多いはず。

 I don't care what you say anymore、this is my life

(もうお前が何と言おうとかまわない、これが俺の人生だから)

 この歌みたいにすぱっと言い切れるもんじゃないですが、最後は自分、という開き直りは、きっと必要なんでしょう。 

 

 だいたい、親でもないのに、人のことにとやかく口を出してくる人っていつでもいるものです。おせっかいな性格、と言ってしまえばそれまでですが、自分の生き方や考え方以外の可能性を想像できないのか、それとも、自分の生き方に完全に満足しているわけじゃなくて、どこか不安があるから、自分の価値観を他の人に押し付けることで自分を肯定したい、のかわかりませんが、、。

 

 この曲の歌詞を初めて読んだ時に、せっかく心配してくれる友達をそこまで突っぱねなくてもいいじゃないかって正直思ったのですが、本当に親身になってくれる人じゃなくて、”自分の価値観を押し付けてくる系”の人に限って、ソフトにマイルドに対応しているといつまでも食らいついてくる傾向があるような気がします。

 あくまでも僕の経験上なのですが。

 

 あと、自分の周りで誰が信用できるか、相談できる人は誰かをしっかり見極めることは、これから生きていくために大事になっていきそうですね。言葉だけなら誰でもそれなりのことを言えますから、見極めが難しいところはありますけど。

 

 どこかで聞いたことのあるような”型にはまった”一般論を言ってくる人は無視していいと思います。これも、僕の経験上ですが。

 

 そしてこれもまた僕の個人的な考えですが、今まで自分のために結構な時間とエネルギーを費やしてくれた人の意見は、言うことをきくきかないは置いておいて、ともかく一度真面目に聞く必要はあると僕は思います。人にとって時間とエネルギーは限られた財産ですから。それを自分のために割いてくれた人にはちゃんと対応すべきじゃないかて思うわけです。

 全然ビリー・ジョエルから離れてしまいました(苦笑。ごめんなさい!

 

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