おはようございます。
今日はケニー・ランキン。久しぶりに”心地よい朝”の歌です。
” 朝日が入ってきて もう誰もワインのおかわりはしないだろう
風力計のカップいっぱいの新鮮な空気で 太陽を起こしてあげるよ
とても低くぶら下がった影の中にいる僕のことは見つけられないだろうな
僕は運命が運び込んでくるのを待つことにするよ
明日起こるどんなことだって
だって ここはとてもピースフルなんだ
僕の肩にのしかかってくるヤツはいないし 耳元で囁く者もいない
ああ、ここはすごくおだやかだ
夕暮れの暗がりが僕を呼ぶと 心は結露したようになる
そしてかつての友達のことを思う
僕のプランが韻を踏むような調子で笑われた 昨日
僕が逃げていたころに 僕には息子が一人いたんだ
彼の愛は僕の瞳に涙をひとしずく運び込んだ
そしていつか彼は立って言うんだ 「僕は立派な男だ」って” (拙訳)
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In the morning sun when no one
Will be drinkin' any more wine
And I wake up the sun up by givin' him
A fresh air full of the wind cup
And I won't be found in the shadows hangin' so low
I can wait for fate to bring around to me
Any part of my tomorrow, tomorrow
Cause its oh, so peaceful here
No one bendin' over my shoulder
Nobody breathing in my ear
Oh, so peaceful here
In the evening shadows are fallin'
And the dew is settlin' in my mind
And I think of my friends in the yesterday
When my plans were giggled in rhyme
I had a son while on the run
His love put a tear in my eye
But somehow I know if he'd lived to grow
He would've been a pretty nice guy
Oh my, oh my
Cause its oh, so peaceful here
No one bendin' over my shoulder
Nobody breathing in my ear
Oh, so peaceful here
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ケニー・ランキンはニューヨーク出身のシンガー・ソングライター。1957年、彼がまだ17歳のときにポップス・シンガーとしてデビューを果たします。ちなみに1960年に出したシングルはこのブログでもおなじみのバリー・マンの作品でした。
Kenny Rankin - Sure as you're born.
60年代もヒットこそ出ませんでしたがシングルをコンスタントにリリース。
奥さんのイヴォンヌと”ケニー&イヴォンヌ”名義でも曲を出しています。
60's Pop / Northern Soul ! Kenny & Yvonne - Come On And Be My Love
またこの時期に彼は、ボブ・ディランの名作「ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム」にリズム・ギターで参加しています(曲は「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」と「マギーズ・ファーム」)。この当時からギターのテクニックに定評があったのでしょう。
そして、1967年にレーベルを移籍すると、そのころ流行していた”フォーク・ロック”のスタイルを取り入れるようになります。
この「ピースフル」は移籍後のファースト・シングルとして発表されました。
その最初のヴァージョンはこんな感じでした。
その後彼は1972年にまたレーベルを移籍。その第一弾アルバム「ライク・ア・シード」で「ピースフル」を新録していて、それが最初に紹介したものです。
よりアコースティックなアレンジになり、その後の彼のスタイルの原型とも言えるものになっています。
ジョージィ・フェイムのカバーもファンには有名です(1969年全英16位)。
一番ヒットさせたのが、ヘレン・レディ。彼女のカバーは1973年に全米最高12位のヒットになっています。
でもやっぱり、一番落ち着くのは本人のヴァージョンですね。まだ若いころの彼が演奏する動画がありますので、どうぞ