おはようございます。
今日は、今年話題になったフォーシーズンズの「Beggin'」です。
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Put your loving hand out, baby
I'm beggin'
(Beggin') beggin' (You)
Put your loving hand out, baby
(Beggin') beggin' you
Put your loving hand out, baby
Riding high when I was king
Played it hard and fast
'Cause I had everything
You walked away, won me then
But easy come and easy go
And it would end
(Beggin') I'm beggin' you
Won't you give your hand out, baby
(Begging) beggin'
Put your loving hand out, baby
I need you to understand
That I tried so hard to be your man
The kind of man you want in the end
Only then can I begin to live again
An empty shell used to be
Shadow of my life is hanging over me
A broken man without a throne
Don't even stand the devil's dance to win my soul
(Beggin') beggin' you
Won't you give your hand out, baby
(Beggin') beggin' you
Put your loving hand out, baby
I'm fighting hard to hold my own
No, I just can't make it all alone
I'm holdin' on, I can't fall back
Now that big brass ring is a shade of black
(Beggin') I'm beggin' you
Won't you give your hand out, baby
(Beggin') beggin'
Put your loving hand out, baby
(Beggin') beggin' you
Won't you give your hand out, baby
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愛しいその手を差し出して、ベイビー
お願いしているんだ
お願いだ
君の愛しい手を差し出してほしい
お願いだ
君の愛しい手を差し出してほしい
僕が王様だった頃は絶好調さ
揺るぎなくやっていた
僕は全部手にしていたからね
君は去っていって、僕を勝ち取った
でも、簡単に手に入るものはすぐに失うもの
それも、終わってしまうんだ
お願いだ
君の愛しい手を差し出してほしい
お願いだ
君の愛しい手を差し出してほしい
理解してほしい
君の男になろうと一生懸命努力したことを
君が最後に望むような男に
そのあとにだけ、僕はもう一度生きることができるのさ
抜け殻だった
人生の影が僕を覆っている
王座を追われ破滅した男
僕の魂を奪う悪魔のダンスにさえ耐えられそうもない
お願いだ
君の愛しい手を差し出してほしい
お願いだ
君の愛しい手を差し出してほしい
一人でやっていこうと必死に戦っている
いや、僕一人じゃ無理なんだ
しがみついて、後戻りはできないんだ
あの大きな成功は、今では黒い影
お願いだ
君の愛しい手を差し出してほしい
お願いだ
君の愛しい手を差し出してほしい
（拙訳）
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この曲は1967年に全米16位まで上がったフォー・シーズンズのヒット曲です。しかし、全米1位を5曲も持つ彼らの中では目立ったヒットではなかったと言ってもいいでしょう。特にこの曲が発売された3ヶ月後にフォー・シーズンズのメイン・ボーカルのフランキー・ヴァリは、あの「君の瞳に恋してる」をリリースしていましたから、より印象は薄くなったと思います。
しかし、明るく心躍るようなヒット曲が多い彼らにはめずらしい、マイナーで感情に直接訴えかける曲調には不思議なインパクトを感じるのも確かです。
そんな「Beggin'」が、今年突然話題になりました。
それはイタリアのバンド”マネスキン（Måneskin）”が2017年にカバーしたヴァージョンが今年世界中で大ヒットしたんですね。
マネスキンの「Beggin'」のMV
いかにもロックバンドらしい、いい意味での”いかがわしさ”や”やんちゃさ”があって、最近ではめずらしいタイプですよね。
ヨーロッパを中心に人気があるバンドのようですが、この曲が大ヒットしたのはTikTokでバズったという、実に今の時代らしい広まり方でした。
こちらTikTokで使われた映像のダイジェスト。TikTokを見てみると、今、この曲を使った動画が1030万件以上アップされているようです。
この曲は1981年以降カバーされることはなかったようですが、2007年ごろから突如としてカバーされ始めます。
そのきっかけはもちろん映画にもなった、フォーシーズンズを描いたミュージカル「ジャージー・ボーイズ」で、2005年からその公演が始まっています。
そして、2007年に、フランスのDJピロシキ（Pilooski）がリミックスしたものが、イギリスのダンスチャートで1位になります。
同じく2007年にノルウェーのマッドコン（Madcon）が取り上げ、フランス、ベルギー、オランダ、ノルウェーでNO.1なるなどヨーロッパを席巻する大ヒットになっています。
このあたりから「Beggin'」はカバーされるようになってきました。
しかし、マネスキンのようにロック・バンドでこの曲をやろうというのは、どんなきかっけがあったんだろう？と不思議に思って、ネットを調べましたが、これぞという記事は見つかりませんでした。しかし、調べていくうちに、かなり早いタイミングでロック・バンドがこの曲を取り上げていました。
まずはフォー・シーズンズのリリースから1年後にイギリスのサイケデリック・ポップ・バンド”タイムボックス”がカバーして全英38位と、彼らにとって唯一のチャートイン曲になっています。
そして1974年に、「ヴィーナス」で一世を風靡したショッキング・ブルーがこの曲をカバーしています。
フォー・シーズンズからマネスキンというギャップは結構ありますが、その間にショッキング・ブルーを置いてみると、流れがすごく自然に感じられますよね。
この曲を書いたボブ・ゴーディオはフォー・シーズンズの曲でフェイヴァリットは何？という質問に対して、こう答えています。
「それは”Beggin'"になるかもしれないね。この曲はきっと、エイミー・ワインハウスみたいな人とデュエットしたらキラーチューンになると思うよ」
（Jersey Boys Blog May 22nd, 2008）
ボブ・ゴーディオ自身のお気に入りでもあったんですね。確かにエイミー・ワインハウスは無茶苦茶合いそうです。そして、ダークでエッジの効いたアーティストがこの曲に似合うと作者はすでに気づいていたんですね。
最後はこの曲のカバーをもうひとつ。のちにマンフレッド・マンズ・アース・バンドのヴォーカルになる、イギリスの黒人シンガー、ノエル・マッカラの1980年にリリースしたものを。ノーザン・ソウル調でこちらもなかなかです。
![Beggin' [Explicit]](https://m.media-amazon.com/images/I/61nCYtnwvsL._SL500_.jpg "Beggin' [Explicit]")
![Beggin (original version) [Explicit]](https://m.media-amazon.com/images/I/51acqevuH4L._SL500_.jpg "Beggin (original version) [Explicit]")
