まいにちポップス(My Niche Pops)

令和初日から毎日、1000日連続で1000曲(せんきょく)を選曲(せんきょく)しました。。。古今東西のポップ・ソングのエピソード、洋楽和訳、マニアックなネタ、勝手な推理、などで紹介しています。キャッチーでメロディアスなポップスは今の時代では”ニッチ”なものになってしまったのかなあとも思いますが、このブログを読んでくださる方の音楽鑑賞生活に少しでもお役に立てればと願っています。みなさんからの追加情報や曲にまつわる思い出などコメントも絶賛募集中です!text by 堀克巳(VOZ Records)

「Maybe」オーレ・ブールード(2014)

おはようございます。

今日はオーレ・ブールードの「Maybe」です。


Maybe - Ole Borud

Tryin' hard to get ahead
With no passion to pursue
It's getting heavy in your head
Where's the will that you once knew?
And your life, you watch it rolling by
You play your part and you lose your sight


But maybe (maybe) come some other day
Just maybe (maybe) you will find the strength to say
That maybe this life is just for you, for you
Only maybe (maybe), what you're praying for
Is maybe right behind the next door
Oh maybe it's waiting there for you
Oh-whoa

Listen to a different sound
Coming from a different beat
Feel the rhythm of the truth (feel the rhythm of the truth)
It will make you feel complete
It's your life, don't let it pass you by
There's so much more
Open up that door and


Maybe (maybe) on another day
Just maybe (maybe) you will know how to say
That maybe, this life is just for you (you), for you (you)
Only maybe (maybe) what you're waiting for
Is maybe (maybe) might be hiding next door
Oh maybe it's waiting there for you

Maybe (maybe) on another day
Just maybe (maybe) you will know how to say
That maybe this life is just for you (you), oh for you (you)
Oh and maybe (maybe) what you're praying for
Is just maybe (maybe) right behind the next door
Oh maybe it's waiting there for you

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成功しようと頑張っている
もう追い求める情熱もないのに
頭の中が重くなってくる
かつて僕が知っていた意志はどこへ行ってしまったんだ?
君の人生、君はそれが転がってゆくのを見つめる
自分の役割を果たすうちに前が見えなくなる


でも、たぶんある日
もしかしたら(もしかしたら)、
君はこう言える強さを見つけるかもしれない
この人生は自分のためにあるのだと 君のために
もしかしたら(もしかしたら)、あなたが願っているものは
隣のドアの向こうにあって
もしかしたら、そこで待っているかもしれない


違うサウンドに耳を傾けるんだ
違うビートから生まれるサウンド
真実のリズムを感じよう(真実のリズムを感じよう)
それは君を満たされた気分にするだろう
君の人生なんだ、見過ごしたりしないで
もっとたくさんのものがあるんだ
そのドアを開けて、そして


たぶん、いつか
たぶん(たぶん)、君はこう言える方法を知るかもしれない
もしかしたら、この人生は自分のためだけにあるのだと、君のために
たぶん(たぶん)君が待っているのは
隣のドアに隠れているのかもしれない
ああ、たぶんそこで君を待っているんだ

 

たぶん、いつか
たぶん(たぶん)、君はこう言える方法を知るかもしれない
もしかしたら、この人生は自分のためだけにあるのだと、君のために
たぶん(たぶん)君が願っているものは
隣のドアに隠れているのかもしれない
ああ、たぶんそこで君を待っているんだ            (拙訳)

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 オーレ・ブールードはノルウェイ出身のシンガー・ソングライター、マルチ・プレイヤー。ハイクオリティなAORを現代に蘇らせてくれたアーティストとしてとして日本でも人気が高い人です。

 この人はなかなか興味深いプロフィールの人で、ゴスペル・シンガーだった父親のもと、5歳からパフォーマンスを始め、6歳で兄弟グループでデビューしています。マイケル・ジャクソンみたいですね。


Gud Er Så Glad I Meg

 自転車の前のカゴに乗っているのがオーレです。ソロ・アルバムも発表し、グループは”Alnold B Family"という名前になって、TVにも出演し大変有名だったそうです。


Arnold B family - Du løfter meg opp CD

しかし彼は1995年に”Schaliach”というメタルバンドを結成し、ギター、ベース、ドラムスを担当します。そして、翌96年にはEXTOLというデスメタルバンドのメンバーになります。


Extol - Celestial Completion

 彼は5歳から健全で明るいクリスチャン・ポップを歌い続けてきたわけですが、その反動でしょうか?十代くらいからどんどん大きくなってくる”心の闇”のようなものを燃焼させる必要があったのかなあ、などと勝手に詮索してしまいますが、、。

 

 日本でも北欧メタルというジャンルが認識されていますが、やはりノルウェイでも人気の高いジャンルだということでもあるでしょう。

 その後2002年からソロ活動を開始し、2008年の「Shakin' the Ground」というアルバムで、今のAOR路線を打ち出し、日本でも注目されるようになります。

 

 ↓デヴィッド・フォスター、ジェイ・グレイドンの作品を思い出させる仕上がりです。


Ole Borud - One More Try (2008)

 そして、今日ピックアップしたのは彼の四枚目のオリジナルアルバム「Stepping Up」からのシングル曲です。

 

 彼の作品を聴いて思うのは、幼少期からプロで音楽をやっていたせいか、非常に鍛えられていて音楽的にレベルの高い人だということです。そして、ソングライターというよりはプレイヤーとしての意識のほうが高い気がします。

 彼のソロ・アルバムはAORがマイブームになったのでちょっとやってみました、なんてレベルじゃなく、先達の作品を徹底して研究しながら、技術的にも高くなければ作れないものです。

 

 考えて見ると彼の場合、メタルバンドでも、ただ過激にやって発散するだけじゃなく、音楽的にしっかり構築されたような曲もかなりあって、AORデスメタルも、実は彼の音楽のアプローチ自体はそれほど異なっていないのかもしれないなあ、とも思います。

 

 さて、2010年代に入って彼はまた、メタルのプロジェクトをいろいろ稼働させていて、Extolにも再び加わって作品を作っています。 

↓ベースがオーレですね。


EXTOL - A GIFT BEYOND HUMAN REACH

 

  日本でも定期的にライヴをやっています。2017年のコットンクラブでの映像がありますが、彼の髪型を見ると明らかにメタル・バンドと並行してやっていた時期だったことがわかりますw。


OLE BØRUD : LIVE @ COTTON CLUB JAPAN (May.31,2017)

Maybe

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  • アーティスト:Ole Børud
  • 出版社/メーカー: Naxos Sweden - Linx
  • 発売日: 2014/11/24
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
THE BEST

THE BEST

  • アーティスト:Ole Borud
  • 出版社/メーカー: Village Again
  • 発売日: 2013/04/03
  • メディア: CD
 

 

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