おはようございます。
今日はポール・マッカートニー&ウィングスの「しあわせの予感」です。
Paul McCartney and Wings.. With A Little Luck 1978) Lyrics included
With a little luck we can help it out
We can make this whole damn thing work out
With a little love we can lay it down
Can't you feel the town exploding
There is no end to what we can do together
There is no end
The willow turns his back on inclement weather
And if he can do it we can do it
Just me and you
And a little luck we can clear it up
We can bring it in for a landing
With a little luck we can turn it on
There can be no misunderstanding
There is no end to what we can do together
There is no end
The willow turns his back on inclement weather
And if he can do it
Just me and you
With a little push we could set it off
We can send it rocketing skywards
With a little love we could shake it up
Don't you feel the comet exploding
With a little luck, with a little luck
With a little luck, a little luck, a little luck
With a little love, we can lay it down
Can't you feel the town exploding
With a little push, we could set it off
We could send it rocketing skywards
With a little love, we could shake it up
Don't you feel the comet exploding forwards
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ちょっと運があれば 僕らは困ったときにそれを使える
こんな面倒もみんなうまく解決できる
ちょっと愛があれば 僕らはそこに横たえることができる
この街が爆発するのを感じないかい?
終わりはないんだ、僕らが一緒にできることには
終わりはない
柳は背を向けてしのぐんだ 天気が荒れた時には
彼にそれができるなら 僕らにもできるはず
僕と君だけでも
ちょっと運があれば 僕らはクリアできる
ものごとを着地するために それを持ちこめる
ちょっと運があれば 僕らはそのスイッチをいれることができる
誤解なんて生まれようがないんだ
終わりはないんだ、僕らが一緒にできることには
終わりはない
柳は背を向けてしのぐんだ 天気が荒れた時には
彼にそれができるなら 僕と君だけでも
あと少しのプッシュで 僕らは出発させられる
ロケットのように空へ送り出すことができる
少しの愛があれば 楽しむことができる
彗星が爆発するのを感じないかい?
ちょっと運があれば、ちょっと運があれば、、
(拙訳)
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この曲は1978年に全米1位になりましたが、それまではビージーズの一人勝ち状態、すなわち「愛はきらめきの中に」(ビー・ジーズ)「ベイビー・カム・バック」(プレイヤー)「ステイン・アライヴ」(ビー・ジーズ)「愛の面影」(アンディ・ギブ)、「恋のナイト・フィーヴァー」(ビー・ジーズ)「アイ・キャント・ハヴ・ユー」(イヴォンヌ・エリマン)と21週間続いたビー・ジーズ関連の1位独占をようやく止めるものでした。
(ちなみに、これらは全部ビー・ジーズのマネージャーのレーベルRSOの作品で、唯一ビー・ジーズのプロデュースじゃない”プレイヤー”も、ビー・ジーズがデモを聞いて契約を同意したアーティストでした)
1977年から1978年というのはディスコ・ミュージックが大ブレイクする間をつくように、この「しあわせの予感」や「愛はきらめきの中に」(ビー・ジーズ)、「やすらぎの季節」(デヴィッド・ソウル)、「はるかなる想い」(レオ・セイヤー)「辛い別れ」(アン・マレー)など、癒されるような曲が1位をとっていました。
この「しあわせの予感」はポールがスコットランドで書いたもので、「ロンドン・タウン」というアルバムに収録されていました。
「ロンドン・タウン」は1977年にロンドンのアビーロード・スタジオでレコーディングを始め数曲録音しましたが、5月にヴァージン諸島で”フェア・キャロル”というヨットに 24トラックの録音機材をセッティングして「ウォーター・ウィングス」という仮タイトルの元、レコーディングを再開したそうです。
「しあわせの予感」もこのヨット上で録音された一つなので、この曲のリラックスしたムードにもその環境は影響しているのかもしれませんね。
そして、ロンドンに戻りアルバムを完成させますが、その頃には”ウィングス”のギター、ジミー・マックロウとドラムスのジョー・イングリッシュが脱退してしまい、アルバムやシングルのジャケットはポールとリンダ、そしてデニー・レインの3人になっています。
(のちにデニーは、ウィングスのメンバーといっても、やはり元ビートルズとそのサイド・メンバーという意識が抜けず、メンバーの一人という風に自分を思えたことはなかったと語っているので、結束するのが難しかったのでしょう)
もともと「ロンドン・タウン」に収録されていた「しあわせの予感」は5分以上の長さがあって、シングルになる時に短く編集されています。
ともかく、こういう軽やかでさりげないのに、巧みな構成でついつい心踊ってしまう、こんな曲が作れるのは、やはりポールだけだろうな、と思います。
この曲のカバーで僕が好きなのは、ジャズ・ギタリスト/ヴォーカリストのジョン・ピザレリの演奏。ジャズ・コンボが妙にしっくり合っているように思います。