まいにちポップス(My Niche Pops)

令和初日から毎日、1000日連続で1000曲を選曲しました(苦笑)。古今東西のポップ・ソングをエピソード、歌詞の和訳、マニアックなネタ、勝手な推理、などで紹介しています。みなさんの音楽鑑賞生活に少しでもお役に立てればうれしいです。みなさんからの情報や思い出話などコメントも絶賛募集中です!text by 堀克巳(VOZ Records)

「ヴァケーション(Vacation)」ゴーゴーズ(The Go-Go's)(1982)

 おはようございます。

 今日はゴーゴーズの「ヴァケーション」です。

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Can't seem to get my mind off of you
Back here at home there's nothin' to do, ooh
Now that I'm away
I wish I'd stayed
Tomorrow's a day of mine that you won't be in

When you looked at me I should've run
But I thought it was just for fun
I see I was wrong
And I'm not so strong
I should have known all along that time would tell

A week without you
Thought I'd forget
Two weeks without you and I still haven't gotten over you yet

Vacation, all I ever wanted
Vacation, had to get away
Vacation, meant to be spent alone
Vacation, all I ever wanted
Vacation, had to get away
Vacation, meant to be spent alone

A week without you
Thought I'd forget
Two weeks without you and I still haven't gotten over you yet

Vacation, all I ever wanted
Vacation, had to get away
Vacation, meant to be spent alone
Vacation, all I ever wanted
Vacation, had to get away
Vacation, meant to be spent alone

Vacation, all I ever wanted
Vacation, had to get away
Vacation, meant to be spent alone

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あなたのことが頭から消えないみたい
家に戻っても何もすることがない
離れてしまったけど
そこにいたかった
明日という私の1日にあなたはいないの

あなたが私を見つめたとき、私は逃げるべきだった
だけど、ただの悪ふざけだと思っていたの
私が間違っていたわ
私はそんなに強くないの
時が教えてくれることを私は最初から知っておくべきだった

あなたのいない一週間
忘れられると思っていた
あなたのいない二週間
あなたのことがまだ忘れられないの

ヴァケーション、待ち望んでいたのに
ヴァケーション、出かけなくちゃいけなかったのに
ヴァケーション、一人ぼっちで過ごすなんて
ヴァケーション 、待ち望んでいたのに
ヴァケーション、出かけなくちゃいけなかったのに
ヴァケーション、一人ぼっちで過ごすなんて

あなたのいない一週間
忘れると思っていたのに
あなたのいない二週間
あなたのことがまだ忘れられないの

ヴァケーション、待ち望んでいたのに
ヴァケーション、出かけなくちゃいけなかったのに
ヴァケーション、一人ぼっちで過ごすなんて
ヴァケーション 、待ち望んでいたのに
ヴァケーション、出かけなくちゃいけなかったのに
ヴァケーション、一人ぼっちで過ごすなんて

ヴァケーション、待ち望んでいたのに
ヴァケーション、出かけなくちゃいけなかったのに
ヴァケーション、一人ぼっちで過ごすなんて

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 ゴーゴーズは1978年に、ベリンダ・カーライル(ボーカル)、ジェーン・ウィードリン(ギター、ボーカル)、シャーロット・キャフィ(リードギター、キーボード)、マーゴット・オラヴェッラ(ベース)、エリッサ・ベッロ(ドラム)の5人で”ミスフィッツ”という名前のパンク・バンドとして結成されました。

 彼女たちはすぐに「ゴーゴーズ」と名前を変え、1979年にジーナ・ショックがドラマーになり、ロサンゼルスとイギリスの両方でマッドネスの前座としてサポートしました。1980年の半分をイギリス・ツアーに費やしたそうで、初めてのリリースはファンが多かったイギリスで、エルヴィス・コステロニック・ロウがいたStiff Recordsから「We Got The Beat」をリリースしています。メンバーのシャーロット・キャフィが書いた曲でした。

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 1980年末、ベーシストのオラヴェッラ代わりにキャシー・バレンタインが加入。彼女はもともとギタリストでそれまでベースを弾いたことがなかったそうです。

 

   1981年4月に彼女たちはI.R.S.レコードと契約。翌年、The Policeのツアーに参加します。そして、彼らのデビュー・アルバム『ビューティー・アンド・ザ・ビート』は、1982年に6週連続で全米チャートのトップを独走する大ヒットになります。

 ヒットを牽引したのは、再レコーディングした「We Got The Beat」でした(全米2位)。

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 Stiffのヴァージョンに比べると、パンクっぽいラフなノリがずいぶんコントロールされてポップになっていますね。

 この大成功したデビュー・アルバムに続く作品として、翌1982年にリリースされたアルバムのタイトル曲でファースト・シングルになったのが、この「ヴァケーション」でした。

 この曲はもともと、キャシー・バレンタインがゴーゴーズに参加する以前にメンバーだったThe Textonesのレパートリーとして書いたものでした。

 彼女が地元のテキサスに帰省した時に見たバンドのボーカルに恋した彼女は、LAに戻る飛行機の中で

Now that I'm away, I wish I'd stayed
Tomorrow's a day of mine you won't be in

という歌詞を書き、そこからこの歌が生まれたそうです。

「Vacation」はトム・ペティが書いたシングル「I Can't Fight」という曲のB面におさめられました。

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  原曲はパンクっぽかったんですね。この曲に愛着があった彼女は、ゴーゴーズ加入後、セカンドアルバム制作時にこの曲を他のメンバーに提案します。

 「私たちは本当に忙しかったから、2枚目のレコードのために1枚目のときほどたくさんの曲を書く時間がなかったし、これはゴーゴーズにぴったりだと思ったの」

 (Songfacts)

そして、シャーロットとジェーンが手伝って曲をリメイクしたそうです。ジェーンはこう回想しています。

「私たちはこの曲をとても気に入っていたんだけど、コーラスがなかったの。そこでシャーロットと私は、キャシーと一緒にもう少し曲を作って、ゴーゴーズっぽい感じの、基本的にコーラスを加えることにしたわ」

 (Songfacts)

 そしてこの曲は全米8位と、彼女たちにとって二番目のヒット・シングルになりました。

 ゴーゴーズはその後もヒットを出しますが、メンバーの体調面の問題などもあって1985年に解散してしまいます。

 彼女たちは、単なる売れたガールズ・バンドではなく、メンバーが曲が書けるグループでした。メンバーがすべての楽曲を書いたアルバムで全米1位になったのは彼女たちだけなのだそうです。

 そして、彼女たちの歩みを追うと、パンク/ニュー・ウェイヴのブームがMTVに代表される'80sサウンドへと変遷していくのをリアルに実感できるような気がします。

 

 彼女たちは昨年2020年にドキュメンタリー映画『The Go-Go’s』の公開に合わせて20年ぶりの新曲をリリースしています。

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